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2014/11 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 明哲ゼミナールに学べ!
半年間で70塾が導入した独自開発システム 講師2人で生徒100人分を管理

     

明哲ゼミナール(神奈川県相模原市)
塾長 伊藤 直樹さん

41歳。中学生時代の夢は「ミュージシャン」「プログラマー」「保育士」。高校1年の時、ダイニングバー経営の父が倒れ、高校卒業後は、昼学生・夜バーテンの生活。ミュージシャンの夢に近づこうとライブバーに改装し、約20年オーナー兼マスターを務める。2008年に再開発計画で閉店することになり、残り2つの夢(PCと子ども対象の仕事)を叶えるべく、2006年に個別指導塾を開校。現在は自塾を運営しつつ、教務システムの開発販売や、山間部への教育支援(出張授業)を行う。

 1日たったの5分、操作はクリック1回だけ。生徒全員分の授業報告メールがあっという間に保護者に送信できる。この「エム(Everyday Mail)」を開発した個別指導塾の「明哲ゼミナール」では、2年間で生徒数が2.5倍に増加。

 学力の伸びをすぐに実感しにくい個別指導において、生徒の頑張りを日々保護者に伝えることで、退塾者の減少に成功している。同時に親子の会話が生まれ、生徒のやる気もアップ。これまで復習に追われていた生徒が、予習できるところまで引き上げ、成績アップにつなげている。

親が我が子に
目を向けるキッカケを

 2006年2月に開塾した自立学習型の個別指導塾「明哲ゼミナール」。

 開塾してしばらく経った頃、塾長の伊藤直樹先生は壁に当たっていた。いい教育を提供し成績を上げれば、生徒は増えると考えていたが、思うように伸びない。やがて保護者面談をしていて気付いたことがあった。「生徒を変えるには保護者を変えるしかない」。それにはある顕著な例もあった。

 ある中学生の生徒は継母からの愛情を受けられず、荒れていた。裕福な家なのに、寂しさから万引きをする。補導されても保護者は引き取りに来ない。伊藤先生が迎えに行ったこともあった。

 「今も昔も不良になる原因は『親の愛情に対する寂しさ』。もっと親が子に目を向けるキッカケをたくさんつくりたいと思い、授業報告メールを始めました」

 当時は毎日3時間かけて、一人ひとりにメールを送信。結果、メールは保護者が子どもを褒める材料になり、荒れていた生徒も落ち着き始めた。また復習に追われ、学校のテストでは良い結果が出せずに退塾していったようなケースでも、生徒の日々の頑張りや成長を伝えることで、やめる生徒が少なくなっていった。

 飲食店経営の経験もある伊藤先生は、飲食業ではお金を払う人に直接サービスできるが、塾では直接、保護者にサービスできないことにも疑問を感じていたが、授業報告メールで解決できた。

 その後、「子どもの頑張りは、その日のうちに褒めてほしい」との思いから、メール作成時間を短縮させるべく、自動メール作成システムを伊藤先生が考案。さらにシステム開発もできる「講師」を採用し、「現役塾長と講師による、現場に寄り添うシステム」として発展。完成からの2年間で、生徒数は40人から100人へと2.5倍に激増。今年4月からこのシステムを外部にも販売を始め、現在約70教室が導入している。

●運営のポイント
授業報告メールが「褒める材料」になり、思春期の親子関係が良好に。日々の成長を伝え続けることで退塾も抑制

講師は一文字も打たずに
メールの送信準備が完了

 同塾では「エム」を使い、講師2人だけで、100人の生徒の指導を実現している。

 同塾の流れはこうだ。生徒はまず漢字(単語)テストを行い、講師が採点。その間に生徒は宿題の丸付けをし、タブレットを使って、正答数を自分のIDに入力。生徒が今日の単元学習をしている間、講師は宿題と入力された内容が合っているかをチェック。学習後、生徒は学習単元の正答数をタブレットに入力。最終的に講師がノートを見て、入力した数字が正しいか確認する時点でメールの送信準備は完了。クリック1回だけで、一斉にメールを送ることができる。

 メール内容はいろいろなパターンを試しつつ、現在のスタイルを確立。さらに文面は自由に書き換えることができるので、個別に書き加えることも可能。しかも「エム」はWEBアプリなので、パソコンやタブレット、スマートフォンなど、どこからでも操作ができるのが特徴だ。

 「仕組みさえ作れば、管理は自動化できる。しかし、人を育てる部分である授業は体温が伝わらないと、生徒の学力は伸びません。エムを使うことで、生徒と向き合う指導の時間をしっかり確保できるようになりました。また、生徒自身に正答数を入力させることで、どこを間違ったかをしっかり認識させることもできます」

●運営のポイント
タブレットで生徒が自分のデータを入力。講師の負担減と生徒の間違い認識の両方を実現

生徒の理解度をしっかり確認
山間部の教育支援も

 伊藤先生は、成績アップに必要なものは「2割のティーチングと8割のコーチング」と話す。コーチングで重要視しているのは、生徒と講師との信頼関係だ。同塾では来塾時、宿題チェック、学習単元のチェックなど、最低3回は生徒と会話する機会を設けている。

 また「できないところはできるまでやる」を徹底。自立学習型ではあるが、宿題はやってきたか、解き直しまでちゃんとやったのか、厳しくチェックしている。「うちは講師1対生徒数十人のスタイルですが、確認することに重きを置いています」と伊藤先生。

 こうした指導により、生徒との信頼関係を築いてきた同塾。生徒と伊藤先生の距離の近さを物語るエピソードがある。入塾希望の母親が教室にチラシをもらいに来たところ、小学2年の女子生徒が突然入ってきて、母親に向かってこう言ったのだ。「この人、授業は一生懸命だけど、片付けが下手なんです。汚い教室でごめんなさい」。

 「普段は『この人』と言わずに『先生』と呼んでくれている生徒なんですが、僕はびっくりしてしまって…(笑)。お母さんはクスクス笑っていましたが、後日、入塾していただけました」

 今後、伊藤先生が力を入れていきたいのは、山間部への出張指導「熱心塾」だ。もともと山登りが好きだった伊藤先生は、地元の人と会話をするうちに「このコミュニティで何か役に立ちたい」と思うようになった。そこで、近隣に塾がなく、通塾手段もない子どもたちを対象に、個別指導を行う教育支援を5年前から行っている。

 現在は旧藤野町と旧津久井町(現相模原市)の2ヵ所に行き、それぞれ7〜8人の小学生から高校生の勉強を見ている。場所は公民館や個人宅の一室。送迎が難しい生徒には無料で送迎もしている。

 「ゆくゆくは地域のお母さんが指導をして、子どもたちを公立高校に合格させられるような仕組みをつくりたい。そうすることで、お母さんに仕事を提供することができますし、そうした文化を日本中に広めたらと考えています」

●指導のポイント
「できるまでやる」を徹底し、生徒の理解度をきちんと管理。コミュニケーションで信頼関係を築く

※自動メールシステム「エム」についての詳細はHPをご覧ください。
http://www.mei-semi.com/em/

 

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