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中学・高校受験:学びネット

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2014/5 塾ジャーナルより一部抜粋

1ヵ月で偏差値を20伸ばす
「芦澤式学習法」が未来に提言する
地域塾が中学受験に携わる覚悟の仕方

  翼学院・株式会社ツバサ 代表取締役・学院長 芦澤 唯志氏  
     
 東京都葛飾区に3校舎を展開し、中学・高校・大学受験指導のほか、高卒・大卒のサポート校を置き、昨年7月より児童発達支援・放課後等デイサービス(2拠点)を始動した翼学院。「芦澤式」メソッドによる学習指導をはじめ、地域の産学連携を通じたキャリア教育や社会福祉の新たな取り組みが、官民両方から厚い信頼を得ている。「地域塾」のひとつの未来像を先んじて具現化する同学院には、文部科学省、全国の教育関係者や指導者、大手塾経営者がひっきりなしに学びに訪れる。芦澤唯志学院長の「中学受験に携わる者の覚悟」に迫る。

「多様性を受容する」
それがすべての出発点

 「大手塾で御三家中学を狙う子たちも、本当に一人ひとりに目を向ければ、多様なんです。受験に向かわせるため多様性に目をつぶってしまうのか、将来を見据えて掘り下げていくのか、学習塾にも問われる時代が来たと考えています」

 低学年から受験勉強を続けてきたにもかかわらず、偏差値20〜30台で低迷し、中学受験専門の大手塾から移籍してくる子どもが、翼学院には実に多い。生徒一人ひとりの理解のつまずきを細かく掘り下げようとせず、反復学習やケアレスミスで処理したがる指導者側の問題を指摘しつつ、芦澤唯志学院長は塾における根源的な存在意義を問う。

 「さまざまな事情を抱えて中学受験を決意しても、思いが持続しなかったり、家庭でどう対応したらいいのかわからない、そんな親子を我々はどう導いていけるか? それは学習塾の経営者や管理者にとって、非常に『意味がある』ことなのではないでしょうか」

 翼学院ではどんな生徒でも入塾を決して断らない。「学習困難」と思しき要因を緻密に観察して見極め(発達検査を要する場合は専門スタッフが判定し、「特別支援コース」枠で学習をサポートする)、偏差値を10〜20ポイント上げて「全員合格」を毎年達成している。偏差値ランキングの「とにかく上位校へ」ではなく、一人ひとりに合った学校を、塾と塾生と保護者とが一体となってとことん選び抜く。個性や適性を伸ばせる学校に進んだ卒塾生たちは、宇宙工学やコンピュータ開発、起業家、国家公務員などそれぞれの道をたくましく切り拓いている。

 「その学校が一人ひとりの子どもに、どれだけ意味のある場所になるかを一緒に考えていかなければいけない。多感な思春期を過ごす中学の受験は人生に非常に大きな影響を与えます。不合格だとトラウマになりかねないし、学校選択を誤ると、その後の人生にネガティブに働く。不遜な言い方ですが、中学受験に携わるのならば、その責任を肝に命じてほしい」

 翼学院の講師採用試験はなんと30倍。最終選考は塾生への指導。素質として重視されるのは、「子どもの多様性に関して受容できること」。熱血指導をうたう進学塾で機能する人材でも、翼学院の塾生からは逆に「ダメ出し」をされることもあるという。しかし、塾生との向き合い方と並び、信頼を得る大前提が「成績を伸ばす」ことであることも事実だと芦澤氏は語る。

「なぜできないのか」を
一番大切にしています

 翼学院の指導の礎「芦澤式学習法」は、芦澤氏自身が大学受験(早慶上智全合格)を半年で成功させた学習方法がベースとなっている。解き方の「型」を先に与えてその枠の中で思考訓練しながら、弱点の掘り起こしを行っていく。基幹となる読解力、社会を理解する視点などを養いつつ、学びへの興味を高め、受験に必要な知識のイメージをマインドマップのようにつなげるのが狙いだ。ただ、この学習法の肝は、一人ひとりの学習における「困難」の本質を、個別指導や対話式クラス授業などで「観察・分析」し、会議において講師全員が対応を共有することにある。

 「芦澤式解法で得点できる体験をもとに、多角的かつ柔軟な対話による思考訓練をしていくことで、学力アップとともに子どもの『自尊感情』も徐々に回復していく。変化が有意に現れてくるんです」

 問題を解くパターンは段階的に用意されており、偏差値50〜60台レベルの中学入試には学習が苦手な子でも充分対応できるという。苦手な科目でもアウトプットすべき「型」があらかじめ明確に見えるので、塾生は安心して「思考」に取り組める。一方、得意科目からは塾生の興味関心と他教科との接点を探り、複数の講師が「手をかえ品をかえ」リアリティとイメージを喚起し、知識をつなげていく。

 「子どもは『塾の授業はスリリング!』と言います。授業ではスティーブ・ジョブズも『ワンピース』も出てくる。教育的配慮でマンガやゲームも『それもアリだよね』ではなくて、同じ目線で楽しんで話をするんです」

 翼学院には小学生から大学受験まで学べる環境があり、中学進学後も通塾を望む塾生が少なくない。なんと大学進学後も通い続ける子が複数いる中で、芦澤氏は塾生の成長度を見計らい、あえて「卒塾」を促すこともあるという。

 「例えば、福祉の対象となる子であっても、最終目標は『自立』。私たちや親がいないと決められない、生きられない人生では、子どもにとって不幸です。子どもたちの自立を促す中での私たちの役割は、学習や学校、保護者との接点になっていくということです」

中学受験生に必要なのは
地に足着いたキャリア教育

 芦澤氏のネットワークは広大だ。

 「ウチの圧倒的な強みは、行政や地元企業などと連携を図っていること。地元企業の協力を得ての職業体験やイベント参加により、将来の夢を見つける子が多数います。また、小・中学校に通う困難さを訴える子について、当塾からの相談に、教育委員会・学校や行政が熱心に耳を傾けてくれる。そんな中でも『この子は公教育では苦しいので、私立へ』との保護者の要望に基づいての中学受験もある。受験を選んだ場合に、その子の個性に合う教育、フォロー体制があるか、表から見ただけではわからないことでも、長年の受験校とのお付き合いからわかるんです」

 大手塾の競争環境に疲弊し、自尊感情やモチベーションが持てなくなった子への「キャリア教育」も他塾にはない翼学院特有の武器だ。「押し込んでしまって終わり、ではない」と、芦澤氏の語気には深い思いがこもる。子どもに自分の将来に対する意識を持たせて、遡って、いま何をやるべきか――。翼学院の講師陣は芦澤氏同様、行政や社会とのかかわりの中で育む教育への関心が高い。ある講師から「子どもの心に起こる化学変化を見たい」と、「海洋探査ロボット・江戸っ子1号」の開発者(芦澤氏の商工会議所の先輩でもある)を招き、講演を行う企画が出たときも、芦澤氏はノーとは言わなかった。芦澤氏の勧めで、葛飾区産業フェアや東京理科大学葛飾キャンパスの実験教室に通い続けた塾生は、昨年、芝浦工業大学付属に合格した。

 学校や社会に、塾の内外に、翼学院が丹念に拡げてきた「点」と、子どもの知的刺激が高まる「点」が結ばれて、未来へとつながる「線」になる。その接点を結ぶハブとして機能すること、それが翼学院の講師たちが目指す中学受験だ。

 「スタッフは、子どもと一緒に受験校に行き、一緒に先生と話をする。他塾との違いと自負するところがあるとすれば、受験にかかわるスタート地点の思いが違う。ただ勉強を教えるだけではない。経験も挫折も経て、翼学院の活動に賛同理解して入ってきた仲間です。『理念』で結束している集団は強いですよ」

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