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中学・高校受験:学びネット

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2014/5 塾ジャーナルより一部抜粋

塾ジャーナルならではの報告
2014年度 全国の塾長が分析した地元の中高入試結果

  調査・編集:塾ジャーナル編集部
調査協力:全国の学習塾関連団体・学習塾
調査時期:3月1日〜4月13日
調査方法:アンケート用紙による書き取り調査
回答数:58団体(別途11塾)
 
     

●北海道

修成学院
中学入試では、北嶺・札日大・札光星・遺愛女子・函館白百合が受験者増。函館白百合は、首都圏での受験者が昨年の3割増。札大谷・札聖心女子・函館ラ・サールは減。昨年は人気が高かった立命館慶祥は横ばい。
公立高入試では、昨年より変わった出題形式は、今年も継続。裁量・標準共に難度は教科間にばらつきがあるものの、合計では昨年よりやや易。
国語では、北海道にゆかりのある作品が出題。社会では、今年も北方領土に関する出題あり。

●青 森

青森県学習塾協議会
前期県立高校入試の難易度は、昨年より易化し、平均点は前年より10点ほど上がり300点近くになる予想だ。傾向は例年とほとんど変わらないが、数学の最終問題にPISA型問題が出るなど若干変更がみられた。
県立高校の前期・後期入試は、3月中に2回入試があるため、中学校、高校両方ともに負担が大きい。また受験生にとっても、最悪の場合は2回受験に失敗するということになり、精神的負担が大きい。
以上の理由で前期・後期入試制度を改革する協議が、平成24年度から始まっていたが、9年目の今年が最終となり、来年度から新入試制度になることが決定した。受験機会は原則一回。一般と特色化の二つの基準で選抜する。受験日は3月8日以降に実施される。合格者数が定員に満たない場合は再募集する。以上が決定した内容だが、今後の動向を注視する必要がある

●宮 城

宮城県私塾協同組合
公立高校入試制度が、学力重視への大転換が図られて2年目の入試。特に前期入試は、倍率が高く合格は厳しい(7,542人中4,113人が不合格)。この過酷な競争を受験生に強いる制度そのものが疑問である。

●秋 田

塾ジャーナル調べ
中学受験は、国立と私立がそれぞれ1校。秋田高校への進学者数トップの秋大附属中学校(55)は人気が高い。ただし、中高一貫の私立聖霊女子短期大学附属(49)と異なり附属高校は無い。公立高校は、全教科共通で、短文&語句記述・記号選択問題の全出題形式に対応できる知識が必要。秋田(69)、秋田南(65)が人気で、倍率も高い。一般選抜は学力検査と面接だが、前期選抜は学科によっては作文や実技が課せられることもある。
※( )内は合格ライン偏差値

●岩 手

塾ジャーナル調べ
長年にわたり岩手県の中学校教育をリードしてきた岩手大学教育学部附属(49)は根強い人気。国立岩大附属は高校がないため、私立の盛岡白百合学園(48)や岩手(49)も中高一貫校として注目されている。高校は平成26年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイトに選ばれた盛岡第一(67)が人気一位、盛岡第三(63)、私立の盛岡中央(66)もそれに続く。公立受験では従来の一般選抜で学力検査と調査書等の比率5:5が、5:4に変更。調査書中心の推薦選抜と学力検査重視の一般選抜とに色分けされた。
※( )内は合格ライン偏差値

●福 島

会津学習塾連盟
近年、都市部の高校への受験者数が増加の傾向をたどり、今年度も同様でした。周辺部の公立高校は、定員割れする学校が増えている。
問題は国語・英語の難易度が上がり、時間内に完答できた受験生は少ないと思われる。

福島県学習塾ネットワーク
県立高入試において、今年は問題の難易度が若干下がり、各校ともボーダーラインがアップした様子でした。入試倍率においては、トータルでは、例年とあまり差がありませんでしたが、一部の人気校で傑出した倍率がありました。(2.0倍くらい)(他は1.0〜1.2倍)、私立はおおむね例年通り。

いわき学習塾協議会
例年と大きく変わることはなかったが、やはり東日本大震災・東電事故の影響は小さくない。原発避難地域の受験生がいわき市内の高校を受験する傾向にあり、少しずつその影響が明確になっていくだろうと思われる。

●山 形

塾ジャーナル調べ
県内には私立中学はなく、中学受験は山形大学附属(63)のみとなる。高校は3学区制で東・北学区は公立の山形東(68)・山形南(66)・山形西(65)、南学区は米沢興譲館(64)、西学区は酒田東(61)がそれぞれ人気。私学では日本大学山形(64)の倍率が高い。公立高校推薦入学選抜では、26年度よりこれまでの校長推薦から自己推薦に変更。一般選抜では筆記学力検査(5教科500点満点)と同時に面接を全員に実施、体育科や音楽科では適性検査が行われた。
※( )内は合格ライン偏差値

●群 馬

群馬学習塾協同組合
私立の学特制度が普及してきているために、公立が不合格なら私立という選択が減ってきており、公立入試の倍率が下がってきている。今年の公立高校後期入試倍率は、1.19倍。今年から群馬県の公立高校では、合否結果を各高校のホームページで閲覧できるようにした。

開倫塾
2014年度群馬県公立高校の募集定員は、全日制で前年度比40人減の13,640人となった。富岡東(普通科)で40人減らした。定時制の募集定員は560人で、前年度と同じである。前期選抜の合格者6,088人で、68校のうち18校が前期の募集定員を上回る合格者を出したが、いずれも後期選抜者の募集定員の削減はなかった。
後期選抜者の募集定員7,535人に対し、志願者数は8,651人で、志願倍率は1.15倍となったが、当日の欠席者や志願の取り消しをした者などを抜くと、実質倍率は1.14倍で、前年度より0.03ポイント下がった。
中学卒業者数の減少傾向に伴い、高校側は学級数の減少などを含めた再編計画に取り組みつつある。定員減や統廃合なども視野に入れた動向が気になるところである。

●茨 城

茨城県学習塾協同組合
県立高校は少子化に向かっているため、高校の統廃合や競争率の低い高校は午前・午後・夜の3部制による定時制高校が昨年新設されたが、2次募集でも生徒が集まらない状況の高校があった。しかし、人気の高い高校は倍率が高く相変わらず2極化が進んでいる。
入試問題は、5教科とも中学3年間で学んだ基礎・基本学力を試す問題や応用問題など、例年同様の幅広い問題が多かった。国語や英語では、長文読解や表現力を必要とする問題が少しずつ増えている。日常生活の中に本や新聞等々、活字に親しむ機会を多く作らねばならないのは毎年痛感するところである。

開倫塾
2014年度の茨城県立高校入試は、全日制の志願倍率が1.07倍でした。県央・県南地区は進学校・実業高校を問わず高倍率になる高校もある一方で定員に満たなかった全日制の高校・学科も全県で38校60学科となっています。導入2年目となる特色選抜は、昨年度より3校増え全日制61校での実施でした。志願倍率は、初年度を上回って0.89倍となったが2年連続で1倍を下回る結果となりました。
2年連続で1倍を下回った特色選抜ですが、高校側も募集に関しては独自の取組みを始めているので、今後の受験者の推移に注目が必要でしょう。
私立高校では、多くの高校で大きな変更点はなかったが、ほとんどの私立高校で導入している県立高校入試に傾向や形式を合わせた出題は、受験生にとっては本番前に予行練習が出来る大きなメリットになっており、私立高校受験者の増加に影響していると思います。

●栃 木

開倫塾
2014年度県立高校入試は、「特色選抜入試」が導入され募集定員に対する割合が増え、一定の変化はありましたが、初年度ということもあり、中学校での進路指導にバラツキがあり、学校間で特色選抜入試受験者の割合に差があったように思います。今後、年数を重ねていくうちに特色選抜入試受験者の割合は増えていくと考えられます。
さらに、来年度からは学区制が撤廃されることが教育委員会から発表されました。他県の動向を見るとその地域の進学校に人気が集まるものの、限定的なもののようですので、栃木県でも同様ではないかと考えます。
私立高校については、作新学院高校で総合進学部で「大学進学系列・専修進学系列・キャリア系列」から「特別進学クラス・進学クラス」に改編されました。また、総合進学部と情報科学部の第1回入試が5教科入試となり、これで県内の主な私立高校の主な入試科目がすべて5教科となりました。

●埼 玉

埼玉県私塾協同組合
埼玉では、3月の1回入試3年目を迎え、各校の学検と調査書・特別活動の記録等の取り扱いも情報として定着した感がある。学力検査の内容については、例年通りの知識問題に加え、思考力・判断力・表現力を問うPISA型の傾向が強くなっている。
今年県内公立高校入試の志願者数は、昨年より196人減の47,015人で、全日制142校の平均倍率は、前年同期と同じ1.18倍と安定した入試となった。
一方、公立高校への進学希望者が昨年より0.7ポイント減少したのに対し、県内私立高校への進学希望者が0.6ポイント上昇した。若干ではあるが、私立志向が高かったと言える。

●神奈川

神奈川県私塾協同組合
神奈川県の26年度公立高校入試は、衝撃的なものでした。理科の難易度アップは、その平均点が30点以上も前年を下回ると予想されています。他の教科も、記述問題が増えただけでなく、教科横断型の問題が出題され、例年の傾向からは全く予想できない出題もありました。
私立中学入試については、全般に低調な傾向が続いているようです。公立の中高一貫校を受験する生徒が増えている部分を足して、やっと今までの受験者数を維持している、というところです。

一般社団法人 神奈川県学習塾連絡会
神奈川県の公立高校入試では、今年度、理科の問題が非常に難しくなりました。今後、他の科目がどのようになるか注目する必要があります。

一般社団法人 かながわ民間教育協会
神奈川県公立高校入学者選抜制度が変更され、2年目の選抜が行われた。学力検査と面接が全受験生に課せられることで学校成績(内申)だけでなく、実力をつけないと学力検査に対処できないという意識が生まれてきていることは確かのようだ。その実力を測る学力検査(共通問題)の作成難易には不満が残る。受験者の平均をこの2年間をみてもあまりにも差がある。・過渡期には問題精度不備もある・では済ませられない。今後、さらに検討をしてもらいたい項目だ。
良い判断がされたのは、面接の公平性担保のための開示が、学力検査の得点同様に簡易開示となったことだ。いずれにしろ、受験する生徒は一度限りなのだから、安心して受験できる準備態勢、公平性を望む。

●千 葉

千葉学習塾協同組合
千葉県の公立高校入試は、3年前から導入された前期選抜・後期選抜制で行われた。前期選抜で定員の60%、後期選抜で40%の合格を出すため、志願者の多くが前期選抜での合格を目指し、例年同様の高倍率になった。後期選抜の募集枠が少ないため、前期選抜の段階でチャレンジせずに安全校を選ぶ傾向があった。
試験はここ数年に比べて全体的に少し易しくなったとの印象であるが、今までの傾向を引き継いだ思考力・読解力・表現力・資料分析力を試す問題も多く見られた。上位校ではあと一歩の思考力での差が、中下位校では比較的簡単な問題をどれだけ正答できたのかが合否の分かれ目になったであろう。千葉学習塾協同組合の予想では、今年は前期で245点前後、後期は285点前後になるのではないかと思われる。
来年も「前期・後期選抜」が続くという試験日程が発表されているが、前期の発表と後期の出願が日程的に近く落ち着いて後期の出願校を考えられないという点や、受験生の心理的に後期試験が前期の敗者復活試験かのような位置づけにされている点、中学校では私立高校の合格者や前期合格の生徒が落ち着かず授業が成り立っていないという点など考えるべき点は多く、入試改善の検討が行われている。今年入学の中学1年生が受験する平成29年度入試以降に入試方法の大きな変化があるだろうと予想される。
私立高校の「前期入試」「後期入試」という方式は完全に定着し、公立高校と併願するほとんどの受験生が前期入試に集中した。また、奨学金制度や特待生制度などの学校独自の制度をアピールする学校も増えたため、公立高校の高倍率を避けて私立を第一志望にする受験生も増えた。上位校の人気は相変わらずであったが入試日程の組み方によって合格し易さに差が出た。

●山 梨

塾ジャーナル調べ
中学受験は、国立の山梨大学附属(55)や私立の駿台甲府(54)が人気。私立入試は、2科目・4科目・適性検査の3形態で、駿台甲府が4科目型、その他は2科目型による選抜。公立の甲陵は適性検査(作文・面接あり)型を導入している。高校は、甲府南の理数(70)が最難関、甲府第一(67)・甲府東(66)と公立高校が高い人気を誇る。公立高校前期選抜では、自己推薦型で調査書と作文、特技、個性表現をそれぞれの学校で審査、学力検査は実施されないのが特徴。中学在学時に取得した漢検や英検などの資格も合格判定の基準に入れる学校もある。
※( )内は合格ライン偏差値

●東 京

東京私塾協同組合
昨年度より導入された都立高校推薦入試集団討論が今年も実施されました。産業技術高専を除く推薦入試の募集人員は9,139人に対し応募者数29,582人、応募倍数は3・24倍の応募状況となりました。単位制普通科は、推薦枠が30%から20%に縮小されたため応募倍率が昨年の3.17倍から4.09倍へと大幅にアップしました。
推薦入試集団討論のテーマは、各学校が独自に高校生の日常生活の中で起こりそうなことをテーマとして集団討論しているようです。今年度は、2020年東京オリンピック開催が決定した影響もあって、「外国人を日本でどのようにおもてなしをするか」という類似のテーマが多かったようです。東京私塾協同組合では、12月に都立高校推薦入試模擬集団討論を実施し、テーマの予想が当たり、試験当日落ち着いて討論することができ推薦合格した生徒もいました。
また当組合では、都立高校入試問題研修会を開催し、各教科の出題研究し予想を行っています。今年度もまた予想通りの問題で、当組合の塾の生徒たちは合格という栄光を勝ち取っています。社会は、並び替え問題や完答問題が5題(昨年は5題)・語句記述問題が3題(昨年2題)・説明記述問題が4題(昨年4題)と全問題の60%を占め、思考力・応用力を求められている問題が増えてきています。このような事柄から、今後ますます学習塾の必要性と指導が求められてゆくと思います。

大井町から教育を考える会(OKK)
私立中学では、英語教育だけでなく、理数系に力を入れている中学を選ぶ傾向にあると思われた。特に女子校でも理数が強い中学は、応募が好調のようだった。
高校受験は、推薦入試の集団討論を回避し、一段階レベルを下げた受験も見られた。
私立高校は、奨学金制度、特待生制度を設けている学校、進学実績の良い学校に人気があった。

TSKネットワーク
公立志望と私立志望の傾向がはっきりしてきたようです。
中学受験は4、5年生から私立を目指すようですが、数は増えてはいないようです。
高校受験は、はっきりと都立中心、私立中心と分かれ、都立志願者は減ってはいないようです。

日本教育ペンクラブ
今年も都立志向の強い入試だった。都立高校のみ受験の生徒が今年もいた。意外な感じがするかも知れないが、上位校志願者で安全志向、下位校志願者で強気の姿勢が見られた。
都立の専門学科の合格基準は、各種の進学の手引きの合格基準をかなり下回っていたかのように思われる。

●新 潟

立心ゼミナール
新潟県の中学受験(受検)は、中高一貫校の割合が高い。特に適性検査や学力検査が課されない県立中等教育学校が多いが、競争倍率は0.55〜1.85倍と地域によって差がある。新潟市立高志中等教育学校の競争倍率は、昨年同様2倍を超え人気が高い。
高校入試は公立高校が中心であるが、難関大学への合格者が増えている私立の新潟明訓高校と新潟第一高校だけでなく、大学進学に力を入れている私立高校への併願志望者は増加傾向にある。公立高校入試の入試傾向や競争倍率などは、昨年度と比較しても大きな変化はなかった。ただし来年度は、推薦選抜の廃止、学力検査の他に各高校独自の検査が実施されるなど入試制度が変更される。

●石 川

有限会社 学習会
中学入試では、県立中高一貫校の錦丘中学校の志願者は、4年連続して300名(定員120名)を超える人気となっています。
公立高校入試では、今年度も上位2校の定員減がなかったため、合格ラインは低いものとなっています。中退者、留年生がさらに増加することが予想されます。
私立入試では、星稜高のAコースが3年連続して志願者が1,000名を超える人気となっています。これも、今年度も医学部医学科に合格者(7年連続)を出し、国公立大学合格者も160名を超えて(県内5位)いることが人気の要因と思われます。大学入試でも、昨年以上に近県国公立大学志向が強くなっています。

●長 野

長野県高校入試統一テスト会
平成25年12月7日、諏訪清陵高等学校附属中学校の第一回入試が行われました。募集定員80名のところへ425名が受験、5.31倍という高倍率になりました。長野県下では、屋代高等学校附属中学校に次いで、2校目の県立中高一貫校入試として注目を集めました。およそ80小学校からの受験生が集い、適性検査に挑み男女各40名が合格。ちなみに屋代高等学校附属中学校の倍率は、5.06倍でした。

●静 岡

協同組合静岡県私塾連盟
高校受験は、例年通り公立中心。私立は、一部の高校を除いて募集に苦戦している。特色を出してPRするが、生徒や保護者の反応は限定的。県西部にある名門の私立中高一貫の女子校が生徒募集に数年前から大苦戦している。

しずおか私塾会 (静岡県東部)
例年地域トップ公立高校は、安定した高倍率を維持していましたが、今年度は、低めに推移しました。その理由としては、少子化もさることながら、3年前に新設された私立中学に学力トップ層が流れたこと、また学区制限が事実上無くなったことで、受験生が分散したことなどが考えられます。来年度、その揺り戻し現象が起こるかどうかが注目されます。

●愛 知

愛知県私塾協同組合
相変わらず私立中・高校入試は、厳しい状況が見られた。私立中学入試では、中下位校で受験者数が減少し、定員に満たない学校も見られた。また、高校入試では公立上位校の定員増により、私立高校の特進クラスに入学する生徒が減少した。
公立高校入試では、国語の古文・漢文の現代語訳がなくなり、難化した。B日程が先になり、今までと受験パターンの変化も見られた。

愛知県進学研究会(愛進研)
公立高校中心の受験が今年も続いています。私立高校の奮起を期待しています。

名古屋進学塾連盟
私立中学入試では、人気校に受験生が集中し、学校間の格差がさらに広がった。
高校入試では、減少が予想された私学の倍率は昨年度と変わらず、公立は、ここ数年の傾向である商業科・工業科の倍率増加が今年も見られた。

●富 山

一般社団法人 富山県教育ネットワーク
県立高校の入試は、全体の倍率こそ例年とあまり変化なく、1.14倍だったが、欠員が出て2次募集を余儀なくされたのが、13校17学科130人と例年より倍増、それも10校105人が普通科。県下4番目の進学校と言われる砺波高校では定員200人中、31人となった他、砺波を始め3校で2次募集でも定員に達しなかった。
教科別では、例年40点台だった数学が57点となったが、理科が難化し、5教科平均点は、61.7点と去年より1.5点下がった。

●岐 阜

一般社団法人 岐阜県学習塾協会
公立高校の入試問題は、例年通りで大きな変化はなく、広範な分野・領域から基礎的な問題が出題された。また、どの教科でも、主体的な思考に基づく表現力を重視した問題が必ず出題されている。国語の作文、英語の条件作文などがその例である。難易度は、数学が例年よりも易しく、全体の平均点は高かったと予想される。
近年の私立高校のレベルアップを背景に、公立高校の入試倍率は、各学区の上位の進学校では1.1〜1.2倍と高く、中位の普通科高校では定員に満たないところもあった。また、複数の志望が認められている職業科高校では、科によっては1.2倍を超え、中には1.5倍近い高校もあった。

志門塾
今年度の入試は、公立高校出願時点での入試倍率が高く、直前になっても受験校の変更が少なかったため、各所で厳しい入試となりました。入試問題の傾向はほぼ例年通りとなっていますが、難度の高い問題が減ったことで、平均的な難度の問題が多くなりました。難しい問題を解ききる力よりもミスをしない注意力が必要な入試であったように思われます。

志道館学園
公立高校入試が一本化されて2年目。西濃学区では一部高校の定員削減もあり、上位レベルの普通高校、例年人気のある職業高校・学科に受験者が集中し、倍率は昨年度より高くなった。
気がかりなのは、志望校決定のために実施される各中学校内での業者実力テストの難易度について。9月、11月、1月の3回実施というパターンが最も多いが、実施回、種類によって大変ばらつきを感じた。平均点が50〜80点の幅で上下した例もあり、得点結果が本人の実力を示すデーターとして的確なのかどうか非常に判断しづらい。テストの難易度に翻弄された受験生も多いのではないか。

●福 井

塾ジャーナル調べ
中学受験生は、国立の福井大学教育地域科学部附属(58)を目指す生徒が多い。私立では、北陸(50)の人気が高く、次いで敦賀気比高校付属(47)、福井工業大学附属福井(47)となる。高校は、藤島(70)、高志(68)、武生(65)と県立の人気が高く、公立志向の強さが伺える。県内の中学の多くで、中3の11月に実施される学力診断テストの結果に基づいて受験校を選択するため、受験生はこの時期に合わせ早めに学力をアップしていく必要がある。
※( )内は合格ライン偏差値

●三 重

公益社団法人 全国学習塾協会 三重県協議会
実感として感じられない景気の回復を反映してか、全県的に、公立志向が強く、地区によっては滑り止めの私立を一校も受験しないという生徒がみられた。
また就職の良さからか、あいかわらず、実業系の高校の人気が高く、前期選抜ではかなりの志願倍率となった高校も多数みられた。四日市工業・四日市中央工業・四日市商業・四日市農芸・久居農林・伊賀白鳳・相可・明野などはコースによっては、3倍近くの倍率があった。実業系で定員を割る高校は、白子高校の文化教養コース、白山の情報コミュニケーションコース、水産の海洋コースと数少ない。
実技系以外の学科・コースでの前期選抜を実施する高校では、受験チャンスが二回あるという認識からか、かなりの高倍率の学校がみられた。四日市西の比較文化・歴史コースの8.70倍、数理情報コースの7.20倍。川越高校の国際文理の5.60倍、津東の4.98倍、津西の5.00倍などはびっくりするほどの倍率になった。
後期選抜では、「北勢地区」では、昨年同様地域のトップ校である、桑名、四日市、四日市南の倍率が定員を割った。ただしこれらの学校は、それぞれ理数科・国際科学コース・数理科学コースをもっているので、そちらのコースで不合格者がスライドするので実質定員割れとはならない。川越の国際文理は後期選抜でも4.55倍という高倍率になった。
「中勢地区」では、昨年倍率を上げた津、神戸、津東、津商のうち今年度倍率を上げたのは、津高のみだった。津高は三重大とのコラボをしており、それが人気だというので、それが倍率を上げた理由かもしれない。前期選抜で高倍率だった津西の国際科学は5.10倍とさらに倍率をあげたが、津東は1.35倍だった。
「南勢地区」でも昨年倍率をあげた伊勢、松阪、宇治山田の進学校で少しではあるが、すべて倍率を下げた。実業系高校では、昨年倍率が増加した松阪工業・相可・伊勢工業のうち松阪工業・相可では、定員割れの学科もみられた。やはり人口減少の影響か。

●京 都

関西私塾の会
〈中学入試〉 志願者数は前年度より100名程度の減。募集定員が減ったため、平均倍率は昨年とほぼ同じ2.9倍程度だった。午後入試を実施する学校が増えたにもかかわらず志願者数が伸びなかったのは、実受験者数が減ったためと思われる。景気の上昇が家計においていまだ実感出来ない中、私立中学入試はまだ厳しい状況下にあると言える。
〈高校入試〉 京都市・乙訓通学圏が単独選抜に移行したこと、また前期選抜・中期選抜・後期選抜の新しい制度が志願状況にどう影響するのか、私学、公立とも手探り状態の中での入試となった。公立にとっては、私学との競争もさることながら公立間同士駆け引きも垣間見られた。単独選抜になって初めての入試結果で、次年度以降の公立間の学校のランキングが明確になる。私立の先生同様、積極的に塾回りをする先生もいれば、塾対象の説明会に力を入れた学校もあった。
公立前期選抜は京都市・乙訓地域では公立全日制の高校を志望した者のうち9割程度が希望し、関心の高さをうかがわせた。しかしこのことは同時に大量の不合格者が出ることでもあり、中期選抜に向けての受験生の心理への影響が心配される。今後このような「だめもと受験」の在り方について、塾、中学校とも再考すべきだろう。
私学の志願者数は1,100余人程度の増加となった。募集定員の増加により、倍率は昨年同様の3,6倍であった。公立の制度変更への不安感からか、私学専願者の増加、また併願安全校へ志願者の増加が原因と考えられる。

中高進学研究会
京都府では本年度入試において大改革が実施されました。当会ではその初年度の動向を把握するために府下全域12,550人の合否結果を実数分析いたしました。その結果から把握できる顕著な傾向としては、不合格率の高校間格差が大きい点があげられます。つまり、これまでの総合選抜制から単独選抜制への移行により、当然予測された格差以上の実態が分析結果から確認出来たこととなります。
今後さらに2年間は、進路指導における不確定要素に悩まされるものと推察されます。

●大 阪

泉州私塾連合会
大阪府の入試は、昨年は前期・後期の入試を早め、普通科の一部を前期に入試を実施。本年は、学区制撤廃など入試を巡る環境は目まぐるしく変化しました。しかし、昨年と比べて交通の便のよい学校では、若干志願者・倍率が上昇したものの、さほど変化はなかった様に思われます。

関西私塾教育連盟
私立高校入試:大阪府の支援金制度への先行き不透明感からか専願率は減少した。
公立前期入試:普通科(3.44倍)、文理学科(2.98倍)と狭き門は変わらず。
公立後期入試:学区撤廃の影響は、初年度につきあまり出なかったが、今年も高倍率(1.23倍)であった。とりわけ、進学特色10校は、1.59倍と厳しい入試であった。

大阪府民間教育ネットワーク
昨年度の普通科前期試験導入に加えて、今年からは大阪府の4つに分かれていた学区編成の枠が取り払われ、どの学校のどの学科も大阪府全域から受験できるようになった。
前期の競争率は3.53倍(昨年が3.78倍)、後期は1.26倍(昨年が1.14倍)となり、無理に前期を受験せずに、後期に絞る生徒が増えた。また、後期試験は年々、合格可能性が高い学校を受験する生徒が増えている。2007年度から始まった大阪府の入試制度改革も一段落ついた印象だ。

●奈 良

奈良県学習塾連盟
中学受験は、国立志願者が増加、私立は実績上位校と下位校の差がますます広がっていく傾向です。
高校入試は、特色選抜・一般入試とも競争倍率は、昨年度とほぼ同じでしたが、昨年度の競争倍率が高かった所は下がり、低かった所は上がるという傾向が顕著になりました。定員割れは、特色選抜で昨年度9学科、今年度13学科、一般選抜で昨年度13学科、今年度12学科でした。全体的には、公立志向になってきているようです。

やまと私塾の会
奈良高校が1.15倍→1.27倍、平城高校が1.22倍→1.31倍、郡山高校が1.16倍→1.33倍と大きく競争率が上昇しました。奈良市内の生徒の動向が昨年と比べて変わってきているように感じられます。

●滋 賀

塾ジャーナル調べ
中学は、私立の立命館守山(61)と国立の滋賀大学教育学部附属(60)が最難関。公立中高一貫校は、県立守山(59)、河瀬(57)、水口東(56)があり、それぞれ人気も高い。入試は、作文・適性検査・面接(集団)で論理的な表現力や問題解決力が重視された。高校は、膳所(73)、立命館守山(71)、石山(69)が人気で、人気上位校は軒並み合格偏差値65越えと難関校が揃った。公立高校では、特色選抜があり、中学から提出される個人調査報告書、口頭試問、小論文、実技検査、総合問題から各校指定のものを2つ以上実施。一般選抜の学力検査は各科目40分、一部教科で傾斜配点を実施する場合もあった。
※( )内は合格ライン偏差値

●兵 庫

塾ジャーナル調べ
阪神地区は私立中学の数が多く、人口規模で比較しても中学受験志向の強い地域。私立は兵庫だけでなく周辺地域からの受験生も多い。灘(78)、甲陽学院(74)、六甲(73)、神戸女学院(72)、関西学院中学部(71)など私立中高一貫校の人気が高等部の無い国立中学を制している。高校は灘(78)、須磨学園(73)、白陵高校(73)などの私立と、神戸(76)、小野(72)、加古川東(71)などの公立が人気を分けており、レベルも高い。ただし、平成26年度から実施の文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校の認定や、2015年度より新しい学区の設置で16学区から5学区に変更など、生徒の動向を左右する変更が実践されている。
※( )内は合格ライン偏差値

●和歌山

和歌山県私塾協同組合
公立高校一般入試は、3月11日に行われました。競争率(公立高)の平均は、1.01倍で極端に高いところはありませんでした。新学習要領に関する理科・数学入試問題は、基礎基本中心の出題で、各教科とも難易度、傾向形式など例年どおりでした。
尚、大阪府下から和歌山市内の私立高校への専願・併願者数は昨年度より若干増加しましたが、全体の合格率は、昨年度と同じくらいでした。県立中学入試・私立中学入試は、例年と差異がなかったと思います。

●広 島

広島私塾連盟
公立高校の一般入試の出題形式に大きな変化が見られた。どの教科も問題文が長くなり、問題をしっかり読み取る力が必要とされた。全国学力調査の問題に近い形になった。今後もこの傾向は続くものと予想される。

●鳥 取

鳥取私塾の会
今春、鳥取市に私立青翔開智中高が開校。それに伴い、鳥取大学附属中、鳥取東高の定員削減。中学受験では、多少の活況を呈したが、県立高校入試においては、東部、中部とも平均競争率は定員割れ、西部のみ昨年よりも志願者増で、1・19倍となった。県立高校22校43科のうち定員割れは14校23科あり、ますます少子化が進行しつつある。

●島 根

シグマ英数塾
例年に比べ、出雲高校、大社高校の倍率が高くなったため、第一志望校に合格出来なかった生徒が増加した印象があります。全体的に、受験モードに突入する雰囲気になるのが遅く、絶対的な学習量は確保出来ていなかったのではと感じています。

●岡 山

岡山県私塾連盟
人口増加は、岡山市・倉敷市が中心となっており、その両市の普通高校は受験生を確保しているのですが、その周辺都市の普通高校は、定員確保に苦労している現状です。私立高校が、特色を持ったコースを提供している中で、公立普通高校が苦戦を強いられている昨今です。

岡山の中高一貫校を考える会
岡山県の中学入試・高校入試は、大きな変革を遂げています。中学入試では、県立3校・岡山市立1校・私立9校・国立1校の14校が、中学受験人口約2,000名を巡って争奪戦を繰り広げています。
高校入試では、昨年の大安寺高校入試停止に続き、推薦入試制度の廃止などで、私学受験者が一部の学校で急増するなど、適切な受験指導が求められています。

●山 口

塾ジャーナル調べ
中学は国立山口大学教育学部附属山口(56)、同附属光(53)が人気だが、受験生が最も多く目標にするのは香川高校との中高一貫である私立の宇部フロンティア大学付属(49)。一方、山口大附属は附属高校の無い中学のため高校受験が必須。在校生の多くは中3で公立の山口(69)を目指す。高校は山口と徳山(70)、宇部(67)、下関西(67)などのレベルが高く、県全体が公立指向。公立高校入試では課題解決に必要な思考力・判断力・表現力を測るため、国数英の3教科中から1〜3教科の範囲内で各高校が選択、実施する「学校指定教科検査」が導入されているのが特徴である。
※( )内は合格ライン偏差値

●愛 媛

愛媛学習塾連盟
県立中高一貫校(県下3校)、定員160人の3校合計の志願者数は、699人で全体の平均倍率は1.46倍でした。各校の倍率は、今治東185人1.16倍、松山西296人1.85倍、宇和島南218人1.36倍でした。志願者数、倍率とも2003年の開校から過去最低でした。少子化の影響及び私立への志願者の流れがあるのではないかと思われます。選考は、作文・適性検査・面接で1月9日に実施されました。同じ1月9日に、愛媛大付属中、私立愛光中学の試験が実施されました。私立中高一貫校の入試は、松山東雲、帝京富士、済美平成、新田青雲、今治明徳が9日までに実施されています。
高校受験において、推薦入試への志願者が2,402人、合格内定者は、1,671人でした。推薦入試は、小論、作文、面接で、2月7日に実施されました。私立高校の推薦・一般入試も2月5日、6日までに実施されています。
県立高校の一般入試の最終入学志願者数は、総定員9,565人に対し、9,617人(推薦内定者を含む)で、倍率1.01倍でした。相変わらず、松山地区では、定員を超える高校が多くあり地域差がみられます。昨年同様、志望校が県立高校から私立や国立などへの多様化がみられます。

●高 知

塾ジャーナル調べ
土佐中(64)、土佐塾(62)、高知学芸(61)と私立校の合格偏差値が高い。国立の高知大学教育学部附属(54)がそれに続くが、附属の高校がなく、県立の高知追手前(63)や高知小津(59)などの進学校へ多くの卒業生が進学する。高校も土佐(67)、土佐塾(67)の私立高校がレベルが高く人気。公立高校入試の後期選抜では、英国数の3教科以内の学力検査、作文、面接、実技などが行われる。また、これ以外に志願理由書の提出が求められ、検査結果や調査書とともに総合的に判断して合否判定が実施される。
※( )内は合格ライン偏差値

●徳 島

徳島県私教育協同組合
本県では、高校入試の倍率が1.01倍と極めて低く、実際は全入となるよう各中学校が指導しており、なかなか勉強意欲が湧かない生徒が増えています。
また、徳島大学も日本一の推薦合格占有率を出しており、高校生も受験意欲が少ないのが現状です。医学部志望の生徒さんだけが熱心に勉強していると言えます。ともかく、高校入試も地元大学入試もあまりにも易しすぎると言えます。

とくしま塾教育研究会
徳島県高校入試は、進学校6校の格差が1強4中1弱です。
まだ、1強が強になりきれていないので、高校に入ってからの次の大学受験準備は、通塾率が高いと言われるわりには、結果がでていないようです。

●香 川

香川進学研究会
香川県の普通科高校は、高松中心の香川1区と中讃、西讃の香川2区の二地域に分かれています。ただし実業系の高校は全県から受験することが出来ます。1区の上位校である高松高校、1.07倍、高松一高は1.09倍とそれほど高くなく、実業系の高校に倍率の高いところが多くありました。また香川2区は丸亀高校が1.22倍と久しぶりに高倍率となりました。全体としては2区も1区同様、実業系高校に高倍率が集中しました。
全高校の最終平均競争率は、1.20倍となり、ほぼ平年同様でした。

●福 岡

福岡学習塾連盟
福岡県公立入試は、受験生約27,800人(前年度比700減)となった。5科目全体の問題数は、ほぼ変わらない。記述式の割合が2.9ポイント減っているが、理科などではより思考を要する出題となっており、
全体としても平均点は、ここ数年の傾向の通り低くなると考えられる。国語も出題形式が変わり、本当の力が試されている。
私立入試では、内申書を重視する高校が増えつつある。中学校3年間の成果を問う入試になってきている。

英進館 株式会社
〈福岡県公立高校入試〉
今年度も難化傾向は続き、受験者平均点は昨年の156点(県教委発表、300点満点)をさらに下回り、152点前後になると予想している。特に数学では図形の証明問題、理科では論述問題が難化して、いずれも平均点は30点(満点60点)を切るだろう。これまで入試問題が難化しても、トップ校の合格ボーダー点には大きな変化はなかったが、今年は修猷館、福岡、筑紫丘など各学区のトップ校のボーダー点が10点以上下がっているようだ。成績上位者にとっても、得点しづらい入試問題だった。
〈九州地区私立入試〉
特に受験生を増やした学校は、昨年度より女子に門戸を開いた「久留米大附設中学」である。一昨年448名であった志願者が、昨年584名と大幅に増加。今年も612名と増加し、志願倍率も一昨年3.0倍から、今年3.8倍にアップした。また、「ラ・サール中学」も志願者を一昨年663名から今年770名と100名以上増やしている。両校共に入試問題の難化傾向が続いている。しっかり準備をした優秀な受験生たちが、40〜60%しか得点できない高い難度である。合格最低点においても、久留米大附設中は288点(500点満点)、ラ・サール中は182点(300点満点)と、共に6割得点できれば合格できるという高難度の問題になっている。特に久留米大附設中では、算数の平均点が62.2点(満点150点:得点率41%)と受験者平均得点率50%未満の難問だった。また、今年九州地区で1,000名近くの志願者を集めた中学校が、892名志願の「早稲田佐賀中学校」、1,047名志願の「福大大濠中学校」、そして1,055名志願の「西南学院中学校」を含めた3校である。全国的に見ても、1,000名を超える受験生を集める中学校は稀有であり、その人気の高さが分かる。

●長 崎

塾ジャーナル調べ
私立の青雲(69)と公立中高一貫校の佐世保北(61)が最難関で人気。国立の長崎大学教育学部附属(59)がそれに次ぐ。高校は、私立の青雲(73)を筆頭に長崎西(71)、長崎北陽台(70)とハイレベルな学校が多く、上位大学進学を狙う生徒に人気。公立高校入試では、英数の学力検査で一部の問題についてA、Bいずれかを選択して実施するため、生徒は受験校がどちらを選択するかを受験前に確認しておく必要がある。また、学校によっては特定教科で1.5〜2倍の範囲で傾斜配点を行うことも。
※( )内は合格ライン偏差値

●佐 賀

佐賀県私塾協会
〈中高一貫校、県立中学校並びに県立高校〉
佐賀県立高等学校36校は特色選抜試験が2月13日実施された。学力重視のA方式(学校が主要5科目から3科目を課して試験する)とB方式(スポーツ、又は、芸術推進指定校枠)での倍率は高く、普通科は唐津東校7.25倍、佐賀西高5.91倍、鳥栖高5.85倍、致遠館高5.31倍、武雄高5.29倍と続き実業系は、唐津南高6.96倍、佐賀農業高5.04倍であったが、学力重視のA方式の平均倍率は4.69倍と高く、B方式の平均倍率は0.99倍と意外な数値となった。
3月11、12日実施された一般選抜(主要5科目入試)では佐賀工業高校建築科1.64倍、電子情報科1.57倍、普通科の倍率は佐賀北高1.59倍が最も高く、致遠館高、三養基高、佐賀西高と続くも定員割れもあり県立高校全校平均は1.15倍であった。
次に中高一貫校、県立中学校入学者選抜【(適性検査、学校独自検査、面接)+小学校内申書)】では、唐津東中3.43倍、致遠館中3.18倍、香楠中3.18倍、武雄青陵中2.62倍でした。
武雄青陵中学校は、総務省「フューチャースクール推進事業」及び文部科学省「学びのイノベーション授業」に平成23年に採択され電子黒板での授業、各教室に無線LAN環境が整い、生徒全員がタブレットを使う授業をしている。これは、文部科学省が21世紀を生きる子ども達に求められる力を育む教育を実現するために、子ども達の発達段階に教科書等に応じた効果・影響の検証、モデルコンテンツの開発、デジタル教科書、教材、情報端末を利用した指導方法等に関する総合的な実証研究を実施している。次に2014年7月までに武雄市内全小学校で算数と理科を主体に国語、社会と多教科の学習にも活用されるが、反転授業(「家庭で予習」「学校で応用問題」)にタブレットを配布する計画を進めている。
先行導入している武内小学校では、2013年11月(iPadを活用した授業)公開授業が実施され、学習効果が期待されている。また、佐賀県立高等学校1年生6,800人にタブレット端末を生徒負担額5万円で、それを超える分は県が負担する方向で今春から具体的に活用されていく事になった。

●熊 本

株式会社 早稲田スクール
中学入試では、例年と大きな変更点・特徴の変化はなかった。その中で、熊大附属中は記述問題が多く、教科書重視の傾向が色濃くなっていたようだ(受験生談)。県立宇土中・県立八代中・県立玉名高附中は、競争率が2.01倍〜2.30倍と例年より低かった。私立中は、少子化の中、各中学校で生徒募集に腐心しておられたようだ。
高校入試(後期一般入試)では、全体の競争率1.04倍と昨年度と変わりなく、熊本・済々黌・第二・第一・熊本北などの人気校も、1.40〜1.78倍の競争率と前年度と大きな変化は見られなかった。また、学区外については、その出願者数により、難易度が大きく左右されたと思われる。
各教科の出題傾向と難易度については、以下のとおりである。国語は古文の文意が取りづらいなどやや難化、理科は一部の問題を除き比較的平易に、英語はリスニングの難易度は高くなかったが時間が長くなり、また長文の難易度が上がり、時間不足を訴える受験生が見られた。社会は知識を複合的に組み合わせて考える力を試す問題もありやや難化、数学は例年より難易度が高くなく、受験生にとっては取り組みやすかったと思われる。

●鹿児島

株式会社 昴
全県平均倍率は、0.92倍と過去最低となった。
鹿児島全県7学区のうち倍率が1倍を超えたのは、昨年に引き続き鹿児島学区の1.14倍のみで、他の6学区は姶良・伊佐学区が0.92倍、南薩学区が0.83倍、他は全て0.80倍を割り、鹿児島学区と郡部の学区の差が拡大する傾向が続いている。
鹿児島の公立トップ3校の競争率は、鶴丸が昨年の1.41倍から1.27倍、甲南が1.44倍から1.38倍、鹿児島中央が1.52倍から1.40倍と、3校ともダウンした。これは、願書受付後の志願者状況発表を見て、難化傾向にある3校を避け、他校へ出願変更をする生徒も多かったためと考えられる。
入試問題については、特に昨年数学、理科がかなり難化したので今年の出題が注目されたが、昨年の反動からか、今年は比較的取り組みやすい出題となった。ただ、新指導要領内容の出題は多く、数学では「資料の整理」が昨年に引き続き大問で出題された。他の教科でも新教科書内容を踏まえた出題が増加している。また、どの教科も記述(語句記述・文章記述)問題が増加し、新学習指導要領の影響が色濃くなっている。

●大 分

塾ジャーナル調べ
私立の向陽(65)と県立大分豊府(60)が中学受験塾では注目。大分大学附属(61)、大分中学特進(60)も人気が高い。高校は、大分上野丘(70)、大分舞鶴(67)、大分工業高専(66)が人気。内申書は中3成績の比重が高いが、一部の高校では、学力検査との比率が5:5になる場合もあるため、1・2年時の成績も大切となる。また、平成22〜27年度にかけて、県内の高校改革推進計画(後期再編整備計画)に基づいて高校の統廃合などが行われるため、今後も各校の情報に注意が必要となる。
※( )内は合格ライン偏差値

●宮 崎

株式会社 昴
全県平均倍率は、1.03倍と競争率減の傾向が続いている。
高校・学科別に見ると、宮崎西高校理数科1.86倍、宮崎大宮高校文科情報科2.47倍と難関2学科が昨年に引き続き突出している。特に宮崎大宮高校文科情報科は、昨年の1.83倍から大きく志願者数を伸ばした。また、延岡星雲高校フロンティア科も昨年の1.23倍から2.04倍と志願者数を伸ばしている。他の高校は、普通科の競争率は低く、むしろ職業系の高校や学科の競争率が高いという傾向が依然として続いている。
入試問題は、一昨年から大きくレベルアップした数学が、今年も引き続き難化の傾向にある。特に図形問題(平面・立体)は問題文を読み解き正解に至るにはかなりの応用力を要する。一つの大問の中で、基本的な小問と難問のレベル差が大きいので、難問にとらわれず基本的な小問を確実に得点できることが重要になる。また、5教科とも、新学習指導要領の学力観にもとづき、記述形式の問題の割合が増加する傾向にある。この傾向は今後も続くと考えられる。

●沖 縄

有限会社 津田塾
今年度の変化で一番大きいのは国語であった。今までずっと大問1は、「聞き取り」の問題であったが、それが廃止され古典が大問で2つになった。難化したと感じた受験生が多かった。社会では例年よりグラフや図表を用いた問題が増加し難化した。理科では例年は各単元から万遍なく出題されてきたが、今年は偏りが見られ全く出題されない分野が目立った。難易度は例年通りと考える。英・数に関しては昨年とほぼ同じ傾向で同じレベルと思われる。
出題の状況も小さな変化は見られたがほぼ例年並みである。一次募集で上位校に挑戦し、合格できなければ県立の二次募集ではなく私立校に切りかえる傾向は続いていくものと考えられる。


神奈川県高等学校入試 Report
神奈川県公立・私立高校入試結果 学校教育支援調査会

〈神奈川県 公立高校入試結果〉

◎高い安全志向のなか、上位校の人気復調
2013年度に大きく変更されてから2度めの神奈川県公立高校入試。
全日制の平均実倍率は1.18倍。変更後初年度の1.17倍をわずかに上回った。一般的に制度変更2年めは1年めの結果からある程度予測しやすいため、志願率は上昇するものだが、定員増に加え、受験機会の一本化への不安感が依然強いのか、ほぼ前年並みの実倍率となった。
2倍以上の実倍率になったのは市立横浜商業の国際学科(2.06倍)だけで、普通科では横浜翠嵐1.76倍が前年に続き、最も高かった。

◎平均実倍率は前年とほぼ横ばい
入試機会が一本化されてから2年めの2014年度は、5万1,932人が受験し、4万3,849人が合格。受験後取り消した391人をのぞいた平均実倍率は1.18倍だった。
初年度の2013年度は、4万9,971人が受験、4万2,513人が合格、平均実倍率は1.17倍。2012年度の前期2.06倍、後期1.40倍より低下し、制度変更初年度への不安感から私立希望が増えていた。
2年めの2014年度は公立志望の割合が高くなることが予想されたが、わずか0.01ポイントの上昇にとどまった。
実倍率が上昇しなかった主な要因は2つ。
まず、中学校卒業予定者増に対応した臨時募集増の割合が高かったこと。神奈川では2年前から全日制高校への進学率を上げるために公立高校の特別枠を設け、募集数を増やしている。2014年度も中3人口が増加したが公立高校の募集増はその割合を上回っていた。
もうひとつは、実倍率が緩和しても入試機会の一本化による不安感が根強いこと。公立志望が増えれば私立志望は減少するはずだが、実際には私立を志望する受験生の割合は下がっていない。
学科別では、普通科が1.15倍から1.18倍に上昇、前年1.20倍と高かった専門学科が1.13倍に低下した。2年連続で最も高かったのは単位制専門学科の1.31倍で、前年の1.30倍とほぼ同じだったが、市立横浜サイエンスフロンティア・理数科は1.67倍から1.46倍に緩和。

◎横浜翠嵐、市立横浜
サイエンスフロンティアが高倍率
普通科の実倍率上位10校のうち、上位7校を学力向上進学重点校が占めた。難関上位校で倍率が高かったのは横浜翠嵐1.76倍、横浜緑ケ丘1.47倍、市立横浜サイエンスフロンティア・理数科1.46倍、湘南1.45倍など。前年には1.50倍以上の普通科高校は4校あったが、2014年は横浜翠嵐だけになった。(表1・2参照)

〈神奈川県 私立高校入試結果〉

◎応募者数はやや増加
推薦入試・一般入試・書類選考入試・オープン入試を合計した県内私立高校の応募者数は、一昨年まで35,000件〜38,000件で推移していたが、昨年は一気に53,000件を突破、実に40%以上もの大幅な増加だった。今年はさらに増加して54,000件を超えた。昨年大幅に増加したのは一般入試が14,000件以上も増加したからだが、これは公立高校の入試が前期・後期から1本化したため。一昨年までの前期後期制では公立の前期合格者は私立の一般入試に応募する必要がない日程だった。これが、前期がなくなったため、公立第一志望の受験生の私立応募が増加したことによる。しかし、実際には一昨年までの前期合格者数に相当するほどには私立の応募者は増えなかった。公立一本で、前期が不合格でも私立に応募しないまま後期を受験していた受験生が推定で約5,000名いたことになる。こうした受験者層は今年はやや減ったものの、私立には出願しないで公立一本の高校受験を行っていると考えられる。
今年の各校の応募状況の内訳では、中学校卒業者数が大幅に増加していることから推薦入試・一般入試・書類選考入試・オープン入試とも応募者が増えたが、増加が目立つのは書類選考型とオープン入試。書類選考型については実施校数が増えたためで、新たに実施した学校が4校あった。ただ、書類選考型を実施した学校がどこも応募者が増えているわけではなく、多くの受験生が集まる学校とそうでない学校の差が目立つ。
オープン入試も昨年より500件近く増加しているが、これは中大附属横浜がオープン入試だけで600名近い受験生を集めたからで、他校は減少している。同校の増加の理由は女子校から共学化したからで、昨年石川町から港北ニュータウンに移転して都内からもさらに通い易くなったことから、新たに男子が応募しただけでなく女子も3倍以上の応募者数となった。

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