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中学・高校受験:学びネット

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2014/5 塾ジャーナルより一部抜粋
株式会社浜学園 経営企画室 課長補佐 藪 孝昭氏が語る

常にトップであり続けるために
55年目の新たな挑戦

     
 設立より55年間、難関中学への受験に挑戦し続け、関西ではその名を知らない人はいない浜学園。年々減少する小学校卒業生数に、中学受験塾はどこも厳しい戦いを強いられているが、浜学園では灘中学に今年度も92人の合格生を輩出、10年連続で合格者数日本一の記録を達成。その高い実績で塾生数を伸ばしている。昨年秋にはその勢いに加速をつけるかのように、関東圏で東大受験に強い駿台予備校と合弁会社を設立。駿台・浜学園として関東の中学受験生の注目を集めている。高実績を維持する秘訣は何かを取材した。

駿台予備校との
合弁会社設立で
新たな歴史を

 関西中学受験の第一線に立ち、灘中学、神戸女学院をはじめ、生徒を希望の難関中学に合格させるという大役を55年間担ってきた浜学園。その塾の名は多くの人に知られており、対象学年となる子を持たない保護者にも、その実績は浸透している。しかし、残念ながら、関東圏では関西ほど知名度は高くないのが現状である。一方、東京大学受験の名門と呼ばれる駿台予備校だが、近年、映像授業によるレベルの高い授業を行う塾が増加。そのため、お互いの利点をうまく生かすため、昨年10月に合弁会社を設立。今年2月に駿台・浜学園という、中学受験から大学受験までの垂直統合を果たす塾を開校した。これにより、浜学園は関東の中学受験への進出を、駿台は小学生からの生徒の確保を行い、高校クラスの増加を目指すことができるようになった。

 「2月開校から現在まで、正直よくここまでの生徒が集まったという感慨が沸き上がるほど、悪くない状態が続いております」

 そう語るのは合弁会社で取締役に就任している藪孝昭氏。志望校合格という保護者や生徒の希望は関西も関東も変わりないと感じているそうだ。

 ただし、関西においても、決して中学受験が盛り上がっているという状況ではない。少子化をはじめとした社会的影響もあり、中学受験生数は残念なことに年々右肩下がり。中学受験対象塾は、生徒数を減らしているところもある。これに危機を感じ、受験生数をこれ以上減少させることのないよう、浜学園では日能研関西・アップとともに一般社団法人を今年4月に設立した。幼児から大学受験まで指導を行うアップ、関西の私立中学受験指導に定評のある日能研関西と、中学受験では最高実績を誇る浜学園。関西でもトップクラスの人気の塾が手をつなぐことで、3者の教育資源とノウハウを集約、私学の発展や関西の教育水準に貢献できる活動を目指すことになる。

 まずは、私学の魅力を伝えるための説明会などを開催し、来年度からの中学受験者数の推移を横ばいから右肩上がりへと変化させていく考えを打ち出している。

最難関中学へ続々合格…
学力はテストを
受けることで伸びる

 現在の関西の中学入試は、入試の解禁日が決められている。生徒たちはそれ以降に実施される各私学の受験予定日に向けて、勉強を進めている。その結果、今年度は灘中学に92人、神戸女学院中学に57人、四天王寺中学に102人という誇らしい実績をあげた。

 また、函館ラ・サールや愛光といった他府県の学校では、受験会場を借りて、関西地域の生徒に向けた受験を実施している。圏外の学校の試験のため、受験日は解禁日にしばられずに設定が可能で、関西圏の中学に先行して開催されることが多い。関西地域の志望校の受験日と重ならないため、浜学園の塾生の中にも、こういった他地域の私学を受験する生徒は多く、愛光には4年連続合格人数日本一となる311人、函館ラ・サールには88人が合格した(※複数校合格生あり)。

 「もちろん、他の難関中学にも続々と合格しており、浜学園に在籍する小学6年生はほぼ100%中学入試で合格しています」

 受験に最も大切なのは、各学校の受験情報の入手である。当然、浜学園でも情報は早い時期に入手されるが、それに基づいて昨年と比較しても、受験内容を毎年大きく変える学校は少ないと藪取締役は話す。各々の私学には『どのような人材を育成したいか』をアドミッションポリシーとして打ち出している。学校の目標に合う生徒を選抜するのが受験の目的であれば、教育理念自体が大きく変化しない限り、受験内容にはあまり変化が起こらなくて当然だそうだ。

 「時代の流れによる微妙な動きはありますが、毎年教材を変えなければいけないほどの情報の揺れはないです。そのために、基本のテキストは3年から5年間隔で変更する程度ですね」

 ただし、模試などの試験内容は常に変化させており、試験回数も多い。公開学力テスト(全塾生対象)や志望校合格判定テスト、受験プレテストなど、低学年時から1年で複数回の模試を受験させる。特に6年生は年間通じて、約15回〜20回、受験機会を持っており、他塾生の模試受験回数と比較してもかなり多い。これは浜学園の『学力はテストを受けることでより伸びる』というポリシーに基づいたものだ。

 子どもはわからない問題にぶつかったときに、家庭学習であれば諦め、塾や学校なら教師に聞く。しかしテストでは、点数を取るために必死でその壁にぶつかっていく。つまり、問題解決への本気度がテストはより高い。塾で教えた知識を家庭学習でしっかりと定着させ、テストで自分の理解度を確認させる。このループで生徒の実力をアップし、受験に対応できるよう導いていく。

55年間トップに
立ち続けた秘訣は
生徒に必要なことを
愚直なまでに徹底しただけ

 浜学園では小学1年生からクラスを設けているが、一般的に中学受験を目指そうと決めるのは3年生頃から。入塾するためにはテストを受ける必要があるが、目安として公立小学校のクラスで、ほぼ真ん中程度の習熟度レベルの生徒なら入塾を許可される。これは、塾の指導方針に合わない生徒が入塾した場合に、授業についてくることができず、その結果、勉強することに苦手意識を持ってしまう可能性が否定できないからだ。自分のペースで学べば伸びる可能性がある生徒に「無理をさせることがないように」との浜学園の配慮である。

 学年が上がるごとに生徒の成績と志望を確認して、志望の中学に合わせたコース編成が行われる。このため、生徒の状態を講師は絶えず把握する必要がある。そのためのツールとして『浜ノート』と呼ばれる家庭学習用のノートがある。解答欄や解き方欄、コメント欄がついており、答案作成や筋道立てた解答を生徒が一人で導く訓練に役立っている。と同時に、保護者や生徒個々に向けた一言を講師と家庭で互いにコメント欄に書くことで、生徒の状況や理解できなかった部分など、家庭学習での様子を確認することができるのだ。

 「こういった細やかな指導を実践するために、講師には教務に専念し、運営には携わらないようにしています」

 講師は専任講師のみでなく、多くの学生アルバイトが雇用されている。アルバイト講師は浜学園の卒塾生で、全員が国公立をはじめとする難関大学への合格を果たした優秀な学生ばかり。講師の実績はなくとも、浜学園での指導方針は在籍中、身に付いており、10ヵ月間という長い研修期間を経て、生徒たちの指導に当たることになる。

 浜学園は設立55周年。それだけの長い期間、難関私立中学受験の第一線をキープするには、他にも何か特別なことをしているのかと問うと、藪取締役は首を横に振った。

 「我々は取り立てて特別なことをしていたわけではありません。ただ、これは生徒たちにとって必要だと思われることを、愚直なまでに徹底して行ってきただけです」

 その言葉通り、55年間、浜学園が生徒に信頼されてきたのは、合格実績のための厳しい指導だけに集中してきたからではない。生徒たちに必要な高い知識や思考力と同時に、さまざまなことに興味や関心を持ち、総合的な視野を持った人間を育成する目的を目指してきたからだ。

 駿台予備校と手を組むことで、このトップクラスの小学生指導力が関東の中学受験にどのような影響を与えていくか、また関西の雄3社の一般社団法人のこれからの活躍で、中学受験者数をどこまで伸ばせるが期待される。

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