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2014/3 塾ジャーナルより一部抜粋

「教材」の重要性
どこを重視? 何が必要?
教材展から学ぶ 年々進化する教材の重要点

     
 塾選びのキーポイントといえば指導力。講師の実力が問われるのはもちろんだが、その実力を底上げするのが、良い教材である。次年度の新作教材がずらりと一堂に会し、自塾の指導方針に合わせた内容かどうかをチェック、導入をするかどうかを決める教材展が、今年も日本各地で開催された。当編集部ではその教材展に参加し、教材出展企業や塾関係者に聞き取り調査を行うことで、来年以降の教材変化の動きを考える。

 関西での教材展開催はかなり規模が大きく行われる。最初から教材開発だけに尽力している企業もあれば、全く別ジャンルから参戦する会社もあり、教材の内容もバラエティーに富んだものになっている。

 もともとライブ予備校を行っていた企業では、導入塾からの要望で、中学生向けの暗記トレーニング教材を開発。ソフト開発の会社では既存のペーパー教材をソフト化し、子どもたちに受け入れられやすいように、お絵描きなどのバリエーション豊かな教材を作成した。また、世界15ヵ国の教科書を分析して作成されたシミュレーション科学シリーズという教材では、生徒が画面に触れて動かすことができる斬新なものである。

 「脳科学に基づいて、基本的思考力や空間把握力なども身に付けられる豊富な内容となっています」「元は自塾の生徒が伸び悩んでおり、それに対応するために作成しました」「繰り返し演習できる問題を開発しています」など、企業側の自社教材アピールは多種多様だ。

 デザインにも工夫が凝らされており、色や書体などで生徒の勉強意欲を向上させる教材も多い。一方、参加した塾関係者からは教材選びのポイントとして、生徒たちのレベルに合うか、問題数は多いかなど、細部にわたってチェックされていることがうかがえる。映像教材に関しては「種類が多くて、どれを選んでいいか悩む」という声も聞かれたが、サンプルを手元に置き、1年間既存の教材と比較した上で導入する塾もあり、導入にはどの塾も厳しい選択眼を持っている。

 茨城県の教材展では、電子黒板を使う教材やパソコン上でさまざまな展開ができる教材など、デジタル教材の台頭が目立つ。また、ベテラン講師用とアルバイト用など、生徒だけでなく、講師のレベルに合わせた教材も作成されている。教材会社からは「時代の流れだからとすべてをデジタルに移行するのではなく、講師がしっかりと指導して学力を上げる塾の本質的な部分をサポートできるような教材を開発・販売していきたいですね」という意見も聞かれた。塾側からは「同じ会社で統一するのではなく、教科ごとにより良い教材を導入している」「国語はまず良い出典を扱っているか、出典に負けない問題を載せているかを見る」「英語は英文を書かせる教材であることが重要」という意見が出ている。ただし、前年に使った教材を使用しながら新教材をチェックするという塾も多く、選択の目は都市部に劣らず、非常に厳しいレベルである。

 東京の教材展では、FC展開している塾の参加が目立った。教材は教室長の裁量に任せており、教室ごとに教材が異なるという塾もあれば、デジタル教材を自分たちで作れるソフトを購入して、自塾オリジナルの教材を作成している塾もあり、教材の内容はさらに多様化している。「どういう場面で、どのように使うかを考慮していない教材は使いづらい」「必要な単元のみを自由に組み合わせて、塾独自の教材を作成できるシステムが良い」という意見も聞かれ、やはり使い勝手の良さを重視している塾も多い。

 これに対し、販売会社では、各都道府県で出題されたばかりの入試問題を集めたり、毎年改訂を加えて、最新の内容が手元に届くようにするなどの努力がされている。塾のゴールがどこに焦点を合わせているかを考えて作成しているという企業もあり、端末機器だけでなく、ペーパーテキストの需要に対してもきっちりと焦点を合わせて、年々進化させている教材も多い。

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