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中学・高校受験:学びネット

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2014/1 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート シグマ英数塾に学べ!
生まれた土地の生まれた自宅で塾をやるメリット
3本の矢が放つ、新しいスタイルの塾運営

     

有限会社シグマ英数塾(島根県出雲市)
塾長 日野 聡さん

昭和51年早稲田大学理工学部卒。東京にて、システム開発に携わり、帰郷して、平成元年シグマ英数塾創業。平成2年法人化、代表取締役となる。平成14年共同で山陰ネットワークを創業、代表取締役となる。現在は取締役相談役。趣味は、読書、国内旅行。

 平成元年に自宅でシグマ英数塾を開いた日野聡さん。今年創立25年になる。自宅を建て増しした教室は、1階のドアを開けると階段があり、2階の教室に続く。重厚な日本家屋の外観とは打って変わって、洋風に設えてある。個別指導の部屋が2つに東進衛星予備校の教室が1つ。母屋とはドア1つで行き来できる。強みは地元の交友関係を生かし、他塾にはできない学校間のつながりを持っていることだ。並行して3つの個人塾で会社を立ち上げ、塾運営をしている。

故郷で開塾
旧友が生徒集めに奔走

 開塾前の日野さんは、東京の大学を出て、システムエンジニアの仕事をするかたわら、国家試験を受ける準備をしていた。時代の最先端を行く仕事のようだが、「徹夜が続き、肉体労働のようなもの」と言われるだけに、案の定、体を壊し、故郷の出雲に戻ることになった。

 その後、体調が良くなり、家庭教師の経験を生かして開塾を決める。当時は塾も少なく、競争がなかった地域だったという。生まれ故郷とはありがたいもので、日野さんの学友が自分の子どもや近所の子どもを連れてきてくれた。紹介もあり、開塾早々30人が集まったというから上々のスタートだった。自宅を建て増しした8畳ほどの2部屋で数学と英語のみを指導していた。

 シグマ英数塾は出雲市平田町の住宅地にある。JR出雲駅から一畑電鉄に乗り換えていくのだが、車窓から見る田園風景が素晴らしい。2両連結の車両には女性の車掌さんが乗車しており、そのいでたちは一昔前にタイムスリップしたような錯覚を覚えるほどだ。ひとときの安らぎが過ぎると、周りの景色は一変する。最寄り駅の雲州平田駅周辺は住宅も多く、駅前も賑やかだ。通り道には昔の面影を残す木綿街道や平田独特の「格子窓」の連なる町屋が点在している。駅から15分ほど歩くと、大きな看板も含め、日野さんの立派なご自宅が視野に入る。

地元の強みを生かし、情報収集
一斉から個別へ。東進にも加盟

 幸いにして仲間の助けもあり、開塾時の苦労はなかった。教室が自宅ゆえに家賃もいらない。途中から英語の講師を採用し、日野さんは数学の指導に専念した。平成5年には高校生の指導にも力を入れたくて、東進衛星予備校に加盟。専用の部屋も建て増した。東進に加盟したのは20年前だから、東進の初期の頃だ。地方ゆえの「講師の不足」「情報不足」「受験に対する意識の低さ」などが、日野さんに決心をさせた。

 「迷いましたが、生徒の意識を高めるためと、地方にも新しい教材を入れて、都会に負けない教室にしようと思ったのです」

 シグマの強みは、地元ならではの交友関係の広さだ。しかも教育関係に就く友達が多い。学校の情報がよく入ってくるため、生徒を指導するための方向性に間違いはない。

 「高校のときの友達が大勢教員になっていましたから、情報を聞けたことは強みでした。塾内でのイベントの実施や先生とのトラブルの相談などを中・高の校長に相談をしたこともあります」

 ただし、大学進学となると、日野さんの口調は辛口だ。地元の教師は私大のことはほとんどわからず、進路指導は国公立ばかりだという。

 「東京の薬学部に行った生徒は、当初、岡山大学に合格していました。それを蹴って東京に行ったわけですから、学校の先生の対応は冷たかったようです。東京の薬学部のレベルが高いことなど知っていないのですから。本人や親御さんはたいそう喜んでくれましたけどね」

 7年前からは授業体系を一新し、一斉から個別にシフトした。進度の速い生徒と遅い生徒の差が激しく、一斉では対応できなくなったためだ。教室内も個別用にリフォーム。壁一面には特注の書庫が設置され、生徒からは使い勝手がいいと評判だとも。小・中生の教材は塾用教材と教科書準拠のものを使用。受験生には受験対策の教材を使用している。授業料の設定もシンプルでわかりやすい。1対1の完全個別指導で、ボリューム層の中学が1教科1時間、週4回で1万2,600円。高校が同じく1万6,800円、小学校が1万1,550円。教科が増えると、多少は価格を下げている。

●運営のポイント
教育関係に就く友達から情報収集し、運営をスムーズに

●指導のポイント
東進に加盟し、全教科対応の塾に

3塾で会社を運営
個人塾の弱みをフォロー

 塾間の競争もなく穏やかな地域にも、時代の流れは容赦なくやってくる。大手塾や個別FCの参入、特に近年の少子化は塾運営を圧迫する。だが、シグマの強みは地域に根ざした塾であることに変わりはない。「あの先生がいるから、あの友達がやっているから、自分の子どもを行かそう」と、2世の子どもが来る時代になっても、他塾とは一味違った強みがある。しかし、それだけではなかなか生徒数が増えないと日野さんは厳しい現状を話す。

 日野さんが現在、力を入れているのは、1塾だけでは弱いが、3塾集まれば強さが倍増するという考えだ。平成14年に出雲の個人塾が集まり、「山陰ネットワーク」という会社を立ち上げた。もともと米子にあった東進を引き継ぎ、シグマを含めた3塾で運営している。現場で専任教師を採用し、イベントも実施してきた。「しばらくは売り上げも上がらなかったが、やっと採算が取れる状態になりました」。この勢いを借りて、今年、松江にも教室を開講。期待がかかっている。

 今は生徒のテストの成績を上げるだけでは、生徒は来ない。いろいろなことをやって注目を集める必要があると日野さんはいう。そのために保護者会を定期的にやり、著名な先生の講演会を年に2回は実施。中・高生全員対象に夏の勉強合宿(10時間3日間続けて勉強)も実施している。

 シグマ英数塾と山陰ネットワーク。日野さんは多忙を極めているが、表情は明るい。最後に自宅でやるメリットは?と聞くと「自宅でやっていて良かったのは、ドアの向こうに休養場所がすぐにあるということかな」と笑って答えた。

●経営のポイント
個人塾3つが集まり、会社を設立。塾運営で売り上げを伸ばす

 

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