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中学・高校受験:学びネット

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2014/1 塾ジャーナルより一部抜粋

関東圏四大模試関係者が語る近年の中学受験情報
第51回 火曜倶楽部セミナー

  2013年11月12日(火)/東京ドームホテル  
     
 啓明舎(後藤卓也氏)・リヴィジョン(富永光太郎氏)・日能研関東(小嶋隆氏)が幹事となり、実施している「火曜倶楽部セミナー」は51回目。今回から、今までのレギュラー、首都圏中学模試センター・日能研関東・四谷大塚の3社の代表にSAPIXが加わり、2014年中学入試の展望について、その状況を分析した。177校、50社の400人を超える参加で、会場は超満員となった。なお、首都圏中学模試センターは、今年度よりスタッフ陣が一新。北林隆道氏が代表に就任している。

第一部
2014年中学入試分析

パネリスト
北林 隆道氏(首都圏中学模試センター 代表取締役社長)
市川 理香氏(日能研進学情報センター センター長)
岩崎 隆義氏(四谷大塚 中学情報部部長)
広野 雅明氏(SAPIX小学部 教育情報センター本部長)
コーディネーター
後藤 卓也氏(啓明舎)

学校説明会は一人10校ほど訪問
受験者数は5%程度減か

後藤 まず、来年度の受験動向などについて、お話を伺いたいと思います。

広野 10月の4大模試の受験者数を見ますと、前年比94.3%となりました。来年の受験者数は、5%ぐらい減少してしまう可能性があると思います。

 昨今、中学受験より高校受験や小学校受験を選択する場合もあるので、なぜ、中学受験ではないのか、分析する必要があると思っています。

 男子校は増加の目立つ学校がいくつかあります。今のお母さん方は非常に過保護に育てていますので、学校説明会に行ってみると、厳しい体育会系や行事が多い学校は引いてしまうような方もいらっしゃいます。面倒見良く、丁寧に伸ばしてくれ、厳しくない学校、中でも、T類U類といった構成があって、力があれば、特別なサービスを得ることができる学校が、数を伸ばしている気がします。女子校・共学校で増えている学校の例としては、進学実績が非常に伸びていることです。

 卒業生のアンケートでは、学校説明会の訪問は6〜9校、10〜15校、4〜5校という順になっており、一人だいたい10校ぐらいは行っているようです。

 説明会では特に「建学の理念の下、しっかりとしているか」「大学進学実績はどうか」「校長先生に勢いはあるか」「在校生の一人ひとりに目が行き届いているか」といったことを総合的に判断して、選んでいるようです。

 授業見学をさせていただくと、ICTをはじめとした現代的な授業で、一人ひとりに目が行き届いている授業は好感を持たれますが、その一方で、20〜30年前から何も変わっていないという授業もまだ残っているようです。まずは授業をしっかりしていただきたいと思います。

 また、「グローバル」が言葉だけでなく、実質的な中身を伴った改革が進んでいるのか、そこを考えて、授業のプログラムを組んでいただけると良いと思います。

岩崎 6年前と比べると、2月1日受験校が減っていて、受験日が分散しています。年間100万円かかるわけですから、親御さんも厳選していて、親御さん自身が偏差値教育世代なので、情報収集して分析しています。

 特に男子校でその傾向が強く、一昔前だと2月1日受験校がずらっと並んでいましたが、今は分散していで、東京が第一志望でない生徒も増えてきているとみていいと思います。

 どの学校も説明会で批判が出ることはなく、「いいお話でした」という感想になり、アンケートはプラスの感想が多いと思います。ところが、重要なことは、学校説明会に10校行っていることを考えると、「この学校は違う」と判別しているということで、それが現実だと思います。

 「皆さんの学校でしかできないこと」が、いま求められているのだと思います。もう一度、他校とは明らかに違うところ、オンリーワンのところを考えるといいと思います。

市川 日能研の模試も11月前年比93%くらいと少し減っていますが、個別のアンケートを見ると、そんなに変わっていなかったという、減った中でも明るい数字なのかなと思います。しかし、5%減というのは考えておかないといけない数字だと思っています。

 いま偏差値が高い学校よりも、6年後、あるいは子どもたちが20代、30代になったときに、どんな人間になっているかというイメージをしながら、学校を選んでいる印象です。

 別の言い方をすれば、価値観が多様化しているというか、公立にはない「多様化を認める包容力」が私学にはあるとみて、学校を選んでいる保護者が多いのかなと思います。また、グローバルやサイエンスといった、学校改革の中身まで踏み込んでしっかり検討していると感じます。

北林 模擬試験4月〜10月のトータルで言及させていただきます。私どもの模試では、前年比4.3%減となっており、男子3.3%減、女子4.8%減となっています。男女別で見ると、男子校3.7%減、女子校4.5%減、共学校4.3%減となっています。

 さらに偏差値別で見ると、60以上の学校は男子5.8%減、女子4.8%減、50〜59は男子0.9%減、女子1.1%減、45〜49男子1.8%減、女子2.9%減、44以下男子3.7%減、女子8.0%減となっています。

 少し驚いたのは、男女とも50〜59の間のボリュームゾーンは、ほとんど減っていないことです。10月の模試だけピックアップしてみると、50〜59男子5.1%増、女子0.6%増、45〜49男子3.3%増となっていて、これは嬉しいことでした。

 ただ、前年比70%前後の学校も結構出ています。また、2科受験に関してですが、10月の模試で見ると1996年は男子31%、女子66%だったのが、今年は男子7%、女子12%になっていて、ここまで4科受験にシフトしてしまっていいのかと、個人的に疑問を感じているところもあります。英語が加わって5教科になったら、果たしてどうなるのかという心配もあります。

私学の「人間育成力」を
自信をもって訴求したい

後藤 今年ないし、ここ数年、先生方の目に留まったことがありましたら、お願いします。

広野 1つめとして、少子化および都立一貫校をはじめとした公立一貫校の増加で、かなり危機感を感じている学校が、中でも上位校に増えてきたというのが私の印象です。

 例えば、従来、塾との付き合いをほとんどしてこなかった上位校が、今年からさまざまなイベントや合同相談会に参加したりしています。

 校長先生がトップダウンで決めるのではなく、内部の先生方が相談し、そういう場に出ていくことを決められたようです。

 実際に説明会に参加してみると、その学校の良さをきちんとお話しいただいていたので、参加された保護者のイメージを大きく変えたのではないかと思います。学校の正直な姿を直接、誤解のない形で伝えていくことは重要じゃないかと思います。

 2つめは、校長先生または広報の先生が一人で広報活動しているような学校では、やはり厳しいと思っています。学校全体として良くしていこうという雰囲気が感じられることは大事です。

 3つめは、ちょっと地域が離れると、保護者もよく知らない学校もありますので、塾の先生方にいかに学校名が浸透しているかも大切です。こまめに教室を回っている学校は、名前が残っているので、先生方も保護者に安心して紹介ができるということがあります。そういった努力をするかしないかは、差があるなという気はしています。

岩崎 偏差値上位でプラスになっていても、「来年は集まるのだろうか」と心配している学校が、より頑張っている気がします。

 「なぜうまくいかないのだろう」と思っている学校があるとしたら、より頑張っている学校があるということではないかと思います。

市川 理系の大学付属校で、文系もある学校も人気です。言語教育で男子の苦手な部分をきちんと教育してくれるというのも、保護者は安心するのだと思います。女子校では「元気な女子校」というのがキーワードの1つかなと思います。

北林 人気校の共通項を考えますと、次から次へと新しい動きをしていることが目立つところだと思います。打ち出したビジョンをいかに早く達成できるか、あるいは達成できる可能性をどれだけ感じられるかということが、1つのポイントになると思います。

後藤 最後にメッセージ、提言がありましたらお願いします。

広野 客観的な指標と、誰かがきちんとチェックしていくことがとても重要だと思います。我が子が座って違和感がない学校を、皆さん探されています。

岩崎 先生方にとっては、取り立てて説明会で言わないような「当たり前」のことでも、保護者が求めていることがあるのではないかと思います。今までやってきたことに自信をもって訴求することも大事です。「私立って、実はすごいことやっていますよ」と、言いたいです。

市川 大変だと思いますが、いろいろなイベントの事前準備はきちんとしておいたほうがいいと感じます。学校改革は自信をもって進めていただきたいと思います。

北林 今、公立一貫校が出てきて、私立一貫校との違いが見えないというのが歯がゆく、危機感を感じています。私立一貫校を差別化するものを提示していかないといけないと思います。

 どこの私学もやっていらっしゃることですが、「人格育成と人間力」は、おそらく公立一貫校全体としては取り組んでいないと思います。人格育成ができておらず、学力だけついている人物は、社会に出たときに、本当に困った状況を呈しています。

 社会のため、人のためになるような教育をしないと、今の時代は子どもが育たないということを、声を大にして言っていただきたいです。これこそが私学にしかできないことです。

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