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中学・高校受験:学びネット

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2013/5 塾ジャーナルより一部抜粋

2013年度入試を終えて
〜全国の塾長が分析する地域の入試結果〜

     

●北海道

【修成学院】
北海道の公立高校の入試では、社会・理科に出題形式の変化が見られました。裁量・標準共に昨年より易しくなり、合計点でそれぞれ20点、25点アップ。ただ、上位層は、点数を伸ばせず、中間層は15?25点くらいのアップで下位層は25?35点アップ。

●青森

【青森県学習塾協議会】
前期県立高校入試の難易度は、昨年より若干難化し、平均点は前年より10点ほど下がり290点近くになる予想だ。傾向は例年とほとんど変わらないが、国語はリスニング問題が1問増えるなど、若干変更がみられた。
県立高校の前期・後期入試は、8年目となり、入試制度に関しては地域に根ざしてきた感はある。しかし、3月中に2回入試があることにより、中学校、高校両方ともに負担が大きい。また、受験生にとっても、最悪の場合は2回入試に失敗するということになり、精神的負担が大きいということで前期・後期入試制度を改革する協議が、平成24年度から始まった。正式決定はまだだが、2年後の平成27年度から新入試制度に移行する様子だ。以前の推薦入試、一般入試になるのか、今後の動向を注視する必要がある。

●秋田

【塾ジャーナル調べ】
秋大附属中学校は根強い人気(附属高校は無いが秋田高校進学者数は県下No.1)入試は筆記と作文、面接、実技。筆記試験では算数は答えまでのプロセス、理科は実験結果の理由、社会もグラフの読み取りなど知識の詰め込みでは対応できないため受験生は低学年の頃から通塾率が高い。高校は秋田(合格偏差値70:以下同)、秋田南(65)、秋田中央(63)、秋田北(61)とトップを県立高校が占めた。公立入試では2013年度より後期選抜が廃止、一般選抜を終了した時点で前期選抜と一般選抜の合格者合計が募集定員に満たない学科のみ2次募集を行う。

●岩手

【塾ジャーナル調べ】
国立の岩手大学教育学部附属中学が例年通り根強い人気を見せた中学受験。私立の盛岡白百合学園と岩手中の中高一貫校が追随する人気となっている。また、2009年から中高一貫校となった岩手県立一関第一高校・附属中学も国公立大学への実績率が高く人気が続いている。

●宮城

【宮城県私塾協同組合】
公立入試の推薦入試が廃止となり、前・後期入試への制度改革あり。前期入試は、出願資格に条件が付けてあり(内申点等)、ほとんどの高校で高倍率となったため(仙台高校6.86倍、多賀城高校4.84倍等)、多くの不合格者が出た。非常に問題点の多い制度変更であるという意見が多い。

●山形

【塾ジャーナル調べ】
山形県唯一の私立中学である日本大学山形中学校・高等学校は2014年3月で中学を廃止予定。このため県内での中学受験は国立の山形大学附属中学に絞られ、さらに狭き門となっている。高校は県立の山形東(68)山形西(66)山形南(66)が人気を独占。私立は日大山形(64)がトップ校に並んで人気である。公立高校入試の筆記試験は英語で出題全体の3割以上をリスニング問題が占め、英作文も大問で出題。国語でも自分の考えを述べる作文が出題されるなど、自分で意見をまとめ発表する力が問われる受験となった。

●福島

【会津学習塾連盟】
例年通り、都市部の県立高校への受験生の集中が見られた。問題の難易度は、数学・理科の理系科目が得点しにくい問題となっており、合否判定は、文系科目の得点が重要であった。震災・原発の影響は、サテライト校などで受験生の減少が見られ、避難地域の子どもたちにとっては、進路について新たな決断を強いられる結果となった。

【福島県学習塾ネットワーク(Fj-net)】
福島県は、震災の影響もあってか、他の都道府県が学力回帰で、一般入試の定員割合を高めているにもかかわらず、T期入試(推薦)の定員割合が過去最高となりました。また、一般入試では福島県のネックとも言われている、理・数科目が相変わらず平均点が低く、学校の授業・テストとかなりギャップがあります。

●栃木

【開倫塾科】
2013年度県立高校入試では、昨年と比べて、県央を中心とした進学実績のある高校の倍率が軒並アップし、県南の比較的下位レベルの高校の倍率が異常に高くなった。
また、来年度からは現行の推薦入試に変わり、各高校の「求める生徒像」が出願条件になる特色選抜入試が始まるので、受験生の動向が気になるところである。
私立高校については、國學院栃木高校で「国際情報科」がなくなり普通科に「グローバルコース」が新設され、さらに、選抜コースが「選抜コース」と「文理コース」に改編された。ここ数年、受験生1人あたりが受験する私立高校の数が減ってきている傾向は依然変わっていません。

●群馬

【群馬学塾協同組合】
入試の実施方法に特に変化はなく、例年通りの状況といえる。ただし、少子化の影響や私立特進クラス、公立・私立中高一貫校への関心が高まっているため、一部公立高校に於て定員割れも目立って来ている。

【開倫塾】
2013年度の公立高校の入試は、中学校の卒業見込み者の減少に伴い、前橋西、前橋東、沼田女子、玉村、藤岡などの5校で1学級40人ずつ計200人減らした。男女各100人ずつだった定員を男女で200人定員に変更した利根商業や、理数、英語両コースを廃止して英数コースを新設した沼田女子など、様々な高校で変化があった。県教育委員会では、高校教育の質的充実を図るため、今後も今回のような、再編や定員減なども行われていくことが予想される。
また、私立高校では樹徳高校が入試区分を大きく変えた他、共愛学園でいわゆる併願推薦入試を実施したので、その動向が気になるところである。

●茨城

【茨城県学習塾協同組合】
県立高校の入試状況は、生徒が少子化に向かっているため、高校の統廃合や競争率の低い高校は午前・午後・夜の3部制による定時制高校も新設された。しかしながら、人気の高い高校は倍率が高く2極化が進んでいる。
5教科とも中学3年間で学んだ基礎・基本学力をしっかりと付けておけば解ける出題であった。しかし、国語や英語では長文の読解力や書く問題が要求される問題においては、昨年よりも内容の深いものがあったため平均点は下降するかも知れない。5教科の基礎は何と言っても読解力にある。何よりも本や新聞等々、日頃から活字に親しむ機会を多くしなければこの問題は解決しないであろう。

【開倫塾】
県立高校入試の全日制の志願倍率は、過去10年間で4番目に高い1.08倍であった。また、推薦入試に代わって新たに導入された特色選抜の志願倍率は、0.78倍で1倍を下回った。また、実業系学科の人気から水産・家庭学科の倍率は前年を上回った。
初の特色選抜が1倍を下回ったことについては、受験生の新制度への不安や様子見などが主要因だが、学校側がニーズをつかみきれなかった面もあるとみられる。
受験生は依然として県立志向が高い傾向にあるので、私立高校側は受験者数を増やすための対応として、県立入試の傾向に合わせた問題を入試に出題をする学校が増加している。受験生とすれば、県立入試本番の前にそうした私立高校の入試問題で予行演習ができるため、メリットは大きいのではないか。

●埼玉

【埼玉県私塾協同組合】
埼玉県では、公立高校1回入試が2年目を迎えた。受験日は3月4日で、受験者は2月の時点で倍率をにらみながらの志望先変更が2回可能であるため、比較的落ち着いた入試ができたと言える。
一方、私立高校の入試解禁日が1月22日であるため、公立高校入試日までには1か月以上の間延びした期間があるが、中学校側としては2月末までしっかり授業が展開できるということで、本来の落ち着いた授業が成立している。
今年の公立中学校卒業予定者は、昨年よりも400人減で、それに対応し高校側も8学級320人減としたが、公立志望者が1,000人増加し、公立志向が昨年より2%ほど強まったことになる。それに伴って平均倍率は、1.17倍となり、昨年の1.15倍より若干上がった。そのため、私立高校は公立高校併願者の歩留まり率の予想が難しく、総体的に苦戦を強いられたようだ。

●千葉

【千葉学習塾協同組合】
千葉県の公立高校入試は、一昨年から導入された前期選抜・後期選抜制で行われた。前期選抜で定員の60%、後期選抜で40%の合格を出すため、志願者の多くが前期選抜での合格を目指し、例年同様の高倍率になった。後期選抜の募集枠が少ないため、前期選抜の段階でチャレンジせずに安全校を選ぶ傾向があった。
試験はここ数年の傾向を引き継ぎ、思考力・読解力・表現力・資料分析力に重点を置いた試験であり、問題そのものより問題文を読み解くことが難しい問題が出され、下位層には難しい問題となった。また、国語で聞き取り問題が難しくなったのに加え、作文問題が独立したために難易度が上がった。早く読みとり、早く判断し、早く書ける力が要求された。千葉学習塾協同組合の予想では、今年は前期で225点前後、後期は270点前後になるのではないかと思われ、昨年より前期は難しくなった。
来年も「前期・後期選抜」が続くという試験日程が発表されているが、前期の発表と後期の出願が日程的に近く落ち着いて後期の出願校を考えられないという点や、受験生の心理的に後期試験が前期の敗者復活試験かのような位置づけにされている点、中学校では私立高校の合格者や前期合格の生徒が落ち着かず授業が成り立っていないという点など考えるべき点は多く、入試改善の検討が行われており、今年の中学1年生が高校受験の年に入試方法の大きな変化があるだろうと予想される。
私立高校の「前期入試」「後期入試」という方式は完全に定着し、公立高校と併願するほとんどの受験生が前期入試に集中した。また、奨学金制度や特待生制度などの学校独自の制度をアピールする学校も増えたため、公立高校の高倍率を避けて私立を第一志望にする受験生も増えた。上位校の人気は相変わらずであったが入試日程の組み方によって合格し易さに差が出た。

●東京

【東京私塾協同組合】
今年度の都立高校推薦入試には、集団討論が導入されました。総合成績に占める調査書点の割合を50%まで制限した影響で、内申が低くても、集団討論で良い成績をおさめた生徒が合格した逆転現象が起きた学校もありました。
東京私塾協同組合では、12月に都立高校推薦入試模擬集団討論を実施し、テーマの予想が当たり、試験当日お落ち着いて討論することができ、推薦合格した生徒もいました。また当組合では、都立高校入試問題研修会を開催し、各教科の出題を予想そして研修を行っています。今年度もまた、予想通りの問題が出題され当組合加盟塾の生徒たちは、合格という栄光を勝ち取っています。
理科・数学では、新学習指導要領に沿った出題もあり、塾の指導が適確であったことを物語っています。社会は、並び替え問題や完答問題が5題(昨年は4題)・語句記述問題が2題(昨年は1題)・説明記述問題が4題(昨年は3題)と思考力・応用力を求められている問題が増えてきています。
今後、ますます学習塾の必要性と指導が求められる時代に近づいてきています。

【大井町から教育を考える会(OKK)】
都立高校推薦入試では、集団討論が増え、合格基準のみえにくい入試だった。集団討論実施校と集団面接の形式をとった学校があった。推薦入試を回避し、一般受験の入試を選択した受験生も見られた。
中学受験では、中堅校の倍率が昨年より上回った様だった。

【TSKネットワーク】
都立高校の入試状況は、昨年比と大きく変化していません。強いて違いは、進学率が上り、棄権率が下がったのが特徴でした。私立高校は、倍率も上って応募者も減っていません。偏差値上位校の入試は、毎年厳しさを増し順調ですが、下位校に進学する層は、簡単に表現できない問題が多く、暗い未来を予感させた入試でした。

【日本教育ペンクラブ】
ここ数年、都立志向の強い入試が続いている。都立高校のみ1校しか受けない生徒が目立つ。冒険など先ずしない。
都立の専門学科(特に工業科)においては、合格ラインが相当に低くなっていると考えられる。高校受験案内や進学の手引き、模試等の基準により、はるかに下回っても、合格できた生徒が少なからずいた。

●神奈川

【神奈川県私塾協同組合】
50点満点5科→100点満点5科へ。記述問題の大幅な導入。面接試験を全員に課す。特色検査の導入。今年の神奈川県の公立高校入試は、大きく変わりました。
社団法人 神奈川県学習塾連絡会
中学受験は、中堅校までの受験倍率が若干減少し、上位校との併願や大学進学実績を出している学校は志願者数を伸ばした。また昨年と同様受験校を絞った傾向もみられた。
県立中等教育学校は、相変わらず高い人気で2校の平均倍率も7.42倍となった。
公立高校入試は制度改革が行われた。選抜内容は、内申・学力検査・面接・特色検査(実施校のみ)となった。いずれも予想の中での受験指導となったため受験生にとっても大変な入試だったと思う。全体での平均競争率は、1.19倍と前年度の後期倍率1.44倍と比べて下がり(制度が変わったため単純比較はできないが)定員割れも19校あった。公立高校が募集枠を増やしたことと入試制度改革1年目ということで受験データがなく、不安のため公立を敬遠し私立を第1希望にした生徒の影響も考えられる。また、例年の傾向だが旧県西、平塚秦野、伊勢原学区の受験生は、比較的地元志向の生徒が多かった。入試結果を十分に検証して、次年度の受験指導に活かしていきたい。

【一般社団法人 かながわ民間教育協会】
神奈川県公立高校入学者選抜制度が、昨年までの前期選抜と後期選抜が一体化され共通選抜となり、学力検査と面接が全受験生に課されることになった。学力検査が全員に実施されることは、受験生の中に学校成績(内申)だけでなく、実力を身につけないと学力検査には対処できないという意識が生まれ、今まで以上の学習量、質の向上の必要性を感じたのではないだろうか。また、面接も全員に課せられることで、受験する高校の校風や特色を知るための手段として説明会や文化祭・体育祭などの行事に参加した生徒も増えた。県教委が目論んでいたことは一応クリアしたのだろう。しかし、新制度導入以前から懸念されていた面接の公平性、面接の簡易開示への道は未だ、面接自体に不信感が残っている。
一方、私立をみると新制度導入初年度に必ず起こるといってよい併願の増加、新制度のおかげで各私立とも受験生を多く集めた。もちろん、私立の多くが併願での受験生を抱える以上、入学してくる数を読むことの難しさは今も続いている。また、公私定員割合が、「率による振り分け方式」から「公私の定員目標を設定する方式」に変更された不安、それを補うための私学へ通う生徒への学費補助枠が拡大など、今年の私立受験の状況に反映されたといってよいだろう。

●山梨

【塾ジャーナル調べ】
中学受験は県内6校。最も人気なのは国立の山梨大学教育人間科学部附属中で、小中一貫のため中学受験は狭き門である。公立中高一貫の北杜市立甲陵中はSSH指定で人気上昇、私立は高校で美術デザイン科を持つ駿台甲府中が人気だ。高校のトップ校は甲府南(69)、甲府東(67)、甲府第一(66)、吉田(65)と公立指向が高い。私立では駿台甲府が中学と同様人気である。公立高校入試は前期と後期の2回募集。筆記試験では全科目に渡って記述問題の割合が多く、いずれも文章を簡潔にまとめながら自分の考え方を明確にする能力を問われた。

●新潟

【立心ゼミナール】
中学入試は、県立・市立・私立中高一貫校が11校あり、市立高志中等の競争倍率は、昨年と同じで約2倍と人気が高い。私立新潟明訓中は、昨年よりも倍率を下げ1.4倍程度となった。また、学力検査を課さない県立一貫校は、燕と直江津が昨年と比較して倍率が上ったものの、地域により人気の差がある。
高校入試は、依然として公立志望が多い。しかし、私立高校の受験も多様化しており、特に新潟明訓高校は、昨年よりも倍率が高くなり、大学進学を視野に入れた高校選びが一般的になってきた。同校は、公立上位校に合格する生徒でも不合格者が出ているので注意が必要。
公立高校一般入試は、移行単元が多く出題されたが、問題の難易度や各高校の競争倍率に特に大きな変化は見られなかった。

●石川

【有限会社 学習会】
中学入試では、県立中高一貫校の錦丘中学校の志願者は、今年度過去2番目に多い334名(定員120名)の人気となっています。公立入試では、生徒数が前年より減少にともない、普通なら上位2校の定員を減員にしなければならないのに、減員にしなかったため合格ラインは上位2校の過去最低点となっています。中退者、留年生がさらに増加することが予想されます。
私立高校入試では、星稜Aコースが2年連続して、志願者が1,000名を超える人気となっています。これは、今年度も医学部医学科に3名の合格(6年連続)を出していることが、人気の要因と思われます。
大学入試でも、昨年以上に近県・国公立大学志向が強くなっています。

●富山

【一般社団法人 富山県教育ネットワーク】
私立の中高一貫校が1校あるが、県民の県立志向は不動。しかも、東西二学区内の県立高校も偏差値により完全にランクづけされており、中学側の“指導”を振り切って“挑戦”する生徒は少数。また、職業科を中心に県立枠の約18%は推薦で合格。

●福井

【福井県私塾連盟】
やや傾向の変化のみられる教科もありましたが、全体的には妥当な問題で、学力を測るための道具としては適切であったといえます。入試の結果も概ね順当でした。福井県では二番手の高志高校の定員が削減されたため、高志高校の志願倍率は高くなりましたが、難易度はほとんど変化はありませんでした。

●静岡

【協同組合静岡県私塾連盟】
公立高校普通科の志願状況は、ほぼ例年通り。公立の工業、商業系の学校の志願者が増加傾向にあった。県西部では、海岸に近い学校の倍率が低くなっているのは、震災以降の現象。私立高校は、公立上位の学校との併願先として特定される学校も出て来ている。私立中・高校の生徒募集活動が熾烈になっている。

【しずおか私塾会】
公立中心の地域ではあるが、私立の人気が年々上昇している。ただし、中学校の進路指導が旧来の公立中心にシフトしている様に思われる。

●長野

【塾ジャーナル調べ】
長野県の中学入試は日程が9月初頭から2月まで非常に幅広く行われており、夏休みが受験対策の最終確認になる生徒も多い。人気は佐久長聖中がトップ。寮完備や東京での試験、進学実績などで受験生を集めている。ただし受験難易度では公立の長野県屋代高校附属中が特徴的で、検査問題内容、倍率など総合的に見ると難易度は高い。高校は長野(68)、長野日本大学高校(67)、松本深志(67)、屋代(67)が人気。ただし公立高校は通学区が4学区に分かれており、受験可能な高校が住む場所に寄って異なる。また公立入試では平成23年度から一部の高校で前期選抜が中止、後期のみの受験となっており、受験校によっては受験生に厳しい状況となった。

●岐阜

【志門塾】
岐阜県の公立高校入試では、特色化選抜入試が廃止され、選抜方法が一本化された。また、学力検査の時間が各科目5分増え、それにともない、文章の量や問題数が増加した科目が多かった。英語では出題傾向が例年と比べ、大きく変わった。ただ、5科目全体の難易度は、ほぼ例年通りであった。

【志道館学園】
これまで2月上旬の特色化選抜と3月上旬の一般選抜の2回実施されていた県立高校入試が、今年から一本化されました。毎年2月中旬に多くの不合格者が出ることはなくなったため、最終局面でも受験校を下位に変更する流動は鈍くなる一方で、人気校への受験者集中が目立ちました。また、部活動実績に頼る推薦入試の要素が強かった特色化選抜廃止後の受け皿として独自検査が設けられましたが、以前ほど定員枠が多くないために、最終的には、入試得点で合否を決する学力偏重の傾向が強くなったと思われます。

●愛知

【愛知県私塾協同組合】
景気の低迷の影響で私立中・高校入試は、厳しい状況が見られた。私立中学校入試では、受験校数が減少し、中下位校は定員に満たない学校も見られた。また、今年も大幅な追加合格者が出た模様。高校入試でも私立は、中学同様に厳しい状況。公立高校入試では、教科書改訂初年度の影響かA日程で新課程分野が多く出題され難化した。B日程は従来通りであった。

【愛知県進学研究会(愛進研)】
「ゆとり教育」からの脱却が色濃く表れた入試だったように思われます。今後、塾が担う「子どもたちに対する教育」の質が大きく問われる時代になるようです。

【名古屋進学塾連盟】
私立中学入試では、人気校に受験者が集中し、学校間の格差が広がった。高校入試では、例年通り公立志向が強いが、今年の特徴として、公立高校専門学科の倍率増があげられる。

●三重

【(社)全国学習塾協会 三重県地区協議会】
前年度に県立高校の前期選抜入試において、従来、中学校長の推薦書が必要であった実業系高校で、同推薦書が不要となり、自己推薦のみとなった。この影響で「北勢地区」では、昨年度は全般に同志願倍率が増加したが、今年度は、朝明・四日市四郷で増加したものの、他ではさほど変動はなかった。他地区についても、前期選抜入試の志願倍率についてみて行くと、「中勢地区」では、前年度の倍率が非常に高かった津西・国際科学、津東で減少し、津商業、久居、白山などで増加した。「伊賀・名張地区」では、上野・理数、名張桔梗丘で減少した。「南勢地区」では、松阪・理数、松阪工業、相可で増加し、前年度の倍率が非常に高かった志摩で減少した。「尾鷲地区」では、紀南が増加した。
次に、主戦場である定員の多い県立高校の後期選抜入試について、前年度と比較する。「北勢地区」では、地域のトップ校である桑名、四日市、四日市南の同志願倍率が減少し、四日市商業、川越で増加した。特に四日市商業の増加数は大きい。「中勢地区」では、津、神戸、津東、津商などの人気校で軒並み倍率が増加した。特に、調査書評定の選抜基準を従来より緩和した津東では、これまでも県内でトップクラスの志願倍率であったが、さらに上昇し1.50倍となった。「伊賀・名張地区」では、名張桔梗丘、名張西で減少した。「南勢地区」では、伊勢、松阪、宇治山田の進学校でともに倍率が増加し、実業系高校のうち松阪工業、相可、伊勢工業でも増加した。「尾鷲地区」では、人口減少の影響が出ているのか、尾鷲で倍率が減少した。

●京都

【関西私塾の会】
(中学入試)
私立中学の志願者数は微増した。ただ、本年入試より「午後入試」を実施する学校が一気に増えたための増加とも考えられ、これをもって直ちに「私立中学人気の復活」とは言えないだろう。実入学者数の分析が待たれる。
しかし逆に言えば、景気が悪く私学には逆風の状況の中、ともかく前年より全体の志願者が増加したのは、私学のきめ細かな指導への安心感が評価されていると言える。私学の不断の努力が期待される。
(高校入試)
昨年の定員割れの反省からか、公立高校は定員を減らしての募集。そのため全日制の倍率は1.10倍と私立助成前の水準に戻ったが、それでも山城通学圏では定員割れを生じた学校があり「二次選抜」を実施した。上位の人気高以外は生徒を集めにくい状況になっている。来年、京都市通学圏においては全国で最後まで残った「総合選抜制度」がついに廃止される。これで一気に公立高校間同士の序列が明確になる。山城通学圏同様、不人気校は常に定員割れのおそれが生じるだろう。
一方、私学においては昨年度志願者が大幅に増加したが、今年もさらに志願者が増加し、倍率も上昇、ここ数年の私学人気を裏付ける結果となった。国と府による就学支援制度が周知されたこと、また、平凡な公立に進学するより、特色のある私学、めんどう見のいい私学に受験生、保護者が関心を持った結果でもあろう。

●大阪

【泉州私塾連合会】
私立専願者が減少した。公立前期選抜は、早く入試を終わらせたいという受験生が群がり、多数の不合格者を出す結果となった。しかし、前期選抜終了後に私立に流れるのではと考えられていたが、政権交代により私立の授業料支援の行き先に不安を感じたことと、募集定員を減らした影響もあり、公立後期選抜は、例年より狭き門となった。

【関西私塾教育連盟】
私立高校入試は、大阪独自の授業料支援制度があるため、他府県私立受験者が少ない状況は変わらなかったが、公立入試制度変更の影響で専願率が25.9%と0.6%減少した。
公立入試は、入試日程繰り上げと、普通科80名の前期募集を実施した。その結果、前・後期とも「狭き門」となった。前期では、普通科3.69倍を筆頭に他の学科も例年通り高い倍率であった。後期は、過去10年で最も高い倍率(1.25倍)で定員割れ校数も大幅に減少した。
進学指導特色10校は、前期(文理学科)2.89倍、後期(普通科)1.58倍で今年も厳しい入試であった。

【大阪府民間教育ネットワーク】
今年度から普通科も80名に限り前期入試を実施したため、従前からの専門学科の入試の競争率が全体的に下がった。また、後期入試は前年に比べて競争率が高くなり、去年までのような定員割れをする学校が3学区、4学区の南大阪ではなくなった。私立高校の無償化、公立高校の文理学科の設置、入試日程の前倒し、普通科の一部が前期入試に移行など、積極的な入試制度改革が行われているが、一部の中学校では進路指導において翻弄されている様子が見られる。

●奈良

【奈良県学習塾連盟】
今年度の公立入試は、特色選抜・一般入試とも、二極化が顕著に現れました。上位は、50?100人不合格者が出ているのに、下位や不人気校は募集人数に達しない状態です。今後もこの傾向は、続きそうです。

【やまと私塾の会】
県立高校上位3校(奈良・畝傍・郡山)の競争率が高かった。成績下位校が定員割れをおこしていた。中堅校の橿原高校の人気がなく、募集定員の1名オーバーとなっていた。

●滋賀

【塾ジャーナル調べ】
中学受験は国立の滋賀大学教育学部附属中を抑え、内部進学で立命館大学に行ける私立の立命館守山中学に人気が集中。合格偏差値も62と突出した。ただし県内の人気校が北東部に多いため、県庁所在地となる大津市ではより近い京都の私立中学を受験する生徒も少なくない。高校は公立の膳所が全国平均で見ても非常に高い合格偏差値74を出してトップ。同じ公立の石山、守山、彦根東も67から69と難関となった。私立は立命館守山のアカデメイアサイエンス(69)・フロンティア(70)の各コースに人気が集中。公立高校選抜では、学校によって出身中学校長の推薦書ではなく、志願理由書が必要な特色選抜があるのが特徴。口頭試問や小論文、実技検査などで選抜され、推薦選抜と特色選抜のどちらを導入するかは各高校で決定となる。

●兵庫

【進学塾アイズ(株式会社 学研アイズ)】
2012年度兵庫県の公立・私立入試について、競争率は全般的にほぼ例年並み、人気高校への偏重は例年通り高い傾向にありました。公立中学卒業予定者数49,352人(前年比654人増)、調査による進学希望率は98.2%(前年97.9%)。
私立入試については、42校の募集定員9,913人(一部内部進学者含む)に対し、志願者数35,334人(前年同期比409人増)、平均倍率3.56倍(前年同期3.52倍)。前年に比べ、志願者数を増やしたのは、神戸野田(386人増)、須磨学園(248人増)、仁川学院(169人増)、東洋大学附属姫路(168人増)などでした。
公立全日制の募集定員は34,760人(前年比360人増)。特色選抜が長田・尼崎小田で新たに実施され、平均倍率も上がりました。一般選抜の普通科では、六甲アイランド1.53倍、松陽1.50倍などが高倍率となりました。
公立一般入試問題については、数学が難しく、他の教科はそこそこといった傾向も変わらずでした。また今年度からは選択問題が無くなり、大問構成が変わっています。あわせて当日の点数を考えると、日頃の内申点の積み重ねが更に重要になっていると感じられます。

【播磨民間教育ネットワーク(ペンハリマ)】
今年度の公立高校一般入試の問題は、全体的にやさしくなっていたような印象を受ける。昨年、80点以上の高得点者の割合が低かった数学、理科、英語ともに難易度が下がっており、高得点者が増加したものと予想される。
ここ数年続いていた数学が、極端に難しいといった傾向は見られなかった。大問6(4)の問題がやや難しいが、△EBD、△CBDを底辺BDが共通とみると、その面積比、高さの比から容易に求められる問題であった。

●和歌山

【和歌山県私塾協同組合】
公立高校一般入試は、3月11日に行われました。競争率(県立高)の平均点は、0.99倍で極端に高いところはありませんでした。新学習要領に関する理科・数学入試問題は、基礎基本中心の出題で、各教科とも難易度・傾向形式等例年どおりでした。
尚、大阪府下の私立高校の授業料無償化による大阪私立高校の受験者増加に伴い、和歌山県下の私立高校の大阪府下からの受験者数は昨年と差異なかった。和歌山県下からの受験者数は、昨年に比べ、和歌山県公立高校無償化の影響はなかったように思われます。
県立中学入試、私立中学入試は、例年と差異がなかったと思います。

●広島

【広島私塾連盟】
高校入試に関しては、大きな変化はなかった。しかし、公立高校入試においてはページ数が増えたり、新傾向の問題が増えたりした。来年以降、大きく変わる可能性を秘めている。

●鳥取

【鳥取私塾の会】
大学進学を目指す普通科志向は依然として根強いが、就職に強い国立米子高専の人気が高まり、優秀な生徒が入っているようです。私立高校は、学生確保のためかボーダーラインを下げてる傾向が見えます。県立高校入試は、少し易しく、数学は満点をとっている生徒も例年より多いようでした。

●島根

【塾ジャーナル調べ】
中学受験では視野が県外にも広く開かれており、鳥取大学附属中や愛媛の愛光中、鹿児島のラサール中までを志望中学に入れる生徒も少なくない。県内では島根大学教育学部附属中、松徳学院中などが人気で、ともに合格偏差値は56前後となった。高校は松江北(66)、出雲(64)、大田高校(60)、松江南(60)が人気。公立高校の推薦枠は学校によっては入学定員の50%と高いところもあり、作文やプレゼンテーションなど高校や学科で受験内容が変化する。また、スポーツ特別選抜を実施する高校もある。

●岡山

【岡山県私塾連盟】
岡山県では2月に自己推薦入試、3月に高校一般入試という2階建入試をここ10年来続けてきましたが、ここに来て、矛盾が顕在化し、来年から自己推薦入試を廃止することとなりました。これによって、高校入試は来年より一本化されることとなりました。

【岡山の中高一貫校を考える会】
今年は、大安寺中等教育学校の1期生が高校(4年生)に進学するため、大安寺高校の募集が停止されました。2015年には、津山地区でも県立中高一貫校が開校します。塾もこうした状況に対応して、適性検査対策を充実していく必要があります。

●山口

【塾ジャーナル調べ】
中学受験は国立の山口大学教育学部附属山口中と山口大学教育学部附属光中が難関ツートップ。その次に宇部フロンティア大学付属中が続く。偏差値は50前後の学校が多いが、国立は受験チャンスが一度しか無く、難関となっている。高校は下関西(68)をトップに山口(67)、宇部(66)、徳山(66)と高い合格偏差値ラインが続く。公立高校受験は平成25年度入試から新たに学校指定教科検査(仮称)」が導入。知能・技能を活用して、思考力、判断力、表現力等を測るもので、実施教科は国・数・英の3教科。各高校が1教科から3教科の範囲内で選択し実施されることになる。さらに現行の学力検査で実施している選択問題が中止、すべての問題が共通問題となる。

●徳島

【徳島県私教育協同組合】
徳島県は残念ながら、センター試験も全国42?43位、旧帝大を含む難関10大学、早慶の合格者数は、46位に低迷しています。本年度も国公立という名目ばかりが重んじられて、中味はさっぱりの結果に終わりました。四国四県で断トツに人材を輩出しない状況は相変わらずです。
高校入試もほぼ全員公立に合格できますし、大学入試も名ばかりの国公立へ行く生徒さんが多い中、塾による啓発もあり、変化の兆しが見られてるのがすくいです。

【とくしま塾教育研究会】
本年度の高校入試は、中学校側の調整がうまくいって1.01倍程度の波風のたたない入試でした。市内進学校6校の格差が次第にはっきりしてきているようです。

●香川

【香川進学研究会】
香川高専高松、詫間キャンパスは就職に強いことと国立大学3年次への編入に有利なことがあって、今年も人気を集めました。
県立高校は、昨年に比べて少し倍率が下がりましたが、それでも平均1.19倍の最終倍率でした。志願変更後は久しぶりに定員割れする高校はなく、全体的に分散しました。高倍率だったのは高松南の家庭2.67倍、飯山の看護2.00倍などでした。全体として普通科はある程度絞り込まれ、実業系高校の入試倍率が例年通り高かったようです。

●愛媛

【愛媛学習塾連盟】
県立中高一貫校(県下3校)、定員160人の3校合計の志願者数は809人(前年度比58人増)で全体の平均倍率は1.69倍。志願者、倍率とも過去最低だった前年度から増加しました。選考は1月9日に作文、適性検査、面接で実施されました。同じ9日に、愛媛大付属中、私立愛光中学の試験が実施されました。
また、私立中学・中高一貫校の入試は、松山東雲、帝京冨士、済美平成、新田青雲、今治明徳が、9日までに実施されています。
高校受験において、推薦入試への志願者が2,547人、合格内定者は、1,714人でした。合格内定者の総定員9,765人に占める比率は17.6%でした。推薦入試は、小論、作文、面接で実施されました。
県立高校の一般入試の最終入学志願者数は、総定員9,765人に対し、9,972人(推薦内定者を含む)で、倍率1.02倍でした。相変わらず、松山地区では、定員を超える高校が多くあり地域差がみられます。昨年同様、志望校が県立高校から私立や国立などへの多様化がみられます。

●高知

【塾ジャーナル調べ】
平成24年度から国立の高知大学教育学部附属中学校の定員減が実施。附属小学校から毎年60名程が附属中に内部進学するため、外部受験生の定員は僅か80名程度になり競争倍率が一層高まった。ただし難関校は土佐中、高知学芸中、土佐塾中と私立が国立を押して独占する結果となった。高校は土佐(67)、土佐塾(66)高知学芸(63)とこちらも私立がトップを占め、県立高知追手前(62)がそれに続く。公立高校は平成24年度から学区が撤廃、全県一学区制へ。前期選抜で入学定員の80%を上限とする(後期選抜は定員ー前期選抜合格者数)ため、多くの公立進学志望生徒が前期試験で受験を目指すことになった。

●佐賀

【佐賀県私塾協会】
2月13日、県立高校全36校で、能力や適正に応じて幅広い選択での「特色選抜試験」定員の20%上限に実施。得意科目を活かしたA方式の倍率は、平均4.58倍、普通科で最も高倍率の致遠館は8.63倍、次に唐津東7.10倍、佐賀北6.19倍、武雄5.92倍、佐賀西5.91倍だった。
専門総合学科は、唐津南の食品流通が7.75倍、生活教養7.25倍、牛津の食品調整と佐賀農の環境工学が共に6.13倍だった。
3月12・13日実施の「後期一般入試」では、普通科は致遠館2.16倍、佐賀北(芸術)1.63倍、佐賀西1.39倍、武雄1.32倍。専門総合学科は、佐賀工 建築科1.66倍、高志館 環境緑地科1.60倍。
「私立高9校」の平均倍率は4.6倍で、少子化の影響で過去10年で最も低くなっている。学校別では、弘学館8.6倍、龍谷6.6倍、佐賀清和6.0倍と続いた。但し、(早稲田佐賀中高は除く)県立中高一貫校の中学入試は、募集定員の減少で高倍率であった。

●長崎

【塾ジャーナル調べ】
中学受験は公立・私学合わせて13の学校が対象で、私立の青雲中が最難関。県立の佐世保北中・長崎東中、国立の長崎大学教育学部附属中学校を抑え、合格偏差値ライン70とトップの成績を上げた。高校は私立の青雲学園(73)、県立の長崎西(72)・長崎北陽台(71)が最も難関と呼ばれ、人気も高い。公立入試では推薦枠は募集定員の5?40%。学科・コースによって受験内容は異なり、文化・スポーツなどで優れた実績のある生徒を対象とした「特別推薦入学枠」も多くの高校が設定。一般選抜では平成25年の受験から、学習指導要領改訂による追加分からの出題が予想され、対応が必須となる。

●福岡

【福岡学習塾連盟】
福岡県公立入試は、全体的に思考力・表現力を問う問題が増えた。昨年までは、国語の作文・英語の自由英作文が難易度の高い問題であったが、今年度は取り組み易い出題となった。県教委の発表による予想平均点は170.1/300であるが、実際はもっと下がると考えられる。私立入試とは異なる総合的な思考力を求めた出題傾向となってきている。

【英進館 株式会社】
〈福岡県公立高校入試〉
福岡県の公立高校入試は、ここ数年難化傾向が続き、受験者平均点も年々下がってきている。今年も昨年の受験者平均158点(県教委発表、300点満点)を下回り、152点前後になると予想している。各科目とも平均点が30点前後になる見込みです。特に今年は理科が一気に難しくなり、例年以上に考えさせる問題が増え、論述も長い説明が要求された。このように年々、受験者平均点が下降している原因は、得点しづらい出題内容・出題形式に加え、学力の二極化が進んでいるためと考えられる。従って、修猷館、筑紫丘、福岡高校など、各学区のトップ校の合格者ボーダー点には、大きな変化はなく、相変わらずの激戦となっている。
〈九州地区私立入試〉
首都圏では、「今や6人に1人が中学受験をする」時代。少子化といわれる中、明確な特色のある学校は受験者を増やしています。
特に受験生を増やした学校は、難関大学合格実績で定評のある「久留米大附設中学」です。今年度より女子に門戸を開き、昨年448名であった志願者が今年584名と増加し、実質倍率も2.5倍から2.9倍にアップしました。同様に「ラ・サール中学」も志願者を昨年663名から今年728名と65名増やしています。両校共に入試問題の難化傾向は5年前から続いています。しっかり準備をした優秀な受験生たちが、50?60%しか得点できない高い難度です。合格最低点においても、久留米大附設中は273点(500点満点)、ラ・サール中は176点(300点満点)と、6割得点できれば十分に合格ラインに達するという高難度の問題になっています。特に久留米大附設中では、算数平均点が57.8点(満点150点:得点率39%)、理科が46.9点(満点100点:得点率47%)と受験者平均得点率50%未満の難問になっています。
また、今年九州地区で1,000名以上の志願者を集めた中学校が、1,141名志願の「早稲田佐賀中学校」、1,119名志願の「西南学院中学校」、そして1,095名志願の「福大大濠中学校」を含め3校になりました。全国的に見ても、1,000名を超える受験生を集める中学校は稀有ですので、その人気の高さが分かります。

●熊本

【株式会社 早稲田スクール】
公立高校後期選抜入試の実質競争率は1.04倍と前年度と同じだったが、人気校の競争率は熊本1.57倍、済々黌1.63倍、第二(普)1.56倍、第一(普)2.06倍、熊本北(普)1.33倍と相変わらず高かった。特に第一は男子受け入れ2年目で、かなりの高倍率になった。また、公立中高一貫校の玉名と八代も今年度は1.35倍、1.45倍と高倍率になった。
後期選抜入試の出題内容については、社会と理科の難易度が上がり、数学は例年通り受験生にとって扱いにくい問題が出題されたため、全体的に難しい印象を受けたようだ。

●宮崎

【株式会社 昴】
全県平均倍率は1.07倍と競争率減の傾向が続いている。
高校・学科別に見ると、最難関の宮崎西高校理数科が昨年の1.69倍から1.86倍と倍率を伸ばし、ここ数年安定して人気の高かった宮崎大宮高校文科情報科が昨年の2.04倍から1.83倍と2倍を割った。この難関2学科が突出していて、この2学科を除けば、他の高校も含めて普通科の競争率は低く、むしろ職業系の高校や学科の競争率が高いという傾向が依然として続いている。入試問題は昨年からレベルアップした数学が今年も引き続き難化している。特に立体の問題は問題文を読み解き正解に至るにはかなりの応用力が必要。また5教科とも記述形式の問題の割合が増加する傾向にある。特に国語では2つの資料のどちらかを使って、自分の体験も交えて150字以内の文章を作成する問題など、新学習指導要領の学力観にもとづいた出題が色濃くなっている。

●大分

【塾ジャーナル調べ】
私立向陽中、国立大分大学教育福祉科学部附属中、県立大分豊府中が人気の最難関中学として名前を連ねる。中でも大分東明高校特進コースに接続する向陽中は人気が高く競争倍率は2倍を上回る。また豊府中は受験者数が年々増加。本格的な受験準備をした受験生の集まる入試になっており、ほんのわずかな差で合否が分かれる激戦入試となった。高校は大分上野丘(68)、大分工業高専(65)、大分東明(65)がハイレベルな接戦を繰り広げている。ただし、平成22?27年度にかけて、高校改革推進計画(後期再編整備計画)に基づいて、高校の統廃合が実施予定。今後の進学に大きな余波を投げている。

●鹿児島

【株式会社 昴】
鹿児島の公立トップ3校の競争率は、鶴丸が昨年の1.30倍から1.41倍、甲南が1.32倍から1.44倍、鹿児島中央が1.35倍から1.52倍と、一昨年に引き続き軒並みアップした。これは、私立高校の特待生制度により、公立トップ校と特待制度のある私立高校を併願する生徒が多かったためと考えられる。
鹿児島全県では7学区のうち倍率が1倍を超えたのは昨年に引き続き鹿児島学区のみだった。他の学区は定員を割り、鹿児島市内の上位高校と郡部の高校の競争率の差が拡大する傾向はさらに顕著になっている。
入試問題については、特に数学、理科に新指導要領での付加事項が多数出題された。数学では「資料の整理」が大問で出題され、「関数」の題材も応用レベルで思考力を必要とした。また完全証明を含め記述問題が多数出題された。理科では「遺伝」「仕事とエネルギー」など付加単元の内容が大幅に増加し難化した。

●沖縄

【有限会社 津田塾】
今年度は問題のレベルが全科目で難化した。自己採点の結果から見ても平均点が大幅に下がると思われる。指導要項の改訂による学習内容の増量・高度化に伴うものなので、この傾向は漸く続くと考えられる。当然のことではあるが、塾の分析力・教科指導力等が問われることになり、原点に戻って考え直し研究していく必要があると考える。
出願倍率の状況は、那覇・浦添地区の上位校に集中する傾向は例年通りである。南部地区、中北部地区のトップ校が定員割れで2次募集をする状況が続いている。また一次募集では高目をねらい、もし不合格なら県立の二次募集ではなく私立高に進学する傾向も見られる。

※塾ジャーナル調べの数値は、家庭教師のトライ・能開センター・個別指導明光義塾などのHPから抜粋

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