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2013/5 塾ジャーナルより一部抜粋

ズームアップインタビュー この人に聞く109
「夢を応援する」という企業理念で事業展開
売り上げ前年度比130%増

     

株式会社パーソナル・サポート
代表取締役 吉村 昭彦さん

 大阪南部を中心に80以上の教室展開をする個別指導アップ学習会。代表取締役の吉村昭彦氏は、売り上げ前年度比130%増(株式会社パーソナル・サポート 過去5年の平均成長率)をキープし、2年前、小学生低学年を対象にした「まんてん教室」を開設した。また、「子どもの夢を応援し、笑顔にする」という理念を掲げて事業展開し、スポーツ教室の開催、地域イベントへの参加にも積極的だ。起業家としての顔をもつ若き代表は、少子化、不況などアゲインストの風を嘆くことなく、明るい未来のために「今、何ができるのか?」という意欲にあふれている。

地域イベントに参加することで、
塾の知名度・好感度を上げる
生徒募集の反応率もアップ

―― 大学卒業と同時に「アップ学習会」を設立、13年経過しました。少子化に伴い、マイナス成長を余儀なくされる塾業界で、右肩上がりの成長を実現されていますね。

吉村 おかげさまで「アップ学習会」は80教室を超え、生徒は3,500人に達しました。個々の生徒の立場に立った、満足度を追及する指導が評価されたのだと思っています。成長し続けるために、常に新しい取り組みを模索し試行錯誤していますが、すぐに成果が表れるものではありません。「アップ学習会」がいま軌道に乗っているとすれば、5年前、10年前に努力した結果だと思っています。経営に余裕があるわけではないですが、花を咲かせるためには時間と労力が必要です。そのために、将来を見据えた事業部体制を整え、経費を捻出します。目の前だけに焦点を当てると、時代のスピードに追いつけませんから。

―― ひとつの中学校の校区に対し、ひとつの教室を開設することを基本に塾展開されています。この発想の原点は。

吉村 通塾の安全面において、塾が住まいに近いエリアにあるのが望ましいからです。親が送迎できない生徒でも自転車で通塾が可能です。あるデータでは、「近い」というファクターが、保護者の塾選びの上位に挙げられていました。もちろん、授業の内容と料金と併せ、3つを兼ね備えた塾でありたい。「遠くの塾より、近くのいい塾」と選択していただけるように。兵庫や奈良にも開校していますが、このような展開には至っていないのが現状で、これから考えなくてはいけないところです。

―― 生徒募集について、他塾と違う点はありますか。

吉村 塾は口コミの効果が大きく、どれだけ宣伝しても、紹介には勝てないところがあります。そのため、募集の方法は他塾と同じでも、反応率を上げる努力をしています。新聞折り込みや校門前配布のチラシを手にしてもらったとき、「ああ、あの塾か…」と認識してもらえるように、地域のイベントに積極的に参加しています。昨年は、中之島公園一帯がイベントスペースとなる、水都大阪フェスタの子どもブースの企画を任せていただき、企業を招致して、職業体験イベントを開催しました。塾の勧誘はしませんが、参加された子どもやお母さんに好印象を持っていただくと、ご縁がつながるのではないでしょうか。

 これから楽しみなのは、おそらく卒業生の子どもたちが入塾してくれるだろうということです。

―― スピーディーな教室展開をするには、人材確保も急務です。採用はどのように。

吉村 従業員は非常勤講師を含め、約150人です。アルバイトを含むと500人ほどに。社員採用に関しては、経験スキルよりも人間性重視です。会社・塾の経営理念に共感できる人を最大のポイントにして人材を求めています。また、学生アルバイトのマネージメント能力、事務処理能力が問われます。ここ数年は新卒の方が多く、塾でのアルバイト経験がない人もいるので、当然、知識、経験スキルが全くありません。入社早々、保護者の前に出しても恥ずかしくないように研修制度を整えて、人材育成に注力しています。

 一方、講師の採用は、学力チェックはもちろんですが、単なるアルバイト感覚の人は不採用、もしくは研修中に辞退してもらうことになります。アルバイトであっても子どもの人生にかかわる大事な仕事であるという認識をもっていただくために、定期的に講師としての教務スキルの勉強会、考え方の研修会をしています。私が担当する研修は、将来、社会人として役立つような、自己啓発につながる内容を取り入れています。

基礎学力だけでなく
しつけやマナー
コミュニケーション能力を育む
「まんてん教室」を開設

―― 2年前に「まんてん教室」を設立されました。どのような学習塾でしょうか。

吉村 主に小学生低学年を対象にしています。この年齢層の子どもは、まず楽しみながら勉強の習慣をつけてもらう、勉強を好きになってもらうことが必要と考え、アップ学習会とは違う観点で、子どもをサポートする塾をつくりました。授業は、先生からの一方通行になると面白みに欠けるので、声を出したり動いたりできるよう工夫しています。現在6教室ありますが、実験的に取り組んでいる段階です。今は教室を増やすより、成功事例をつくっていきたい。他塾さんとのFC展開も視野に入れ、将来的にはアップ学習会のように、利便性と安全面から各地域に1校の展開を目指しています。

―― 「まんてん教室」を統括されている幸田直子さんに伺います。「まんてん」とは面白いネーミングですが。

幸田 教室の皆がそれぞれのいいところを見つけて、自信をもってキラキラ輝こうという想いがあり、「満天の星」から名前を取っています。教室のロゴも星です。決してテストで満点をとろうという意味だけではないので、ご安心ください!

―― どのような指導方法ですか。

幸田 基礎学力だけでなく、しつけやマナー、コミュニケーション能力を育むのが「まんてん教室」の特徴です。そのため、講師はほとんどが社会人女性です。授業の前には全員で起立・礼を行い、3つのルール「1.自ら挨拶をする 2.大きな声で『ハイ!』と返事をする 3.時間や約束を守る」を唱和します。姿勢よく座り、鉛筆をしっかり持つという勉強スタイルから教え、わからないときは静かに手を挙げるという習慣も身に付けてもらいます。また、パズルやかるたなどの教材を使い、頭のウォーミングアップを行う「脳活」タイムも設けています。

―― 生徒さんの成長を実感されていますか。

幸田 小6の男子生徒が何人かいますが、以前は難しい問題を自分一人で考える堪えがなかったのが、先生に聞くのを少し我慢して、自分で考えてみようという姿勢が出てきました。自ら問題が解けるようになると、学ぶ楽しさに目覚め、どんどんいい結果に結びついています。また、MBS協賛「夢の作文」コンクールに応募するため、作文を宿題にすると、国語が苦手な生徒も自分の夢についてしっかり考えて書いてくれ、胸が熱くなりました。優秀な作文を書いてくれた生徒を選び、FMラジオに出演(1月19日)してもらいました。ラジオで自分の夢を語るという体験は一生の思い出になるでしょう。

「知育・徳育・体育」の三育で
子どもや若者の夢を応援し
笑顔にしたい

―― 他にも新しい取り組みをされていますか。

吉村 「まんてん教室」と同じく2年前からスタートしていますが、私学の中学・中高一貫校受験に特化した、完全1対1の個別指導塾を開設しました。新しい取り組みがすべて成功するとは考えていないですが、失敗したとしても、会社全体でその経験を共有できれば十分意味があります。スポーツの分野では、Jリーグ・セレッソ大阪のオフィシャルスポンサーとしての活動をしています。

―― 学習塾の枠を超えた取り組みですね。

吉村 専門家によると、教育の基本は「知育・徳育・体育」の三育だそうです。塾事業で知育、できれば徳育まで取り組みたいと考えますが、スポーツ教室を通じて体育にもかかわっていきたい。徳育もスポーツで培われる側面が大きいですね。この三育を実現させるのが将来の夢です。この考え方に共感していただいて、昨年は地元の大学が主催するシンポジウム「スポーツと勉強」に招かれ、杉山愛さんを世界的テニスプレーヤーに育てた母親の杉山芙沙子さんとともに壇上に上がりました。杉山愛さん、石川遼君、宮里藍さん、一流のアスリートは勉強もできるし、人間的にも魅力的です。「知育・徳育・体育」が深い関連性を持っている証でしょう。

―― 学習塾の経営と新しいビジネス展開、そのバランスのとり方は。

吉村 今月の売り上げ、今年の業績、そして将来への取り組み、同時進行でマネージメントしています。子どもの将来に夢を託しながらも目の前の勉強の心配をされている保護者は多いです。どちらが大切か? 私は両方大切だと思っている。極端な話ですが、成績が上がっても喜ばない子ども、塾が嫌い、勉強が嫌いという子どもにしたらとても寂しい。お母さんにもこの塾に通わせてよかった、この先生に出会えてよかったと思ってもらいたい。ビジネスも同じです。業績が上がっても、夢がない会社にはしたくないのです。塾経営は、人材を育成して働いてもらう環境づくりをするのが仕事ですが、これはどのビジネスシーンにも通用する強みだと思う。就活支援、社員教育など、スクールビジネスという別事業への展開も考えています。

―― 経営者として大切にしていることは何ですか。

吉村 言い訳をしないということでしょうか。少子化、不況などと言い訳せずに、その中で何ができるかを考えないと、言い訳をしたとたんに成長は止まります。反対に言えば、この仕事に参入した時はすでに塾業界が少子化で低迷していたので、景気が悪いと嘆いたことがなかったのがラッキーでした。もちろんマイナスの要素はいっぱいあるけれど、その前提で何ができるかを考えることで希望が湧いてきます。

 

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