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中学・高校受験:学びネット

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2013/1 塾ジャーナルより一部抜粋

新しいエンジンを注ぎ込む「第二創業」という事業承継

第5回 後継者が学ぶべき“会社の数字”

大咲 元延 (おおさき もとのぶ)
学生時代からはじめた英会話教室を経営するなかで数多くの取り組みを実践し、独自のノウハウを確立。さまざまな業種の中小企業の開業・経営・集客などのコンサルティングを行う一方、年間50回を越す講演会やセミナーで全国を回っている。中小企業診断士、書店経営者。趣味は、合気道、遊書。 著書は「小さなお店でガッチリ稼ぐ法」ほか。
URL: http://www.oosaki-k.com/

会社経営に活かす数字

 企業は、継続性が重要であることは言うまでもないことです。そのためには、様々な数字を把握することが求められます。売上高、利益額、成長率、資本回転率など。どれも重要ですが、経営者としてぜひとも押さえておいてほしい数字がいくつかあります。

 決算書は税務申告には必要ですが、これを経営に活かしている経営者がどれだけいるでしょうか。過去の数字が集まったB/SやP/Lを将来の企業経営に活かすようにしましょう。

 税理士さんがする財務会計ではなく、経営に活かす管理会計からの視点をお勧めします。

数字のプレッシャー

 倒産する会社の特徴として、「どんぶり勘定」「粉飾」「数字に関心がない」の3つが挙げられます。

 「どんぶり勘定」は、どの部署で今月いくら利益が上がったか、いくら損したかを把握していないことです。1年を通してトータルで儲かっていればいいという経営者の考え方です。

 「粉飾」は銀行への借り入れの手前、在庫の水増しなどで決算の数字を変えてしまうことです。

 「数字に関心がない」とは、社員全体に売上向上への執着が少なくなったり、コストを少しでも下げる努力をしなくなったりしてしまうことです。数字のプレッシャーは少なからず必要だということです。

ROAで経営状況を見る

 決算書でまず着目してほしいのが、ROAです。ROAとは、総資本利益率と呼ばれるもので、企業に投下された総資本(総資産)が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを表します。分子の利益は、営業利益、経常利益、当期利益など目的によって使い分けられています。

 これは次のように分解するとさらにわかりやすくなります。

 総資本利益率を高めるためには、利益率の改善(費用・コストの削減)、または回転率の向上(売上高の増加)によって実現されることがわかります。

商品の見直しとムダの削減

 利益率の改善を考える際、この利益を営業利益として考えると、次のように分解することができます。

 ここでは、粗利が同業他社に比べてどうなのか、より多くの粗利を取ることができる商品は何かなど商品を今一度見直すことが求められます。ムダの削減では、たとえ良好な数字でも、継続的に支出の合理性をチェックしていくことは経営者として当たり前のことです。

資金の運動力をみる

 ROAを分解した際にでたもう一つの計算式は、総資本回転率です。これは事業活動において、お金が効率よく使われたかという、資金の運動力を指します。具体的には、ムダな資産を減らして効率性の高い経営ができているかを、売上高を基準として判断していきます。

 この数値は、サービス業である学習塾では、流通業や製造業と比べると高いのが普通です。総資本回転率が減少傾向にある場合、その要因を探る必要があります。売上高が減少してきたのか、それとも売上高は問題ないが総資本がふえている結果なのかを分析します。

 生徒増を狙って教室を増築したり、テレビで生徒募集をしようと募集経費を借入れたりという積極的な投資を行った。しかし、結果としては見込み違いとなり、総資本回転率が悪化して経営が行き詰るといった事態は頻繁に発生しています。

総資本とは何?

 ここで総資本とはいったい何を指しているのかを見てみます。資本というと自分の手持ちのお金とばかり思ってしまいがちですが、銀行などから借入れた借金も入ります。

 事業は毎年一回決算をすることが必要です。その際決算書ということで、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)が作成されます。貸借対照表を見ていただくと、「資産の部」と「負債の部」「資本の部」があります。「資産の部」の合計と「負債の部」「資本の部」の合計を総資本と呼ばれ、同じ数字になっています。2つのバランスがとれていることからバランスシート(B/S)と呼ばれています。

 「資産の部」で示されているのは、「投下資本」といって、資産をどのようにして使ったかを見ることができます。「負債の部」と「資本の部」は、「調達資本」といって、資産をどのような形で調達したかを表しています。「負債」というのは、銀行などから借入れたお金(他人資本)であり、「資本」とは自分が事業のために出したお金(自己資本)です。会社はこの2つのお金で運営しています。

次年度の計画に活用する

 先ほどの、生徒増を狙った増築は「設備資金」といい、募集経費は「運転資金」を指します。これが他人資本であれ自己資本であれ増加することは、総資本を増やすことになります。

  総資本回転率は、分母が総資本、分子が売上高なので、分子がそのままで分母が増加すると数値が小さくなります。すなわちドンドンお金を投下しても生徒が増加しないと事業運営が厳しくなりますよという数値です。

 次年度の計画を立てる際には、総資本回転率をしっかりとみてどれだけの資本を調達していくかを考えなければいけないということです。

事業の足腰を鍛える

 事業の足腰を鍛え土台を強くしているかは、自己資本比率でみます。この数値が高いほど会社の財務の安定力が高いことになるので、金融機関からの融資が有利になります。

 自己資本比率は、先ほどの貸借対照表の中の自己資本と総資本で算出します。

 自己資本比率=自己資本÷総資本

 業種によってこの数値の平均は違うが、他と比べるよりも自社の数値の毎年の流れを追うことが大切です。この数値を高くする努力が必要なのは言うまでもありません。この数値を高める対策としては

@ 収益性の改善を図ることで内部留保を増やして自己資本を増やす
A 無駄な資産を減らすことで総資本の額を小さくする
この2つが考えられます。

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