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中学・高校受験:学びネット

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2013/1 塾ジャーナルより一部抜粋

研修会 関東圏三大模試関係者が語る近年の中学受験情報
第49回 火曜倶楽部セミナー

  2012年11月13日(火)/ 於 東京ドームホテル  
     
 啓明舎(後藤卓也氏)・リヴィジョン(富永光太郎氏)・日能研関東(小嶋隆氏)が幹事となり、実施している「火曜倶楽部セミナー」は49回目。今回のセミナーは、レギュラーとなる関東圏の三大模試を主催する首都圏中学模試センター・日能研関東・四谷大塚の3社の代表が、2013年中学入試の展望について、その状況を分析した。参加者の市進学院・SAPIX・栄光ゼミナールの3塾が中学受験の現状を講じるという趣向もあり、173校、45社の過去最高の400人を超える参加で、会場は超満員となった。

第一部
2013年入試の展望

パネリスト:    
新井 隆志氏
(首都圏中学模試センター事務局長)
市川 理香氏
(日能研関東広報センター課長)
岩崎 隆義氏
(四谷大塚中学情報部部長)
コーディネーター:
後藤 卓也氏(啓明舎)

一人あたりの併願校数は増え
受験者数は3%減程度か

後藤 まず、来年度の受験動向などについて、お話を伺いたいと思います。

新井 7月、9月、11月の3回とも、三大模試の受験者数は下がっています。3年連続で減っていますが、多分、来年も減少するのは確実だと思います。ただ、5%は減らず、2〜3%減で済むのではないかと考えています。自分の学校が去年より5%くらい減っているとしても、それが平均的数字で、現状維持だったら相当人気のある学校と思っていいでしょう。

 ただ、一人あたりの併願校数は2010〜2012年、右肩上がりで増えていて、来年もおそらく増えるのではないかと思っています。一時期一人4〜5校と言われたのが、来年は7校に及ぶのではないかと感じています。「何が何でも私立へ」という方の思いはより強くなっているようです。また、応募者減イコール難易度が下がるという単純なものではなくて、やはりそこには熾烈な争いがあります。

 あとは午後入試の学校が増えています。今年見られた女子の安全志向ですが、模試を見ると、来年も安全・慎重になっていますし、男子もますます安全志向に走っているようです。

市川 日能研生はこれまでも模試で減少している年に、実際の受験者数は増えたということがありましたので、私は3%減ぐらいで落ち着くのではないかと思っています。地域別では埼玉の学校の志望者数が増えていて、三多摩地区については地元に留まり率が高いと感じています。

 女子の安全志向については、偏差値の高低ではなく、6年間どのように育てていただいて、社会に出たときにどのような力がついているかというところを、男子の保護者よりも、特に父親が考えているのではないかと思います。

岩崎 脱ゆとり・不景気からはやはり停滞しています。1都3県の児童数が発表されましたが、今年の6年生は去年より143人しか少なくなく、ほとんど変わりません。3%あるいは5%減ぐらいになるかという感覚はあります。

 ここ2、3年ずっと言っているのは、「厳選された戦い」ということですが、親御さんが大学受験組の偏差値世代なので、模試の結果からいろいろな情報収集をして、学校をすごく絞り込んでいるなと感じます。

 一時期は4年生から3年間、準備をしないとなかなか第一志望には入れないという風潮があったのですが、4、5年生は家庭学習をして、6年生から塾通いを始めるといった形態も進んでいるようです。

 来年の入試キーワードを作るとしたら、「厳選された戦いが加速化する」ということと併せて「多様化」ということになると思います。つまり、こんなご時世だからこそ、こだわるご家庭はちゃんとわが子の将来を考えて、私学の厳選をしているのではないかと思うのです。一極集中というよりは多様化されていて、そこには期待を持っています。

「私学だからできること」
その学校オンリーワンの魅力を明確に

後藤 先生方が感じていることがありましたら、お願いします。

新井 応募者の増減よりも、入ってからが問題で、成績だけではなく、入った生徒をどのように育てるか、どれだけ責任感を持って見てくれるかと、すべてはそれですね。スキルだけではなくて、どれだけ子どもが好きか、どれだけ子どもにものを教えてあげたいか。そういった気持ちのある先生であるべきだと思うし、すぐには効果がなくても、伸びている学校はそういう先生がいる学校だと思います。いくら入試改革をして、日程を変えたり、入試の名称を変えたりしても、応募者が5倍6倍に増えたとしても、要は入学してからが大事なのです。

市川 去年12月〜今年1月のアンケートの結果ですが、好印象だった学校の感想は「先生方の熱意」「親切丁寧」「先生と生徒のかかわり」といった人と人のかかわり方がいずれの学校も共通のキーワードでした。「わかるより感じる」と言いますが、感覚的に熱いものを感じたということが受験にも通じているようです。

岩崎 例えば、大学実績にこだわるご家庭は、不況の時代だからこそ、理系や医学部志向であったり、あるいは専門性のある仕事につけるラインに乗せたいという「出口」を意識した見方をしているようです。

 また親御さんから見て、「この学校は他校とは違うな」と思わせるようなオンリーワンの熱意で、知名度や偏差値を超える魅力が伝わるものがあれば、数字も上がるのではないかと思います。

後藤 最後に皆さんを勇気づけるような一言をお願いします。

新井 とにかく、自分の学校の使命、プライドを持って教育をやっていただきたいと思います。

市川 「私学だからできること」があって、私学を応援していくことが私たちのぶれない気持ちですし、そこには私学のぶれない教育理念という背景があると思います。

岩崎 その学校のオンリーワンの精神、うちの学校はこう、という明確な印象が残らないと選んでもらえない時代です。また学校説明会で一番伝えないといけないのは、大学実績などは調べればわかりますが、その他の付加価値の部分です。キーワードは「英語」で、グローバルに使える英語を身に付けさせてくれるのかということが大事です。また私学といえば建学の精神ですが、こんな時代だからこそ、「たくましく生き抜く力」をどう表現するかですよね。

 あとは成績が真ん中より下の生徒が、明るく前向きにやっているかどうかも重視されていくと思っています。生徒全員に居場所があるような学校は、どんな事態になっても生徒募集に苦労しないと信じています。


<参加塾から>

@市進学院 情報出版室 室長 長谷川 一夫氏

 なかなか経済が回復しない状態の中、学校も二分極化していると思います。回復している学校、していない学校とあり、回復している学校がいい学校かというとそんなことはありません。どちらの私学でも公立と比べると非常にいいことをやっているのに、それが伝わっていないのではと思います。

 ホームページは奇麗でわかりやすい学校が増えていますが、ただ奇麗でわかりやすいだけという学校が結構あります。ホームページを見て、学校説明会に行こうかなと思わせる段階が非常に重要ではないかと思います。

 一つひとつの学校ががんばっても限度がある気がしますので、私学の先生方が集まって、テレビ・新聞・雑誌に私学の良さを伝えていくような努力も必要ではないでしょうか。集まってアピールすることの大事さを感じます。

ASAPIX 小学部教育情報センター本部長 広野 雅明氏

 公立の公開授業をこまめに見学に行っていますが、先生と学校による授業の差を感じます。特に学校選択制を実施している学校は、かなりプレッシャーがかかっていて、授業研究を熱心にやっていますし、以前に比べると公立の学校もとても良くなってきています。しかし、公立の学校に信頼の厚い市町村もある一方で、公立には行かせたくないという調査結果もあり、公立の状態は千差万別だと思います。

 男子の場合は、現役で国公立大学にどれだけ入れるかということと、その経過において、どれだけプレミアが付けられるかが大事だと思います。実際、男子校の英語の授業は学校間の差があり、学校の授業だけで完璧にわかるようになる学校、塾が必要な学校と両極端です。

 女子の場合は、共学・女子校を問わず、理系へのアプローチをどうしていくか。理系を強化していますというだけでなく、具体的に学校で何をやっているのか、それをうまくアピールできている学校が進学者を増やしているのではないでしょうか。

 総じて、実践を貴び、面倒見が良く、学習面は真面目にコツコツ勉強するお子さんが多い学校に人が集まっている気がします。保護者が一番注目するのは校長先生の言葉で、校長先生の熱い言葉に感動します。また、一部の熱心な先生と他の先生の温度差がある学校を保護者は見抜きます。

B栄光ゼミナール 広報室 進学情報担当課長 山中 亨氏

 公立中高一貫校を受験して、私立を併願した生徒の場合ですが、三大模試は半分位しか受けていません。ですので、実際には私立を受ける子はもう少しいるのではないかと思っています。

 中学の進学先が決まったご家庭にアンケートをとっていますが、どうしてその学校を選んだかという質問の上位に入っているのは、子どもの場合、@校風 A交通の便 B文化祭・体育祭を見て C施設設備 D進学実績となっていて、保護者の場合、@教育方針・校風 A進学実績 B交通の便 C説明会に参加したからとなっています。

 うちの生徒の場合、5年生の段階で志望校群は決まっていて、6年生ではほぼ決まっています。学校の先生方がある程度同じ方向を向いて、「この学校はこのような方向に子どもを導きます」という姿勢を見せていただくことが大切なのではないかという気がしています。

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