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2012/11 塾ジャーナルより一部抜粋

[特集] 資格が取れる大学
〜建学の精神である「実学教育」と「人格の陶冶」を重んじ
人に愛され、信頼され、尊敬されるプロフェッショナルを育成〜

     

近畿大学医学部 教学部長 義江 修教授に聞く

近畿大学医学部は1974年に設立され、以来、3,000人を超える優秀な医師・医学者を育成し、先進医療から地域医療までを担う人材を輩出してきた。全国でも珍しく3つの総合病院を備え、早期から最先端の医療に触れ、幅広い臨床医療を体験できる医学部として注目を浴びる。また、薬学部との連携を深め、近畿大学ならではの医薬連携教育プログラムを実施しているのも大きな特徴だ。チーム医療を担うことのできるコミュニケーション能力の高い医師の養成に力を注いでいる。

   

アドミッションポリシーを
明確に発信し
熱意ある学生を募集

 金剛・葛城山系にほど近い15万平方メートルの広大な緑地にキャンパスを構える近畿大学医学部。ここ大阪狭山キャンパスには、附属病院をはじめ、研究棟・専門棟・進学棟などの施設が並び、いずれも最先端の設備を備えている。理想的な教育・研究環境であることは一目瞭然だ。

 医学部の偏差値ランキングを見ると、全国の私立大学のベスト8に位置し、全国から優秀な学生が集まっていることがうかがえる。教学部長の義江修教授に、アドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)を伺った。

 「近畿大学の建学の精神に則り、『実学教育』と『人格の陶冶』を重視します。そして、わが医学部の教育目標は、人に愛され、信頼され、尊敬される医師を養成することです。偏差値が高く、優秀な学生に入学してもらうことは教育効果も高いわけですが、学力だけでは不十分です」

 医学を目指すにふさわしい使命感、倫理観、温かい人格、そしてコミュニケーション能力が欠かせない、と入学者受け入れのハードルは高い。もちろん、6年間で医師として必要な人材育成プログラムが組まれるのだが、本人に強い自覚が求められるということだ。本学医学部はどのような学生を求めるのかという方針を社会に発信し、入学案内にも明記したいと義江教授。

 「医師を養成するということは、入学する学生の適性を見極め、社会の負託に応える必要があります。学生も覚悟を決めてチャレンジしてほしい」という言葉が印象的だ。

カリキュラムの特徴は
テュートリアル(臨床前学習)
クリクラ(臨床実習)など
充実した専門教育

 1年次から6年次まで、6年間の一貫したタイムスケジュールでカリキュラムが組まれ、高度な知識と技術の修得を確実にしている。そのため、編入は難しい。従来は他大学と同様、入学して1年間は教養教育、それ以降は専門教育と分けられていたが、早期より教養科目の履修とともに、専門教育に近い教育が始まるのが特徴だ。

 1年次は医学の基礎となる教育科目を履修すると同時に、病院の各病棟での病院実習も体験する。

 注目したいのは、2年次に始まるテュートリアル教育。テュートリアル、つまり少人数によるディスカッションと自主学習をベースにした演習が行われる。事例として想定した患者の主訴を基に、どのような疾患が考えられるのかを話し合い、テューターは問題解決のヒントのみを与える。基礎医学の各科で行われ、系統講義と事例に則った学習(PBL)を組み合わせたカリキュラムだ。そもそもPBL(Problem Based Learning)はカナダで開発された成人教育理論に基づく学習法で、テュートリアル教育は学生の興味を引き出しながら、幅広い知識を身に付けることができる。また、学生の問題解決能力やコミュニケーション能力を磨く上でも効果を発揮し、本学では積極的に採り入れてきたという。

 3年次になると、臨床専門科目の学習が始まり、4年次終了までにはスムーズに次年度の臨床実習へ移行するための礎を修得する学習が行われる。

 5、6年次はクリニカル・クラークシップ(略称クリクラ、以降クリクラ)と呼ばれる臨床実習が全科にわたって行われる。従来の見学型臨床実習と異なり、クリクラは実際の診療チームに加わり、血圧を測ったり、診察をしたりと、一部診療行為を行う教育システム。他学に先駆け、全面的に採用しているという。ただし、クリクラが許可されるのは、4年の後期に行われるCBT(医療系大学間共用試験)の合格者だけ。併せて行われるのがOSCE(客観的臨床能力試験)で、どれだけ臨床診断ができるか、コミュニケーションが図れるかがチェックされる。CBT、OSCEともに外部モニターを迎え、客観性をもって厳しく合否判定される。

 6年次の後期からは国家試験対策が始まり、全科目の卒業試験が実施される。最近の国家試験は、より高度に実践的になっていて、臨床の場で学んでいなければ、太刀打ちできない。本学の国家試験合格率は常に90%以上を維持しているのも納得がいく。

3つの総合病院
薬学部と連携し
幅広い臨床教育と
研修が可能

 本学は3病院を擁する。キャンパス敷地内にある附属病院は高度な先端医療を行うという目標をもった特定機能病院。分院である堺病院・奈良病院は、一般病院に近く、より日常的な疾患、救急医療に触れる機会が多い。それぞれの特徴をもつ3病院を備えることで、オールラウンドに臨床教育と研修ができる。

 また、薬学部と合同で「医薬連携教育プログラム」を実施し、早い時期から薬剤師、看護師、病院スタッフとのチーム医療を担う高度な医師を育成することを目指す。医療現場での協調性やリーダーシップを含め、あらゆるコミュニケーション能力が培われる。これらは本学ならではの教育環境を生かした取り組みだ。

 ただ、即戦力となる優秀な医師を輩出してきた本学も、2004年度から始まった初期臨床研修制度により、市中病院で働く若手医師が増え、他の大学病院と同様に医師不足に悩まされる現状がある。

 「大学病院の魅力が感じられなくなっているのかもしれないですね」と義江教授。だからこそ、学生が在籍している間に、いかに大学病院が魅力的なところであるかを実感してもらわなくてはいけないと強調する。

 「大学病院の良さは、そこで教育も研究もされている常に研鑚の場であり、いろんな意味での刺激を受けられること。給料が安いのがネックになるが、長い目でみると、技術を磨き、実力を蓄え、診療能力を高めるチャンスがある。初期臨床研修を終えるとまずは大学病院に回帰すべきでしょう」

 大学病院に医師がいなくなると、教育も診療も崩壊してしまうのは事実。現代医学を取り巻くさまざまな矛盾と困難に立ち向かってくれる若者のチャレンジ精神に期待したい。

英語は世界共通語
医学情報を共有するツール

 言うに及ばず、医学界もグローバルリズムに対応しなくてはいけない時代だが、「残念ながら日本の研究は、公開性、透明性に欠けています。それに比べ、アメリカは進取の精神に富み、情報発信力が強い。日本とアメリカの医学生を比較すると、知識レベル、臨床技能、どちらにおいても、アメリカの学生が数段上」と義江教授は断言する。

 医学にかかわっている指導的立場にある先生たちが、常々アメリカのトレンドを把握して研鑽していることからも明らかなように、英語は医学情報を共有するツールと捉えなくてはいけないようだ。本学も、医学文献から情報を入手するために読解力を養う英語教育に力を注ぐ。TOEIC(国際コミュ二ケーション英語能力テスト)も義務付けられている。さらに希望者は、臨床実習でアメリカへ短期留学し、アメリカの医学教育を経験することができる。

教育は人生の財産、資格は武器
それを手にするにふさわしい
人格形成こそ重要

 少子化や経済的な理由等が要因となり、定員割れを起こす大学が増加する一方、就職難の時代の要請として「資格の取れる大学」が人気を集めている。しかし、資格取得だけが目的の大学選びには問題も多い。

 冒頭でアドミッションポリシーを明確に示した義江教授に、大学で学ぶ意義と資格取得について意見を仰いだ。

 「グローバリズムの時代ですから、世界に通用する人間にならなくてはいけない。それには自分の能力を高めるということが不可欠。その機会を与えてくれるのが大学です。チャンスの少ない時代だからこそ、教育が人生の財産になる。そして、資格の取れる大学に入って、自分の人生設計を考えるのはよい選択ですが、入学してから日々向上する意欲がなければ資格取得に至りません。資格を手に入れ、武器にできるのは、努力を惜しまない自律性を備えた人です」

学部長: 楠 進
住 所: 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電 話: 072-366-0221
交 通: 南海高野線・泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅から南海バス約15分/南海高野線「金剛」駅から南海バス約15分
募集人員数: 110名
ホームページ: http://www.med.kindai.ac.jp/

 

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