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中学・高校受験:学びネット

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2012/7 塾ジャーナルより一部抜粋

ズームアップインタビュー
大学生の人気会社業種別ランキング堂々1位
誰もが注目する企業説明会の内容とは

     

株式会社さなる
理事長室 室長 山本 学人(まなと) さん

 佐鳴予備校・啓明舎といった塾事業を中心に、広く教育関係事業を手がけ、平成21年にはグループ全体の生徒数が5万3,000人を突破した株式会社さなる(佐藤イサク代表)。平成22年春に本格リリースした総合自律学習システム@will(アット・ウィル)も、平成23年11月には全国1,000教場に導入するほどの人気を博した、業界屈指の企業である。就職先としても注目度が高く、2012年卒大学生就職会社人気ランキングの教育業界で堂々1位、学習塾・予備校部門では、5年連続1位となっている。同社の会社説明会に参加した学生たちは、説明会が終わる頃には、全員が意志をひとつにして帰ることも多いという。その内実や、人材確保の秘訣を山本室長にインタビューした。

自分の人生をどう生きるか
問いかける模擬授業

── 2012年卒大学生就職企業人気ランキングにおいて、教育業界で第1位となられたとのこと。おめでとうございます。

山本 ありがとうございます。順位にこだわっていたわけではありませんが、やはり単純に嬉しいですね。

── このランキングに選ばれたということは、他社とは異なる求人活動を行われていたのでしょうか。

山本 例えば会社説明会では、他社とは違う、変わっていた、という声をよくいただきます。多くの企業では、会社案内などのパンフレットに沿って、企業の具体的な活動内容や募集要項の詳細をメインに伝えるものと思いますが、当社ではそれよりも会社全体が持つ“熱”を伝えたいと考え、学生に接しています。メインテーマを「仕事の選択よりも、これからどんな人生を生きるのか」に置いて、説明会を行っているわけです。そのおかげで、参加した学生の皆さんからは「熱いものを感じた」「社員の言葉に勇気づけられた」などの感想をいただいています。

── それが口コミで広がって、人気が増したということでしょうか。

山本 そうかもしれません。当社の説明会には、塾業界を就職先と考えていなかった方が参加することも少なくありませんから、口コミの影響も大きいのでしょうね。会社自体が持つ熱い魂とか、雰囲気みたいなものを説明会で感じ取ってもらえると嬉しいです。

── 具体的には、説明会でどのようなことをされているのですか。

山本 実際に、校舎で教鞭を執っている教師が会場に来て、模擬授業を行うんです。その反響は大きいですね。さなるの授業では、単なる学習指導ばかりでなく、子どもたちに自分の未来を見つめさせること、精神的な成長を促すことを重要な指導方針としています。模擬授業でも、ひたむきに努力する姿勢を格好悪いととらえるような風潮を一蹴し、一生懸命に生きることの大切さを語りかけます。そういう話が心の琴線に触れるのでしょうか、説明会の最中に涙を流す学生も少なくありません。

── 大学生にも、教師の皆さんの熱意が通じるわけですね。

山本 そう思いたいですね。昨年の東日本大震災以降、社会貢献を意識する学生が増えているように感じます。自分がいかに社会とかかわれるか、どうすれば人のためになれるか、そういうことを考えさせられる場面が増えたのでしょう。そのような意識を持った学生が、さなるの会社説明会で教師の話を聞いて、「さなるは社会貢献ができる会社である」と認識してくれ、共感して入社を目指す。まっすぐな情熱を持つ学生たちが、私たちの会社を高く評価してくれているのだと信じたいですね。

ともに仲間と呼び合える人を探す
人間性を重視した採用を実施

── 会社説明を受けられた方の中から、どのくらいの方が入社へと進まれるのですか。

山本 説明会の後、適性審査があり、そのまま入社試験を受験できるようになっています。一度の説明会で100人の学生が集まったとすれば、ほぼ100人が受験されますね。

── 受験される確率が高いですね。

山本 もちろん、説明会に来られた方全員が、必ず受験するわけではありませんが、毎年2万人近くの学生からエントリーをいただきます。実際に社員として採用されるのは50人前後ですから、一人当たりの採用コストは非常に高額になります。でも、良い人材を求めているので、そこを惜しむことはありません。

── 人材確保のための採用コストは、どこの企業も大きな負担になっているようですね。採用の条件として、最も重要視されるところはどこでしょうか。

山本 二次、三次と試験を行いますが、単に得点だけでなく、試験官の目によって評価される内容も見逃せない情報ですね。教育関連企業ですから、極端に学力成績が低い方はご遠慮願います。が、ある程度のレベルを満たしていて、学力を補って余りある人間性を持つ人材であれば、採用へと進みます。大学で学んできたことと、小学生や中学生に指導する内容はかけ離れていますから、どっちにしろ、勉強はやり直す必要があるんです。ですから学力より、むしろ人間性が重要です。

── 人間性とはどのようなものでしょう。

山本 わかりやすく例えれば、「その人と酒杯を交わして、語り合いたいかどうか」というような感覚ですね。同じ価値観を持ち、仕事の喜びも苦しみも分かち合える仲間になってくれる人であるかどうか。そういう観点で魅力ある人材であれば、学力試験が高得点でなくとも採用に至る場合はあります。多感な時期にある子どもたちの指導は、人間的に引かれるものを持つ人でなければ、任せられない。教師という職業で、人間性は重要な要素なんです。

── それは面接などで確認されるのですか。

山本 その場合もあります。そういえば、面接した入社希望者から、「他の企業の面接では聞かれないことを聞かれた」と言われるような、変わった質疑応答をすることがあります。

── 具体的に聞かせていただけますか。

山本 例えば、「友人があなたを紹介するとしたら、どのように紹介されるでしょうか」と質問したとします。ごく一般的な、他者からの自分の評価を問う質問ですから、学生の多くは答えを用意してきているでしょう。しかしその後に、「では、大学で顔を合わせる程度の人は?」「アナタの親は?」「恋人は?」と突き詰めていきます。そこには用意された答えはありませんから、回答者の本質を引き出すことができるかもしれない。そういう、一見雑多なような会話をしながら、思考の柔軟性や価値観などを見極めて、採用を検討します。

一人でも多くさなるの心に
触れてもらいたい
それが成功と感じる会社説明会を

── 会社説明会では、企業アピールされると思うのですが、どのようなことを話されますか。

山本 社の考え方の基軸として、代表の佐藤は「最大であるよりも最良であれ」と常々申しています。企業として成長することよりも、教育の質の追求こそが社の使命である、つまり、現場で塾生たちと本気でぶつかり合い、可能性を見出して、高みへと引き上げてやることを一番重視すべきだと。そうして生徒たちの成長に力を尽くすことで、会社は自然と成長し、大きくなるのだと話しています。もちろん私どもの会社も営利企業ですから、利益の追求は不可欠であり、ボランティア精神で仕事が成立するわけではありませんし、社員個人の意思が最優先されて、日常業務に取り組めるわけでもありません。決して就職活動中の学生たちの耳に心地よい言葉ばかりではないのですが、それでもともに頑張りたいと言ってくださる人には、門戸を開きたいと思っています。

── 学生たちの反応はいかがですか。

山本 他業種の企業が多く集まって行う合同説明会にも参加しているわけですが、例えば、個別にプレゼンを行うと、ほんの20〜30分の間に相手の表情が変わっていくことがありますね。また、説明会の後にアンケートを取りますが、「自分を見つめるいい機会をいただきました」とか、「自らの過去を振り返り、反省する時間となりました」というような回答もありました。

── 嬉しい回答ですね。

山本 はい。最近の大学生は、マスコミなどでいろいろと取り沙汰されることが多いですが、社会的な背景や時代など、表面上、周囲の影響を受けているだけで、人間としての根本は昔から変わっていないと思います。みんな向上心があり、機会があれば人の役に立ちたいと望む美しい心も持っている。素直で純粋な宝石を胸の内に秘めた彼らに、私たちからのメッセージとして「もっと自分を生きなさい」と伝えたいですね。

── それはどういう意味でしょうか。

山本 人生の中で、自分はちゃんと主人公として生きて、輝いているか? と自らに問いかけてほしいのです。幸い、我々の会社説明会に来ていただいた学生の多くに、そのメッセージが伝わっていると確信しています。

── しかし、説明会に参加したのに、貴社を選択しない学生もいますよね。

山本 それでもいいのです。私たちからの語りかけが心に届いて、それに共感できて、その上で、他業種で活躍できるなら、それはそれで素晴らしいことです。参加した方が私たちの考えを理解してくれて、自分の未来に役立ててもらえるのであれば、たとえその後、就職先にさなるが選択されなかったとしても、私たちの努力は報われるし、説明会としても成功だったと考えています。

── 優秀な人材が、他に流れてしまうわけでしょう。

山本 我が社の主たる業務は教育ですからね。優秀な人材に、我が社の説明会でやる気に火をつけられて、本気で自分の人生の充実に取り組むきっかけを与えることができた。だったら、最終的に我が社に入社しなくても、私たちによるその人への働きかけは大成功です。また、入社前に優秀かどうかが重要というわけでもないんです。入社してから優秀な人材に育ってくれるかどうかが、何より大切なことでしょう。しっかり考えた上で入社してくれた方には、この人はどれだけ才能を伸ばし、実力をつけていってくれるだろうかと、期待感でいっぱいになりますよ。

── これからもより良い人材育成と貴社のご発展をお祈りしています。本日は忙しい中、ありがとうございました。

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