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中学・高校受験:学びネット

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2012/1 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーリポート 青藍学院から学べ!
〜受験を子どもの自立の機会に 学びの姿勢を身に付けさせて送り出す〜

     

青藍学院(東京都杉並区)
代表 林 政夫さん

大学卒業後、司法試験にチャレンジしながら某有名進学塾で指導を始める。その後独立し、1985年4月、東京・杉並の西永福に「青藍学院」を開塾。駅前に場所を変えながらも、一貫して西永福で塾を経営。

 広告宣伝は一切しないのに、新入塾生が募集開始初日に定員になる塾がある。東京都杉並区で開塾して27年目を迎える青藍学院は、中学受験と高校受験をメインにした進学塾。勉強ではなく、「学ぶ姿勢」を教えてくれる塾として、口コミで人気が広がっている。代表の林さんは、「家庭と塾が一緒に子育てをしたい」と話し、父母との勉強会も積極的に開催。自ら学びとる力をつけた卒塾生の姿に手応えを感じている。

入塾待ちの生徒も!
生徒の心を変えて

 林さんが開塾した当時は、業界全体が良き時代であった。塾生は順調に増え、3年目には第2校舎をつくった。現在の場所に移った時には8教室(第2校舎と統合)もあった。その後、教室数を半分に縮小。現在は1学年15人と生徒の数を絞って運営、生徒数は小4〜中3の90人。口コミで生徒が集まる塾として知られている。

 「前年度の11月に、『来年の募集は12月2日から始めます』と内部生に伝えると、初日に学年定員の15名がほぼ埋まります。入塾を待っているときもあります」。そう語るのは代表の林政夫さんだ。

 これほど支持されている理由は、この塾の指導方針、そして生徒へのかかわりの深さが関係している。林さんは「学力をつけるためには、まず学ぶ姿勢をつくること」と話す。

 塾を縮小した8年ほど前。林さんはすべての父母と個人面談を行ったりするなど、これまで以上に密に生徒とかかわるようになった。そうしていくうちに、勉強をやらされている子どもは、受験が終わると学びが終わる。ところが、学ぶ姿勢が身に付いている子どもは、勉強しなさいと言われなくても、自ら勉強する。「まずは学びとる力を育てなければだめだ」と痛感した。

 こうした学ぶ姿勢は、日々の授業をやりながら、林さんが生徒に話しかけることで培われている。

 例えば、なかなか成果が出ない生徒には、やり続けることの大切さを話す。

 「『どんな人が成功するのか。それは成功するまでやり続ける人だ。幸いここにはあなた以上に頑張っている仲間がいるじゃないか』と話します。その話が直接自分のことでないと思っている生徒でも『ああ、そうか』と、自分に当てはまることがたくさんあることに気づくこともある。集団指導のよいところはそういう点です」

 青藍学院では集団指導がメイン。頑張っている生徒、問題を抱えている生徒など、いろいろな生徒がかかわりながら、刺激を受けながら成長していく。これが集団指導の最大のメリットだ。

 青藍学院では、6月から小6・中3の受験生は宿題をやって来なかったりすると、塾から帰らせている。お説教は一切なし。ただ帰すだけだ。

 「大人でもついつい失敗してしまうこともある。叱るだけではなくて、それからどう脱却させるか、どうやって乗り越えていくか、自分なりのスタイルを見つけることがポイントなんです。生徒には失敗したことをしっかり噛みしめて味わってほしい。1〜2時間授業するより、もっと大事なものを子どもたちは手に入れます」

 さらに受験生は11月から宿題が出ない。言われなくても自分で勉強する態勢になっているため、宿題を出す必要がなくなるのだ。

 こうして学びの姿勢を身に付けて卒塾していった生徒は、進学先でも自分の力をのびのびと発揮している。林さんはここ数年、その成果が出てきたのを実感している。

 「卒塾生のお父さんに偶然会って、『都立校に進学して、クラスでトップになりました』というお話を聞くと、本当に嬉しくなりますね。他にも私立中学に入学した生徒が学年末のテストで学年1位になった話、私立高校で数学が学校で1番になった生徒とか…」

●指導のポイント
学力をつけるためには、まず学ぶ姿勢をつくること。生徒が自分から学ぼうという態勢をつくることが、生徒の本当の学力向上につながる。

●運営のポイント
チラシをまかない、宣伝をしないことは、毎日が広告宣伝であることと同じ。1年1年生徒とちゃんと向き合っていることが、口コミ評価につながっている。

塾が父母と一緒に
子育てをしてもいい

 青藍学院には「SPC(青藍ペアレンツクラブ)」という勉強会がある。毎月1回、土曜日の夜に開催。多い時は14、15人の保護者が集まる。昨年の12月で100回を迎えた。「父母の方にも、自分の生き方に柱を持ってもらえたら」と思ったのが、始めたきっかけ。毎回さまざまな人物を紹介し、その生き方を学んでいく。

 「塾がお父さん、お母さんと一緒に子育てをしてもいいと思っています」と林さん。今は仕事をしている母親も増え、仕事を家庭に持ち込むことが多くなったとも話す。

 「先を読み、効率よく処理しようとすると、あれこれやることの指示を出してしまう。すると、いつも言われ続けている子どもはイライラするし、言ってもやらない子どもに親がイライラするという悪循環。子どもはまず授業に集中できなくなりますね。何を聞いても聞き流す。でも、これは子どもの自己防衛。そうしないと精神的にもたないからなんです」

 林さんは面談を通しながら、子どもの気持ちを伝えたり、こんな話をしたら子どもが喜びますよ、と提案したり、父兄と積極的な話し合いをしていく。個別面談は時には一人1時間から1時間半かけることもよくあること。

 「どこまで家庭に踏み込んでいくかは難しい問題です。しかし、子どもたちのために、私たちは何ができるのかを第一に考えて行動する。この発想が大事。先生が前向きに一生懸命生徒とかかわっていけば、生徒は変わっていきます」

 面談で親のかかわり方が変わることで、これまでさまざまな問題を抱えていた生徒たちが変わっていくと林さん。心のわだかまりが解決した生徒の目は輝き、「おやっ」と思うくらい明るくなる。

 「学力を上げるためには、心が前向きにならないといけない。これができると、子どもは自立をする。特に小・中学生の頃は前向きに生きることはとても大事。受験勉強の機会を使って、どう一人立ちさせるか。これが本当の受験だと思いますね。そして塾を卒業する頃には、それぞれが自分なりの志を持ってほしいと思っています」

 今後、塾をこれ以上、拡張する予定はない。質を上げていきたいと林さんは話す。

 「現在、塾仲間の勉強会にも参加させてもらっていますが、今後は同じ想いを抱いている方たちとつながっていきたいと思っています。"一燈照隅 万燈照国"(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこう」)という言葉がありますが、一人ひとりが、自分の持ち分に一生懸命取り組んでいて、そうした人が増えれば、やがて国は明るくなります。今はそうした勉強ができることが楽しいですね」

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