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2011/9塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート ラーニング・プラザ 平田塾から学べ!
学習、交流、情報発信 人口過少地域で塾が果たす役割見たり

     

ラーニング・プラザ 平田塾(福岡県久留米市)
塾長 平田 啓子 さん

大学卒業後、中学校の講師や英語教室のチューター、会社の貿易事務などを経て、30歳の時に故郷の田主丸町に帰り、開塾。
趣味は仕事。英文法や国文法、年号など子どもたちが覚えやすいリズムと語呂合わせを考え、何でもラップにするのが趣味。
フラッシュカードと塾長ラップは子どもたちに覚えやすいと好評。
後継者の育成が急務の課題。

 過疎化と少子化により、「学校の教室よりも多くの友達に会える塾」が、今回紹介する福岡県久留米市の平田塾である。子どもだけでなく、教育情報の発信源として保護者も含めた地域の広場的存在である平田塾。人的交流の場には、自ずと新たなビジネスチャンスは生まれる。ニーズとなる前のシーズが埋まっているような塾である。行政が進めるワンストップサービスのような多機能プラザに、人口過少地域の塾はなり得る。

大手参入にも動じない
長期安定型の実績

 福岡県久留米市で開塾33年目を迎える平田塾の商圏内人口はおよそ2万人。小学校7校と中学校1校の生徒数は底をついている。生徒数最多の小学校でも1学年2クラス止まり。

 地元に生産拠点があったブリジストン、キリンビールの工場が規模を縮小したことで、人口増は見込めない。それでも大手の進出は後を絶たず、さぞ、内心穏やかならぬものがあるだろうと察したが、塾長の平田啓子さんは落ち着いた口調だ。「大手は月謝が高く、(比較の機会を作ってくれて)ありがたいです。それにだいたい3年で撤退しますから」。

 長年かけて培い、根づいた存在感が、大手参入にも悠然としていられるだけの自信を生んでいるのだ。ただし、「うちは中学受験を扱っていないので、その点は大手さんに」と棲み分けの提案にも余裕が見られる。

 平田塾の圧倒的存在感はまた、地元に1校だけある中学校でも明らかだ。校内では、定期考査5教科の得点が450点以上の生徒名を公表しているが、中2では名を挙げられた9人中8人が、中3では5人中3人が平田塾に通う生徒である。また、各学年の教科別学校平均点と塾平均点を比較した表を作り、保護者に配布。瞭然たる通塾効果をアピールしている。「平田塾に任せておけば大丈夫」と、地元での評価が高い所以だ。

 授業は集団を基本とし、習熟度の低い生徒に対しては、塾長机の左右に席を設け、個別で対応している。定期テストでは、平均点以下の生徒には別途、無料補習を行い、徹底して面倒を見ている。「集団授業なのに個別指導」というキャッチコピーはここから来ている。集団授業にこだわる一番の理由は、「人と人との触れ合いの中で、子どもは育つ」という平田さんの基本姿勢によるものだが、地元に大学生などの人材が少ないことも従たる理由の一つである。

 現在、塾長を含め、講師は3人。うち一人は10年以上勤めるベテラン講師で、もう一人は英語教育歴17年のネイティブスピーカーだ。少数だが、安定した指導力が、地元の信頼を支えている。

●経営のポイント
商圏内人口の少なさを逆手に、学習面、交流面、情報収集面で地域の広場的存在を打ち出す。

理念をこだわりにして見せる
小手先ではない本気が売れる

 開塾に至るきっかけは、平田さんが体を壊したことにあった。「以前に非常勤講師をしていたこともありましたが、入院中、病棟の子どもたちに勉強を見てあげたことで、教えることが好きな自分に、改めて気付かされました」と話す。ただ、何かと制約の多い教員ではなく、自分流の伸ばし方を探っていけるよう、塾を選んだ。

 その自分流の一つに、資格試験の奨励があり、英検、漢検、数検にチャレンジすることによって、生徒のやる気を引き出すことに成功している。受講前特訓も無料で行うが、人手が少なく、その分、時間の節約は必要。昔は手作りだった教材も吉備システムを使用し、手間はずいぶん省けるようになった。

 吉備システムの導入は10年以上前というから、福岡でもまだ使っているところは少なかった。当時、教材作りに時間がかかり、何か代わるものがないか探していた頃、吉備の勉強会で吉備システムに出合う。費用の面でためらいもあったが、講師や生徒にとって「良いもの」と信じ、導入を決めた。定期テスト前には弱点克服に向けて、フル稼働している。

 募集に関しては、無料体験授業を5日間という比較的長い日数で行ってきた。この日数は授業を受ける側、つまり体験生の身になれば、自然に決まったもの。小学生なら全員の講師の顔と名前を覚え、少し打ち解けて話ができるのに必要な時間であり、中学生なら一つの単元が終了する切りの良い日数ということになる。一回の体験授業には、毎回30人ほどが参加するが、その後面談し、ほぼ100%が入塾する。

 日々の授業にも募集にも塾長のこだわりが生きている。そのこだわりは理念を形にしたものだ。開塾以来、一貫して肝に銘じてきた言葉は、恩師から開塾時に贈られた「育ちゆく者のお役に立つことを喜びとして、我も育たん」である。幾度も反芻するように、平田塾が毎月発行する連絡広報紙のタイトルは、「共育」である。

 このほか、メッセージを伝える必要を感じたときは、「塾長からのメッセージ」で思いのたけを語っている。

●指導のポイント
@過疎化地域では切磋琢磨の刺激が少なく、やる気を引き出す仕掛けが必要。資格試験で自己能力を客観視し、モチベーションを高め、吉備システムで弱点を克服。
A授業では、リズムとスピード感を大切にし、フラッシュカードや音読を取り入れている。

●経営のポイント
@体験授業はそれ自体、完結した一単元の授業として提供する。雰囲気ではなく、授業がわかりやすいという実感があってこそ入塾率は高まる。
A入塾時には、まず生徒に授業を受けてもらう。父母への説明は、その後に行う。子どもが「入りたい」と言えば、親は100%入塾させるので、授業で子どもの心をつかむことが先決。

塾長の今ある姿が
強烈な差別化要素

 ラーニング・プラザの名の通り、生徒だけでなく、保護者も一堂に会する機会はある。年2回、高校から担当教員を招き、学校選びのポイントなどを紹介する学校説明会には、毎回多くの保護者が集まってくる。生徒も授業の一環として説明会に参加し、高校生活を有意義に送るためのポイントや進路決定に関する注意点などに耳を傾けている。また、地元中学の校長が挨拶に来られたり、公立、私立問わず、高校の校長、教頭先生が来塾されるというから、地域の平田塾に対する信頼度がいかに高いかがうかがえる。

 地域から面倒見のよい塾と受け止められているが、それは世相に合わせている面と「体力的、年齢的にも厳しくすることが向かなくなりました。お婆ちゃんが孫を見る目線に変わったんですね」という面も否めない。だが、お婆ちゃん目線こそ、大手には真似ることのできない貴重な目線なのである。

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