大学の教育・研究の根底にある
『福祉』とのつながり
『人と、地域と、つながる未来』をテーマに、福祉・教育・医療・経営の各分野に学部を開き、知識豊富でこころ豊かな人材を輩出してきた中部学院大学。90年の歴史の中、人との『つながり』を大切にすることを基盤として教育・研究を行ってきた。その一環として、近年、通信制高校とのつながりも着々と培っている。通信制高校からの進学にも前向きに門戸を開いており、毎年、短期大学部もあわせて、10人前後の生徒がコンスタントに入学。卒業後には教育・福祉方面へ多くが進み、活躍している。
通信制高校卒業生と、中部学院大学の指導方針とは、『福祉』の部分で相互にリンクしていると、薫田文悟入試広報部部長は語る。
「通信制高校を卒業というと、対『人』が苦手というイメージを持たれがちですが、中には人と接する能力を培って卒業してくるケースも多く見られます。本学に入学した際には、無理をせず、身の丈に合わせたスピードで、元気と自信を取り戻しながら、学びをスタートしてほしい。そして、大学全体がそれを見守るという環境を作っていきたいですね。そうすれば、生徒それぞれが経験してきた過去の体験を礎にして、より人の役に立つ優しい心を持った人間として成長することができるでしょう。」
だが、自宅学習が中心だった高校時代と違い、大学では自由という言葉のもとに、授業の出席管理など、すべてが自己責任の下に置かれるという環境の変化は、生徒にとっては大きなストレスとなる。このため、全学部を対象に、クラス担任制と学年担任制を併用することによって、学びのスタイルを確立できる『初年次教育』を導入(1クラス10人)。卒業時にはコミュニケーション能力、問題解決・提案能力、プレゼンテーション能力において、高いスキルを身に付けられるよう指導している。
福祉分野の選択肢を
よりわかりやすく
「通信制高校は独自のプログラムを展開している学校が多く、中には、植物や生き物の観察を実践している場合もあります。生徒たちは『かきくけこの法則』と呼ばれる、観察・記録・工夫・継続・心配りといった5つの努力を体験していますが、この経験は、福祉分野や幼児・子ども教育分野においても、大切な要素として重視されています。」
この経験から、福祉分野に進みたいと希望する学生に、選択肢を広げさせるため、人間福祉学部内の専攻を再編成、健康福祉学科(スポーツ専攻とマネジメント専攻から選択)、人間福祉学科(福祉専攻と新たに設置された心理専攻から選択)の2学科4専攻制とした。
福祉専攻では、社会福祉士や精神衛生福祉士、介護福祉士などの取得を目指し、法律や制度を含めた福祉専門家を育成。一方心理専攻は、人の心にあらゆる面からアプローチする心理のプロを養成、認定心理士資格の取得を目指す。またスポーツ専攻では、生涯にわたり、スポーツを通じた健康増進を目指し、高等学校教諭・中学校教諭、ジュニアスポーツ指導員などの資格取得が可能。マネジメント専攻は豊かなヒューマンライフのため、必要な資金や計画など、幅広い要素からサポートする力を養成する。これらの指導の結果、人間福祉学部では昨年度93%という高い就職率をあげた。
この他にも、昨年就職率97%を出した子ども学部は、男子学生が全体の4割以上を占める人気学部。キャンパスの中に子ども家庭支援センターがあるため、子どもたちと触れ合うことが容易であり、コースによっては、幼稚園・小学校双方の教諭資格が取得可能だ。また、理学療法士を目指すリハビリテーション学部は、100%の就職内定を達成した(理学療法士資格取得が就職条件となる場合を含む)。
「中部学院大学は、いわゆる『マンモス大学』と呼ばれるような大きな大学ではありません。そのため、キャリアカウンセラーが、学生一人ひとりの能力と個性を把握した上で、マンツーマンで就職相談に応じることができるのが利点です。これが高い就職率の要因のひとつでもあるでしょう。」
このような高い就職率や資格取得率などで、学生満足度は「限りなく満点に近い大学」と評価をあげている。
進路指導から深くかかわる
通信制高校との情報交換
通信制高校といっても、大学への進学に特化した高校から、より専門性を高めて技術を習得できる高校まで種々様々である。また、サポート校の中には制服や校則を指定し、一般的な高校と同様に、ほぼ全日通学する形式のところもある。通学する生徒の希望進路も幅広かったが、近年では、約50%以上が大学進学を希望するようになっており、専門学校や就職を押さえ、希望進路のトップに躍り出ている。
中部学院大学では、受験に際しては、全日制・通信制・定時制の卒業生、高校卒業程度認定試験取得者など、いずれの受験生でも同じ基準で選抜。無論、通信制高校からも基準を満たせば、推薦入試も可能だ。
「どの受験生にも望みたいのは、進学を決める前に、なぜ進学し、何を学び、どのようなところに就職したいかという意思や目的をしっかり固めてほしいということです。また、入学試験に合格するために学習へのモチベーションを高め、維持することも大切な要素です。」と薫田部長が語るように、通信制高校では、メインが家庭学習となるだけに、受験へのモチベーションアップや維持が難しい。中部学院大学では、こういった生徒のモチベーションをフォローする高校への進路指導面での協力体制を整えている。特に、ある通信制高校との情報交換は、年5回以上にわたって行われている。現在、高校側との意思疎通をさらに深められるよう、双方からなおも努力を行っている状況にある。
高校の形態を問わず、すべての入学生に同じ希望の光を与えたい──、その中部学院大学の願いは、卒業生たちの進路先実績として着実に現れてきている。
学 長: |
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