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2009/5 塾ジャーナルより一部抜粋

受験者数64,200人!
受験者数・受験率とも過去最高を記録した
2009年の首都圏中学入試を分析する

  2009年3月13日(金)/於 中央大学駿河台記念館(東京都千代田区)
主催 安田教育研究所
 
     

3月13日(金)、東京・千代田区の中央大学駿河台記念館で、安田教育研究所主催の「3大受験情報誌の編集長が語る! 2009年入試分析と私立中学へのアドバイス」と題した中学入試セミナーが開催された。

過去最高の受験者数と受験率を記録した今年の中学入試。その分析がされるとあって、会場には私学、塾関係者など約130人が集まった。男女別に見た難関校志向の変化、意外に伸びなかった公立一貫校の受験者数など、今年の特徴を取り上げ、講師4人がそれぞれ持論を繰り広げた。

今回の講師は安田理氏(安田教育研究所代表)、千葉義夫氏(「合格アプローチ」編集長)、富田亮氏(「私立中高進学通信」編集長)、児玉徹氏(「進学レーダー」編集長)の4人。3大受験情報誌の編集長が顔を揃え、2009年の入試について解説を行った。

サンデーチャンスでも人気が落ちなかったブランド校

まず、最初の児玉徹氏が、中学入試の全体状況を説明。
今年の受験者数は6万4,200人(日能研推定。以下同)。昨年より3,200人増えた。総受験者数のうち、公立一貫校のみの受験者は、推定で1万4,200人、私立・国立大附属は5万人。また増加人数3,200人中、公立が2,200人、私立が1,000人と、増加人数では、公立が私立を上回った。

不景気とは言われるものの、受験者が増加している理由を児玉氏は、「このような不透明な時代だからこそ、わが子の教育に力を入れたいと保護者は考えている。受験者増加は、それだけ私学に熱い視線が送られている証拠」と語る。
今年の受験生は幼稚園から『ゆとり教育』にどっぷり漬かっていた世代。それだけに教育に危機感を抱く保護者も多かったようだ。しかし、併願校の数は平均5.0校と、昨年より0.1ポイント減少した。

 「不況の影響もあるが、わが子に合った学校を選びたいと厳選して受験している傾向もうかがえる」と児玉氏は分析する。
受験者数を首都圏の県別に分けて見てみると、東京は300人増の2万9,800人で、受験率は昨年に続き、30%を超えた。神奈川は、公立一貫校が新たに2校開校されたため、2,900人増の1万3,800人、受験率も3.3ポイント上がって、17.2%となった。千葉は100人減の9,500人、受験率は16.7%、埼玉は100人増で1万1,100人、受験率は16.3%。千葉と埼玉は昨年からみて、人数・受験率ともにほぼ横這い。

児玉氏は、緻密な予想にもかかわらず、入試本番とのギャップが激しかった学校が、端的に今年の特徴を表しているとして、予想以上に厳しかった学校名も挙げた。

今年の2月1日は日曜日。同様にサンデーチャンスだった2004年と比べると、伝統校に加えて、ニューブランド校にも人気が集まったと言う。東京は広尾学園、品川女子、渋谷教育学園渋谷、鴎友学園、國學院久我山、吉祥女子などが難化。元々の2日校は易化するのが常識だったが、豊島岡などは難化し、通常なら大打撃を受ける青山学院も人気が落ちなかった。

そうした傾向を児玉氏は、3つのキーワード「安心」「期待」「多様化」に集約した。「安心」できるブランド校、「期待」の高いニューブランド校、そして双方の学校が「多様化」し、魅力ある特色を打ち出していると解説。

安全志向に走った!? まずは合格優先の男子

続いて、富田亮氏が、今年の私立男子受験について解説をした。
「今までは東大合格者の多い男子校が人気だったが、最近は共学校の志願者が増えている」と男子の志向に変化があったと報告。

県別にみると、埼玉では東京農大第三が新設されたことがトピックとなった。また、以前からの人気校・開智が今年は大ブレイク。新たに開設された「先端創造クラス」のネーミングが受けたのではないかと富田氏は語る。シンプルだが科学的なイメージを受ける「先端」を採用した戦略勝ちだという。千葉はそれほどのトピックはなく、平穏な入試。渋谷教育学園幕張、市川、東邦大東邦は例年どおり厳しかったであろうと推測。

東京・神奈川では付属校の人気が高かったようだ。
東京23区の男子は、まず前半で合格をもらい、後半に難関校を受験する傾向が感じられた。また出願校数の減少も「安全志向」の表れとし、「志望校の分散化につながったと思われる」と富田氏。

「これまで女子の保護者に強かった『中学受験で大学まで』の志向が、男子の保護者にも広がっているのでは。特に母親の『息子を大学受験で苦労させたくない』という意識が強く働いているように思う」と、来年度は付属校志向がさらに強くなるとの見解を示した。

偏差値65以上に挑戦! 冒険した女子が増加

男子の結果に引き続き、千葉義夫氏が今年の女子の傾向について語った。
「今年は共学、大学付属が好まれた。埼玉で受験者数が増えたのは、新設校・新コースが増えて、活性化したため。その煽りを受けて、神奈川は減少した」と千葉氏。

また、偏差値65以上の学校への出願が減った男子とは対照的に、女子は増加。無理のない受験を選んだ男子に対し、女子は冒険したのが今年の傾向のようだ。

受験校数の減少については、「1回の入試で生徒を集めている学校は少ない」とし、「入試の機会を何回設けるかも、活性化の切り口になるのでは」と語る。今年は桜美林の受験者が多かったが、今後、西東京地区に公立中高一貫校が設立されることもあり、私学としては、掘り起こされた受験生をどのように獲得していくかが課題と締めくくった。

不況の影響で国立大附属が人気

安田理氏は「公立中高一貫校・国立大附属」の状況を説明。
急速な景気の悪化により、公立中高一貫校の志望者が増えるかと思われたものの、全体的に減少傾向となった。反対に国立大附属は増加。その背景には、家計の都合で私学が受験できなくなった子どもが、秋以降では、公立の適性検査問題への受験対策が間に合わず、比較的出題傾向の近い国立大附属に転向したのではないか、と安田氏は推測する。

また、新規開校となった神奈川県立相模原中等教育学校、神奈川県立平塚中等教育学校については、相模原の女子の倍率が18.2倍なのに対し、平塚は7.5倍。駅からの距離などの立地条件や母体高校の大学合格実績の差が如実に表れた結果となった。

さらに九段は10月以降に入試要項を変更。2月9日の合格発表を6日に前倒しにすると発表した。私立にも合格した子どもが流れないようにするための大胆な決断だ。また、報告書の内容が小学6年のみでなく、4年からの3年間にするとも発表。これについては「生活指導上の問題があったのでは」と安田氏は見ている。

「都立高校の上位校の先生は、生活指導の経験が乏しく、生活指導面で難しさが出ていて、きちんとした生徒をとりたいのだろう」。

また、立川国際は男女の学力差が出てきており、女子上位の学校になりつつあるのだとか。女子は手続き後の入学辞退者数がゼロであることも人気の高さがうかがえる。

2009年度の中学入試を振り返ってみると、風評被害により受験者数が減ってしまった学校や、ある人気校に3,000人以上もの受験者が集中する事態も見られた。「きちんとした学校研究をせず、流れに乗った受験をしているのでは」と辛口の総評も出た。

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