折り込みチラシの実例の検討
【開進スクール】
B4判・両面カラー/愛媛県西予市・大洲市・喜多郡内子町に各1教場/河野 優代表
本誌連載「1年間で生徒数100名に!」でおなじみの学習塾経営研究会主宰・河野優氏経営の開進スクールが07年夏、講習生募集用に折り込んだチラシ。3教場ともというわけではないが、同塾と競合するのは県内きっての大手塾。実は、集客のためだけなら愛媛西部のこの地域ではフルカラーのチラシを入れる必要はない。色上の1色チラシでも相応に集まってくるし、むしろその方が対費用効果は高いかもしれない。にもかかわらず、わざわざフルカラーのチラシにしたのは、上記大手塾と同じステージに上がるためであろう。弱者の戦略としてよく、強者と同じ土俵に登るなといわれる。まさに正鵠を得た金言ではあるがそれも場合による。1強10弱の弱者の1つが弱者グループから抜け出すところまで行ったら、一気に1強と同じステージに登り、反1強・非1強の消費者を取り込んでダントツのナンバー2を確定させるという方法もありうる。このチラシはその戦略に沿って大手らしいチラシを目指しているが、デザインその他、みごとに成功している。
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