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2007/11 塾ジャーナルより一部抜粋

加盟店と本部は夫婦同然 相互の力をフル稼働した展開を

     

個別指導学習塾として来春で20周年を迎える株式会社名学館。今年7月に行われたフランチャイズ加盟店160校舎が集った全国大会で、優秀校舎第1位として表彰されたのは、佐藤代表と同じ意志を持ち、生徒指導と塾運営に心血を注ぐ高森塾長率いる妙典校(千葉)である。ともにビジネスチャンスを狙う経営者の目と、子どもを思う教育者の心を併せ持つ二人が目指す、次のステージは何なのだろうか。

株式会社名学館 代表取締役 佐藤 剛司さん
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妙典校・一之江校塾長 高森 朗依志さん

同じ意志を持つパートナーとして
出会った加盟店オーナーと代表

── まず、お二人が最初に出会った時に感じられた印象をお伺いしたいのですが。
佐藤 高森さんがフランチャイズ加盟校のオーナーとして、最初に面接に来られたのが今から約6年以上前ですね。非常に向上心が強く、経営や教育に対し、私と同じ見解を持っておられた。10歳ほど年齢差があるのですが、まるで、若い頃の自分自身を見ているように感じたほどです。

高森 私が最初に感じたのは、なんて熱い人なんだろうかということです。前職の飲食業も、店長になれるチャンスが多いと思って就いたほどですから、自分でも元々独立心が強く、向上心はあるほうだと思っていたのですが、仕事や人生にかける熱さは代表の比ではありませんね。しかも、周囲の印象を顧みずに多くの教育や人生論を熱く語る自己陶酔型タイプじゃなく、周囲の人間をその熱さの中に巻き込み、強いオーラで圧倒しながら、同じ夢を見させてくれる人です。
  どれだけ困難な大きな夢を語っても、代表が話しているのなら、必ず実現できると思えるし、それによって聞き手の向上心をアップさせることができる人というのは、そうおられるものではありません。非常に勢いのある、強い人間力を持っている方だと、初対面ながら感じました。

── では、そのときに即、加盟を決められたわけですか。

高森 いえ、その頃は現在の校舎のある妙典で開塾しようとは思っていたものの、どこのブランドに加盟するかはまだ決めておらず、多くの塾と接触を図っているところで、名学館もそのひとつでした。しかし、その帰りにちょっとした事件がありまして。

佐藤 出会った当日の帰り道、高森さんと偶然同じ電車に乗り合わせたんです。そうしたら、その電車が人身事故に見舞われ、動かなくなってしまった。軽く一時間くらいは閉じ込められていたでしょうか。その間の時間を使って、面接では消化不良気味だった話をさらに語ったんです。

高森 その話を聞いていて、面接の時にも感じた代表のような人間になりたいという気持ちが強くなり、これも縁かと思い、名学館への加盟を決めようと思いました。これから進もうとしている道に向かって、運命に背中を押されたようなイメージでしたね。代表は、私がご自分の若い頃にそっくりと言ってくださいますが、代表と同じ年齢を迎えたときに、代表の今と同じ場所までたどり着いているかどうか、自分でも甚だ疑問ですよ。

佐藤 謙遜されていますが、高森さんは困っている方を見捨てられないという、情の深さをお持ちです。それは、私が塾を立ち上げた時の『受験合格だけでなく、どの生徒をも助ける存在になりたい』という考えと同じです。この考えを理解し、受け入れるかどうかが、現在の正社員・バイト・フランチャイズ加盟校オーナーといった、私とともに働く人を選出する際の基準の一つになっています。それぞれ雇用形態が異なるだけで、働くフィールドは同じなのだから、波長が合うというのは、人選での重要なファクターです。この考えに共感できない人とは、一緒に名学館を育てていこうとは思わないので、加盟にせよ雇用にせよ、控えていただくようにしています。

高森 代表の言われるように、自分と意見の一致する人を選ぶと言うのは、私の校舎での講師の採用基準と同じですね。やはり働く上で、気が合うかどうかは大切な鍵となると思います。

── 今、お話が出ましたが、フランチャイズに加盟される際には、代表がオーナー候補の面接をされるのですか。

佐藤 はい。ここ数年は、私の考えとの一致の他に、必要な保証人や保証金などの基準を厳しくしており、加盟のハードルはかなり高くなっています。以前は名学館を拡大し、他塾との競合に勝ち残るために、校舎展開数を必死で増やしていたので、そこまで厳しくしてはいませんでした。しかし、160校舎を超えた今、攻める態勢は取り続けるものの、爆発的に増やすことはせず、より良い人材をじっくりと選出して,その方々に名学館の看板を背負っていただくようになっています。通塾生やその保護者に名学館の教育の良さを感じてもらうには、校舎のオーナーのほぼ全員が、いろいろな意味で高いレベルを維持し、強い人間性を有していないといけないのですよ。そのおかげで、今では、厳しい条件を超えた力のある塾長が、名学館の看板を掲げていると自負しています。

── 代表の考えに対し、加盟校オーナー側からは何らかの意見を述べると言うことはないのですか。

高森 いいえ、意見は言いますよ。名学館の場合、加盟校オーナーはそのほとんどが同社の株主でもありますから、自分たちの利益や損失に関わることなので、しっかりと要望も述べています。

佐藤 加盟校のオーナーと本部は夫婦のようなもの。愚痴や要望、意見などでうるさいと思うことがあっても、結局はいつも一緒にいるような関係なのです。実際、今現在の名学館の経営状況は、絶好調とは言い難いですが、加盟校オーナーは、上昇中の時から変わることなく提携を続けています。彼らとは、本音で文句を言い合える信頼できる仲間なのだと思います。

高森 夫婦だとすれば、旦那である本部が苦しいのに、実際より稼いでるような顔をされても、女房役としては困るわけですよ(笑)。構造上、本部と加盟校は一蓮托生の関係なのですから、本当のことを話してもらえば加盟校側、つまり株主側も現状を理解し、助けることができます。これも、代表とオーナーがしっかりとした信頼関係で結ばれている名学館だからこそ、できるシステムではないでしょうか。

佐藤 こういう考え方も同じ方だから、高森さんには加盟校のオーナーじゃなく、直接の正社員として名学館本部に来ていただきたいと思っているんですよ。せっかく出会いがあって語り合ってきたのだから、互いに良い仕事ができるような社員になってほしいんですけど、今のところは良いお返事をいただけてませんね(笑)。

塾の全体的レベルを表す
優秀校舎表彰システム

── 高森塾長の妙典校舎は、優秀校舎第1位として表彰されたのですよね。その辺りについてお聞きしたいのですが。

佐藤 まず、何をもって優秀な塾と決めるかを考えると、優秀な講師の数・顧客満足度の高さ・合格実績といろいろな要因が挙げられます。この中から、何を指標に優秀さを抜き出すかは非常に難しいところです。しかし、どの点に於いても秀逸だからこそ、売上げの向上が図れて、高い利益を出す結果が得られるのです。反対に業績の悪い校舎は、労務の問題や子どもへの配慮、講師のレベルなどに必ず何らかの問題を抱えています。塾は特に、立地やシステムで決めるより、口コミなどのソフト面の充実に重点が置かれる業種ですから、内部の人間の意識が即売上げに反映してきます。そのモチベーション向上のためにも、表彰制度は一役かっていると思いますね。全国160校の中でも、妙典校は表彰制度が導入された3年前からずっと3位入賞を果たしていたのですが、とうとう優秀校1位として表彰されたという、非常に向上心のある校舎として注目されているんですよ。

高森 今までの3位も光栄ではあったのですが、それでも自分より上がいるという状況だと、さらに上を目指し、いずれはトップになりたいという思いは常にありましたね。売上げだけがすべてではありませんが、やはり代表のおっしゃるように、良い塾の評価のひとつとして、売上げの数字が出てくるのだと思います。

── フランチャイズなら、どの加盟校も内容は同様のような気はするのですが。

高森 確かに、最初の校舎のレイアウトや教育指針など、さまざまな指導はありますが、直営ではないため、徐々に追加したり、良いと考える方向に動かすのは、実際の経営者である各校舎のオーナーの裁量に任されています。

佐藤 本部からは、塾としての勉強会は徹底的に行うので、それには集まっていただきますが、後は愚痴を聞く程度です。各オーナーは独立心を持って加盟したはずですから、校舎の経営者として意識をしっかりと築き、責任を持って教室を運営していただきたい。加盟を希望される中には、雇用者の立場でいることが嫌だから独立でもしようかという、『でもしか独立』の方もおられますが、そういった部分は加盟時に厳しくチェックしています。

高森 加盟校側も、できる限りのことは自分たちで行い、できない部分や手が足りない場合は本部にフォローのみ頼むという意識を持たないとだめですね。すべて本部の指示を待ち、引っ張ってもらおうと望む方もいるようですが、そういう校舎を見ると、「自らがもっと頑張ればどうだ」と声をかけたくなります。

佐藤 高森さんは特に異業種からの参入で、以前も店長をされていたので、経営に対する姿勢は始めから真摯ですからね。

高森 でも、私の経験上、飲食業よりも塾経営はやりやすいですよ。天候や市場の状況で仕入れなどを管理する必要がありませんから。その分、子どもに対する教育面が難しいですけどね。

名学館グループとしての
次のステージの開拓と活躍を

── では、今後の経営に対して、お二人の意見をお聞きしたいのですが。

佐藤 先生と呼ばれる人間は、実は最も勉強していない人が多い職種だと思います。これは塾の一斉授業だけでなく、今の学校にも言えますが、生徒数が一クラス40名という多数だから、担任が生徒を指導しきれないと愚痴を言う。しかし、40名クラスはもうずっと以前からあったはず。実は、何でも他者の責任にする社会状況が、先生が学ばないことの言い訳に使われているのです。こういった先生にはびこる悪い意識を改革するためにも、研修をしっかりと行う必要がある。経営者としては、ビジネス的にスピードを上げて塾を大きくしたいが、教育者としてはまず講師を育てて、生徒の指導をさせていきたい。このアクセルとブレーキの使い方が難しいですね。
  ただ、一生懸命に育てると、意識を高く持ち過ぎ、会社を辞め、独立して、自分自身が加盟校のオーナーになってしまう場合もある。10年間かけて実力を身に付けた社員が、会社を辞め、独立してフランチャイズ加盟校のオーナーとなったこともあります。良いフランチャイジーは増えるけど、良い正社員が減っていくので、この辺のジレンマをどう解消するかが課題ですね(笑)。

高森 でも、代表は加盟校と本部は夫婦のようなものとおっしゃる。それなら、優秀な人材はフランチャイズ加盟校オーナーの形で、名学館に残るのではないですか。

佐藤 確かにお互いを家族だと考えれば、大きな力になります。ですから、今後は新たなステージを用意し、ベネッセや学研のように教育を根幹において、新たな一歩を踏み出したいですね。

── それは、例えばどんなことでしょうか。

佐藤 多くの塾が抱えるさまざまな問題の中に、後継者問題があります。塾生は塾を存続するだけの人数を確保しているのに、指導する人間がいないという塾に働きかけるのです。そして、互いに子どもを教育する機関として認め合うことで手を組み、160校舎の中の優秀な人たちを集めて助けるのです。塾名はそのままに、冠として名学館グループの名前をつけ、人材やソフト・ハード面を補うよう、協力を申し出るようにします。名学館はグループを強化し、問題を抱えていた塾は問題を解決できる。良い方法でしょう。

── その間はフランチャイズ加盟校はどうなっているのですか。

佐藤 フランチャイズ加盟校は、そのまま存続させて、優秀な人材だけを集めれば手助けもできるでしょう。それだけの技術と経営力のあるオーナーだからこそ、新しいステージで活躍できるわけですから、その点は組織内できちんと体制を作ってから参加していただきます。手が足りなかったり、問題があれば本部から手助けも行います。加盟店と本部がライバル関係にある塾も少なくはありません。子どもに良い教育を受けさせてやるためにも、共に手を取り合って、自信を持って仕事を続けていける状況を作り出していきたいですね。オーナー全員が、高森さんのような力のある方ばかりなら良いのですが、それもまた難しい話でね。ただ、このグループ化は、運営だけなら最低10名に満たない人数で可能なので、そこも考え合わせた上で、今後の名学館の進路を決めていきたいと考えています。

高森 実力を買っていただけるのは嬉しいですが、代表の、常に私たちの数歩先を見て次の展開を考えておられる能力は、到底我々の及ぶところではありません。せめて代表が目標を実現する際に、役に立つ最初の人材として思い浮かべていただけるような人間であり続けたいですね。

── 最後に高森塾長からも、名学館の今後について、何か意見をいただきたいのですが。

高森 佐藤代表がいる限り、名学館については安心なのですが、気がかりなのは、代表が忙しすぎることですね。夢実現のために休みなく働いていては、健康に差し障るでしょう。それなのに、現在、本部では、万が一代表が病気になったときの対処をほとんどしていない。今後のことを考え、名学館の運営や考えを継承できる人材を育成し、名学館の未来を先細りしないようにしておく必要があるとともに、お忙しいとは思いますが、代表には十分に健康に留意した上で、名学館の経営と展開にあたっていただきたいと思います。

── 本日は、ありがとうございました。今後の皆様の活躍に期待しております。

 
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