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2007/3 塾ジャーナルより一部抜粋

数学を学んで「知の財産」を貯めよう!

 

財団法人日本数学検定協会  松本 精一

 
 

数検財団では「数学を学んで何になるの?」という疑問に様々な角度から、答えを示してきました。「数検」に実用的な問題を出題することでその有用性が示されています。実用的な問題として、統計に関する問題、科学に関する問題、日常生活・社会生活に関する問題等が挙げられます。

今回、提示した問題はANA(全日空)が「数検」用に作成した問題です。この問題は社会生活に関する問題に分類されます。企業から問題の提供を受ける意図は、仕事をする上で数学が必要であること、企業が数学そして数学力のある人材に関心を持っていることを社会に示すことにあります。

問題1は、2級と準2級に共通問題として出題しました。2級の出題範囲は高等学校2年生程度まで、準2級は高等学校1年生程度までとなっています。この問題では、単位の変換が必要です。数検財団では単位を「安全と安心の希求」という観点から捉えています。具体的な事象や現実的な事物を扱う場合、単位が非常に重要な役割を果たします。科学技術が進歩し、コンピュータが各家庭にまで普及している昨今、バーチャルな世界との交流が盛んになると、意識が現実社会から離れてしまう危険があります。高度な数学では対象を抽象化し、無名数を用いて理論を進めます。数学の発展には抽象化が不可欠ですが、「数検」では実用的な問題を多く出題し、単位を通して数学と現実の事物とが関連をもつことを明らかにしています。

また、この問題では三角比を使います。三角比の公式は図形としての三角形に活用することが多く、中には現実に近い状況を設定して三角比を使う問題もありますが、この問題ほど現実感はありません。数学の問題では3゜という小さな角度を扱うことはめったにありません。しかし、この問題に触れることよって小さな角度でも重要であることが分かります。

問題2は、3級〜5級の3階級に共通問題として出題しました。3級〜5級は主に中学生を対象とする階級です。この問題では倍数を活用します。倍数は小学校で分数の加法減法に先立って学習しますが、その後整数論的な問題以外では倍数を扱うことはあまりありません。実際には1人の客室乗務員が担当する座席数が規定されていて、旅客機の座席数に対して客室乗務員が配置されます。この問題ではまず座席数とそれを担当する客室乗務員の数から、1人の客室乗務員が担当する座席数を求めさせています。実在する旅客機の座席数と客室乗務員の数を提示することによって、算数の問題を生活の場へと引き寄せています。

高度な文明社会である現在、技術者はもとより、経済・金融関係者ばかりでなく法曹関係者にも数学力が必要とされています。このことは、高度技術社会で専門的な仕事をするためには、数学を直接扱う者だけでなく、すべての人が技術の基盤をなす数学を習得する必要があることを示しています。「数検」は日本で開発され、韓国、インドネシアをはじめ世界数カ国で実施されています。地球の将来を担う子どもたちが、「数検」の検定問題を通して数学の面白さに触れ、数学の有用性を理解して、数学力を身に付け、よい環境でよりよい人生を送れるようにと願っています。

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