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中学・高校受験:学びネット

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2007/1 塾ジャーナルより一部抜粋

塾、私立学校はサービス産業に徹しよ!

瀧山 敏郎(たきやまとしろう)
大学講師(大阪工業大学、園田女子大学)・【衛星放送・スカイパーフェクトTV講師】・全国英語研究団体連合会理事・京都私立中学・高等学校英語研究会会長を経て、現在、東京・大阪を中心に教師を指導する教師として、教師アカデミーを主宰しその代表として活躍中。また大手塾・・高等学校(特に健全経営のための魅力あるコース作り)の顧問として、その経営と大学受験の指導にあたっている。
アメリカ・テネシー州名誉州民
著書 『英語長文の完全征服』【山口書店】・『滝山敏郎の入試英語に強くなる実況放送上下巻』【東進ブックス】・『滝山敏郎の入試英語ココから出る語法』【栄光出版】ほか多数
 
公立との差別化、今がチャンス!
塾、私立学校はサービス産業に徹しよ!
全てにおいて総点検し、差別化を具現化せよ!
瀧山の教師十訓

数字合わせの教育ごっこはやめよ。

最近、新聞紙上で必修科目の履修漏れが問題になっている。公立高校、私立高校含めて10万人以上の履修漏れが明らかになった。学習指導要領で必修となっている世界史を生徒に教えてない高校が多数発覚したのだ。ルールを無視した学校の責任は大きい。また、その遠因は文科省にもある。私の意見は世界史が必修になった時点で、おかしいと思った。世界史は選択にすべきだと当時から主張していた。日本史を中心に考えることのほうが現実的である。この指導要領を校長は知らないはずがない。すぐに、違反した公立の校長は責任をとって辞めるべきだ。

公立の責任と私立の責任には軽重がある。私立にとって生徒の大学進学実績は死活問題である。基本的には、補助金をもらっているとは言うものの、受益者負担が主であるのは私立である。どちらにしても生徒には何の責任もない。数字合わせのために、無理に冬休みや、卒業式を延ばして補習することは絶対反対だ。大事な受験を控えたこの時期にしわ寄せを生徒に持っていくのはもってのほかである。

私は、超法規的に未履修のまま卒業させることのほうが現実的であるし、支持を得やすいと考える。法律よりも生身の人間のほうが大事である。大学受験の現実と学習指導要領の理想のギャップを生徒の立場で検討し、早急に結論を出すべきだ。未履修のまま卒業しても、たいした影響はないし、人生は大きく変わらない。

未履修よりも今一番考えなければならないことは、もっと深刻ないじめ、登校拒否、自殺、学力低下の問題だ。よく、生徒の問題は親の責任であると言われる。私も、否定はしないが、それなら学校はいらないことになる。親の責任の範囲を超えて子どもたちはあらゆる環境で、友達に影響されるのである。いじめは、自殺は、登校拒否は、学力は親の責任かと言いたい。今こそ教師の出番である。

「今こそ求められる教師像」

「塾に学べ、私立学校に学べ」私の知ってる塾や、私立学校にはいじめはないのである。自殺者もない。なぜならば、生徒は目標を持って来ているのである。また、目標を持たせることに日々努力しているのである。生徒を定着させるためには、勉強だけではなく、悩みの相談にものっている。なぜか、生徒はお客さんである。サービスに徹している。企業発想で生徒を見ている。なぜ休んでいるのか?なぜ学力が低下しているのか?顔色が悪い、なんかあったのだろうか?友達はいるのだろうか?子どもに対するお父さん、お母さんの考えは?多方面から分析していなければ、お客さんは(生徒)は来てくれないのである。同じ目線で見ないと、生徒がSOSを出しているのに気づかないのである。

塾、私立学校は企業である。とくに塾は、行くか行かないかは生徒、親が決定権を持っている。いつでもNOと言えるのである。塾、私立学校は生徒募集に必死である。集めた生徒をありとあらゆる方法で満足させねばならない。いわゆる、CS(customer'satisfaction)である。

教育、教育と言ってる公立学校はそうだろうか。「ゆとりの教育」と言いながら何の手も打っていないのである。今回の未履修の問題でも、ゆとりに名を借りたサボりである。「週5日制」の導入で授業時間が足りなくなったことがそもそもの発端である。いじめは公立中学に集中しているではないか。何の分析もしていないのである。いじめが起こってから調査しているのが現状である。それもマスコミから突きつけられてからやっと動く。ましてや、学力向上については何の施策もしてないと確信できる。2年前に新聞によく出ていた「M教師」(問題のある教師)がいるから、教師免許の見直しの問題が出てくるのである。国会での教育法改正、改悪の論議は一般の国民の頭の上を素通りしているのと違うかと言いたい。

瀧山の教師十訓

  1. 教師は役者であれ。演じることだ。教師は魂の演技者であれ。悪意のないうそならついてもいい。そのことが生徒にやる気を起こさせるならば。
  2. 教師は医者であれ。生徒は何に悩んでいるのか。同じ目線に立て。この生徒は俺が治す気構えを持て。とことんつき合う勇気を持て。
  3. 教師は易者であれ。生徒の将来を共に悩んで、一緒に夢を語れ。でかいことを言うのでなく、しんどい、苦労した話をせい。
  4. 教師は学者であれ。生徒から見て学力のない教師はすぐに辞めよ。(結構多いよ)すごい知識を持て、尊敬される教師になれ。あんな大人になりたいと思わせよ。
  5. 教師は芸者であれ。生徒を楽しませる術を勉強せい。たまにはずっこけよ。近くにいるんだと思わせよ。ユーモアで叱れる教師になれ。
  6. 教師は指揮者であれ。迎合するな。生徒をひっぱっていく気構えを持て。たまには怒れ。たまには強引にひっぱっていけ。
  7. 教師は学習相談者であれ。学力を上げるのは、勉強の指導だけでは駄目。家のこと、友達のこと、兄弟のことで悩んでいることが多い。これらのことに徹底的に相談に乗ってやれ。そして、悩みを取り除いてやれ、必ず学力は上がる。
  8. 教師は演出家であれ。授業のストーリーをつくれ。教科書をシナリオにせよ。そしたら、もう授業が終わったも同然。解答だけを言ってるバカがいる。授業にメリハリが出来る。もう生徒は眠らない。授業をショー仕立てにして、教室を舞台にせよ。毎日が楽しいよ。教師も楽しめ。
  9. 教師は助言者であれ。 主人公は生徒である。でしゃばるな。しかし強烈な助言者であれ。「勉強とは、なりたい自分の可能性を広げるプロセスである」教師はその助言者である。ある日、私が、生徒に「先生、なんで勉強するの」と問われたときに答えた言葉。
  10. 教師は教師であれ。教師は塾であろうと、私立、公立問わず、聖職である。偉い教師になる努力をせよ。われわれが相手にしているのは人間である。こんないい仕事はないのである。誇りを持て。もてる教師になれ。尊敬されよ。その気がなければ、去ることも一つの勇気ある選択肢だ。

これだけは言っておく
瀧山先生の(なんとかせい!ドットコム)
2007年2月よりスタート


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