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中学・高校受験:学びネット

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2005/11 塾ジャーナルより一部抜粋

全国の大学受験生にエール・塾長、塾講師に向けて
これだけは言っておきたいこと。

私は誇りある一介の受験屋! もうやめようや!! わけのわからん教育的抽象論議を!!

瀧山 敏郎(たきやまとしろう)
大学講師(大阪工業大学、園田女子大学)・【衛星放送・スカイパーフェクトTV講師】・全国英語研究団体連合会理事・京都私立中学・高等学校英語研究会会長を経て、現在、東京・大阪を中心に教師を指導する教師として、教師アカデミーを主宰しその代表として活躍中。また大手塾・・高等学校(特に健全経営のための魅力あるコース作り)の顧問として、その経営と大学受験の指導にあたっている。
アメリカ・テネシー州名誉州民
著書 『英語長文の完全征服』【山口書店】・『滝山敏郎の入試英語に強くなる実況放送上下巻』【東進ブックス】・『滝山敏郎の入試英語ココから出る語法』【栄光出版】ほか多数
 

塾はサービス教育産業

フィンランドは学力世界一である。徹底した勉強する環境作りをしている。図書館が多いのは他国に類を見ない。つぎに徹底した補習である。日本では補習は恥とみなされる傾向があるが、フィンランドでは、子供たちが自由に取れる選択肢の一つとして位置づけている。これには、まわりの教師、親、地域社会が支えている。恥ではないと。日本の塾の多くは進学塾である。進学塾では成績のいい生徒を取ることに必死になっているがこれには限界がある。圧倒的に多いのは可能性のある普通の生徒である。この生徒たちを伸ばしてこそ真の進学塾になるのである。また、企業的に言っても採算が取れるのでは。勉強する学生に一番かけているのは、読解力である。読解力はすべての教科の基礎である。塾の環境作りとして読書室の開設を勧めます。読書室を持っている塾も私は見てきたが、まだまだ普及しているとはいえない。民間教育としての一翼を担っている塾だからこそ出来るのである。公立学校、私立学校が公教育なら、塾は民間教育である。公立、私立学校が表なら、塾は裏である。裏に徹することだ。私は裏が好きだ。最近塾が、教育、教育と言い過ぎる傾向がある。塾教育はサービス業である。どれだけ生徒に、親に満足を与えるかである。けったいな抽象的な教育観などいらん。学校の下請け的な塾などいらん。学校の中間、期末テストに振り回される塾などいらん。公立、私立学校と競争することなどいらん。私は、小学校、中学校、高等学校を23年間、大学の非常勤を3年やってきたが、大学を除いて、すべてサービス業だと思っている。
塾が本当のサービス業に徹することだ。全国で学校に圧倒的に勝ってる塾がある。私はこの目で見てきた。一体それは何だ。

先ず経営者の姿勢である。次に講師である。全国の塾経営者は塾でもやろうかというやからが多すぎる。この業界へは素人が入ってきてはいかんのだ。受験に関しては、私は学校の教師はアマで、塾の教師はプロであると確信している。

塾の使命:父母が学校、塾に期待していること(全国の父母会の講演でのヒアリング)

  1. 成績を上げてほしい
  2. 躾をつけてほしい

要約をするとこの二つが圧倒的である。

塾の使命は成績を上げることが第一義であることは言うまでもない。私はすべての生徒は成績が上がるといいきれる。(特別の場合を除いて)

英語や数学がむつかしくない、勉強が難しい:
教える側の徹底した教授法と各教科に対するわかりやすいプレゼンテイション。

教師は自分の教える教科に対して解答を出すだけではだめ。教師が当たり前だということは生徒に通じない。いかにわかりやすく、繰り返してわからせることだ。そしてその教師自身の教授法―自分の教授法の商品化である。商品化ができるかできないかがプロとアマの差別化である。 瀧山の例:これで決定的に差がつく4分の3はとれる英作文のテクニック・200点中100点は取れる究極の語い・あと20点とれる秘伝合格ストーリー・英文が怖くなくなる訳すな英語20か条・偏差値の高い受験生が陥るケアリスミス対策等。教科書のネイミングもただ単に、英文法、英文解釈、英語構文ではなく、生徒にわかりやすい口語体で、生徒の目線でつけるべきである。教える側のテリトリーに生徒を引き込むことだ。そしていつもなぜ生徒が理解できないのか、教師は問うべきだ。つまりノウハウでなく、ノウホワイである。

できる生徒でなく、わかる生徒

我々教師は、一部の優秀な生徒がターゲットでなく、圧倒的に多い学力低下の生徒が我々のターゲットだ。出来る生徒は数学の問題を解くのに10分しかかからない。出来ない生徒は30分もかかる。後者の生徒は出来たときの感動と自信は前者の数倍である。ウサギと亀である。要するに、時間と教師の忍耐が要求される。そういう意味で、「ゆとりの教育」は学力低下に拍車をかけているのである。公教育は生徒の自主性を叫んでいるが、とんでもない自主性任せは無責任である。いい意味で、生徒を隔離し、包囲網を張ることだ。しかもそれが生徒にわからないように。私の長い経験で、偏差値35(高3、4月の時点で)から早稲田に合格して生徒がいる。先ず基礎を短期間で詰め込む。基礎英語なんてテストに出ないが、この基礎を理解してないと、英語的発想が出来ない。次に入試英語の基礎をやらせて、本人が解らないところを、本人に見つけ出させ、質問さす。本人がわかるまで、妥協しないで本当に解るまで確認する。つぎに、実際の入試問題の英語長文、英作、四択問題、整除問題というふうに、本人が解らないところを同じように質問さす。これを繰り返す。ちょうど川の流れがゴミによって流れが止まっているときに、ゴミをちょっと取り除いてやると、流れがスムースになるように。ここで大事なのは、基礎英語、入試の英語の教材作りである。市販の教材では、一人一人に対応できない。生徒がどこで落ち込んでいるのか、生徒の目線で教師が見られるかどうかである。どの教科においても、生徒が一番苦手とするところを列挙して、最大公約数を取って、それを元に教科書の自主編成を作るべきである。民間教育である塾が公教育に勝つためには、このことができなければ勝てない。 

話にならん経営者

  1. 経営力がない(プライド一流、感性二流、行動力三流、経営我流)
  2. 欠陥だらけの会社(名前だけの会社、会社ごっこ)
  3. 経営者の人間性(偽者、私利私欲、能力のなさ)
  4. 人材育成力のなさ(ビジョンがないから社員、講師の育成力がない)
  5. 人間力、教育力がない(事もあろうに、将来可能性のある生徒を預かるのに哲学観、道徳観がない)
  6. 儲け一辺倒(もちろん、儲けることは大事である、しかし、儲け方にもルールがある)
(文面抜粋)
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