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2004/11 塾ジャーナルより一部抜粋

第18回実感教育研究会

  2004年9月5日(日)於 キュービックホール(京都市下京区)
主催 育星舎(入江篤志代表)
 
     
 

実感教育研究会(永田弘美会長)は脳の特性を生かした教育をめざし、2ヵ月に1度のペースで研究会を開いている。今回のテーマは「不登校」。不登校生の進路先や塾の果たす役割、不登校生をつくらない教育についての講演が行われた。講演終了後には、不登校問題の切実さを表すように、参加した私学・学習塾関係者から意見や質問が相次いだ。

講演会は2部構成で行なわれた。第1部は、さかもと塾・坂本哲也塾長による「学校教育になじめなかった子どもたちの進路先」と題する講演。坂本塾長は10年前より不登校生を受け入れ、その教育に力を注ぐとともに、生徒たちに適した進路先を探し求めてきた。昨年度からは、通信制高校サポート校であるKTC中央高等学院広島校の教頭も務めている。講演では、昼間の空き時間を利用した不登校生対象のクラスづくりなど、塾経営への提案もなされた。

第2部では、NHK教育テレビ出演や「父さんの忘れもの」(2002年12月刊 学事出版)「いろはにほへと―新教師物語」(1990年6月刊 労働旬報社)などの著作で知られる森薫氏(東京都昭島市立瑞雲中学校教諭)が、日本の子育てが危機に瀕している現状を、時代背景や社会状況を踏まえながらわかりやすく解説。めざすべき教育や教師の役割についても語った。

第1部 学校制度研究
「学校教育になじめなかった子どもたちの進路先」

坂本 哲也(KTC中央高等学院広島校・教頭、さかもと塾・塾長)

私が広島市に塾を開いてから来年で20年になります。開塾当初は塾ブームで、特に宣伝をしなくても生徒が次々と集まってきました。しかし、バブル崩壊後は状況が一変。少子化も影響し、急速に生徒数が落ち込んでしまいました。そのため、どんな生徒でも受け入れてきました。なかには卒塾後3年ほどたってから遊びに来て、「あの頃は学校に行ってなかった」と打ち明ける生徒もいました。当時は大勢の生徒の中にたまたま不登校生が混じっているという状態でした。

不登校生の受け入れに力を入れ始めたのは今から10年前。友人の息子を引き受けたことがきっかけです。その息子が中学3年だった1年間、寝食を共にしながら真正面から彼に関わりました。彼といろいろな話をするうちに「なぜこんなに良い子が学校に行けないのか」という疑問を強く感じました。1年後彼は、受け入れてくれる高校がなかったためカヌーの学校に通い、次の年にカヌーで有名な高校に進学しました。その後、国体にも出場。現在は海外で父親の仕事を手伝っています。

私がこれまで見てきた不登校の子どもたちは、基本的に学習能力が高くまじめです。塾に通いだして勉強がわかるようになると素晴らしい勢いで学力が伸びていきます。

しかし問題は、中学卒業後の進路です。不登校生にとって毎日学校に通わなくてはならないというのは、大きなプレッシャーです。私は全日制や定時制の高校、通信制高校、高等専修学校、フリースクールなど、不登校生を受け入れている学校を訪問して歩きました。
ある専修学校では、不登校生を受け入れて学力別に指導していましたので、生徒の心理的負担も軽いと思われました。私は内部からその学校を知るために講師を務め、不登校生のクラスを担任しました。するとそこでは管理教育が行われ、生徒たちは苦しい状況に追い詰められていました。

一方、通信制高校は毎日通わなくても良いのですが、生徒が独力でレポートを仕上げるのは大変です。また不登校生に必要な精神面でのサポートも期待できません。

そんな中で偶然出会ったのが、通信制高校サポート&コンセプトスクールのKTC中央高等学院でした。心理面のケアに加えて、多様な選択科目も用意されています。不登校の子どもに適したシステムですので、安心して送り出すことができます。私自身も昨年度より広島校の教頭を務めるようになりました。

少子化で子どもの数は減っていますが、不登校生の入塾希望者は増えています。学校や家庭で問題を抱えている生徒も、私たち、塾の教師には悩みを相談できるようです。長い手紙をくれる女子生徒もいます。塾は自分をさらけだせる場所なのでしょう。

塾側にも大きなメリットがあります。平日の昼間、空いた時間と教室を利用して授業できるからです。私どもの塾では不登校生が経営を支えてきてくれたとも言えます。

皆さんの塾においても不登校生を受け入れ、学校に馴染めずに苦しんでいる多くの子どもたちを支えていただきたいと願います。

講演終了後、KTC中央高等学院の古川泰久本部長より、鹿児島県屋久島に通信制高校を開校準備中であることが明らかにされた。古川本部長は「塾の先生方からもアイデアを頂戴しながら、新しいタイプの学びの場をつくっていきたい」と提携を呼びかけた。

続いて質疑応答が行われた。

Q1:進学塾が不登校生を受け入れると、塾のイメージが変わってしまい、生徒募集に支障をきたすのではないか。

坂本:当塾では進学を目的とする成績優秀な生徒も不登校の生徒もいますが、クラスが異なりますので、問題はありません。むしろ不登校生もサポートする面倒見の良い塾と評価され、通常生の入塾につながっています。

Q2:不登校の生徒は様々な問題を抱えているので、退塾する割合が高いのではという不安がある。   

坂本:不登校の生徒は、入塾を決めるにも大きな勇気が必要です。私は塾の説明をした後も、こちらからは入塾を勧めません。本人の意思が固まるまで待ちます。入塾後は個別指導で対応し、精神面を支えるようにしています。

(続きは本誌にて…)

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