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2004/11 塾ジャーナルより一部抜粋

第50回受験情報システム定例セミナー

  2004年9月24日(金)於 大阪梅田 阪急グランドビル
主催 株式会社受験情報システム
 
     
 

関西地区の2005年度私立中学入試日程が決まった。私学にとっては「志願者動向」の予測が、学習塾にとっては「難易度変化」の把握が、来年度入試の明暗を分ける重要課題である。
株式会社受験情報システムは9月24日(金)に「第50回定例セミナー」を開催。豊富なデータを基に、来年度入試がどのように展開されるかを予測。第1部においては各地域ごとの入試動向を、第2部では各校の募集要項からポイントをまとめて解説した。

第1部 2005年度/関西地区私立中学校の入試展望 
── 入試日程の新たな展開と志願者動向 ── 

株式会社受験情報システム 代表取締役 高橋 伸和氏

最初に押さえておいていただきたいことは、来年度の入試日程は「平成18年度近畿地区統一入試構想」を意識したものであるということです。現段階では、この統一構想実現の見通しは不透明ですが、地域ごとに各校の思惑が複雑に交錯して入試日程が決められたと推測できます。

では、周辺地域の状況から見ていきたいと思います。

岡山県では、主要2校である岡山中学と岡山白陵中学が、初めて入試日を異にします。これにより、両校を受験できるようになりました。そのうえ1月22日の兵庫地区入試も受験可能です。神戸以西地域の受験生にとっては朗報ですが、同地域の進学校にはライバルが増えたことになります。

和歌山県は1月15日を解禁日としました。大阪だけでなく奈良をも併願受験できる日程です。和歌山のポイントは、智辯学園が入試日を1月17日に設定したこと。これにより1月16日の開智・近大附属和歌山とは連続日程となりました。また和歌山信愛女子短大附属が「医進」「特進」「学際」のコース別募集を開始。進学校色をより強固に打ち出しています。この背景には、公立中高一貫校の増設計画があります。つまり、自校の進学校としての訴求力を高めておく必要があるからです。

奈良県は今年同様の2日間統一入試。難関校は前年度踏襲型の入試が行われます。変更点としては、帝塚山中学の「女子総合」が「総合特進」と「総合文理」に二分されたことが挙げられます。ただし難易度はさほど変わらないでしょう。また、中堅下位校が後期日程を新設。定員充足が厳しくなる前触れと考えられます。

奈良県下の学校は三極化の様相を呈しています。すなわち高倍率で受験生を大動員できる、東大寺学園・西大和学園・帝塚山・奈良学園。次に受験生はそれほど多くはないが実質倍率の高い、智辯学園・智辯学園奈良カレッジ・聖心学園。最後に倍率が低く容易に合格できる学校です。このうち中間に位置している3校が、上下どちらに動くかが来年度入試のポイントです。
大阪は生き残りをかけた厳しい戦いとなります。今年度入試では、府下61校中35校が定員充足できませんでした。これらの学校では危機意識からか、学校改革や入試改革が相次いでいます。しかし、後期日程新設など後ろの方に入試機会を増やすのは、自校が募集に苦労していると公言するようなものです。小手先の入試改革ではなく、教育内容を充実させて評価を高めていただきたいと思います。

大阪府の男子は全体的に「右肩上がりのチャレンジ受験」と予測できます。1月22日の開始日には本命校を、翌日、翌々日に本命校よりも1ランク上の学校をチャレンジ受験。3日目以降は共学校も受験対象となります。
一方、女子校では危機意識を反映して、入試改革が盛んです。逆に言うと、高倍率の学校はほとんど変更していません。全体の動向としては「本命中押さえ型チャレンジ受験」と言えます。つまり、初日の1月22日または単独日程で本命校を受験。連続日程で「押さえ」受験。開始日の3日目・4日目以降に第2志望またはチャレンジ受験するというパターンです。
共学校では大きな変化が2つあります。まず、関西創価が入試日を開始日から3日目の1月24日に設定。単独日程となりました。逆に関西大倉が開始日の22日に移行しています。両校の今年の受験者数は、関西創価が906名、関西大倉が594名でした。この大量の受験者数が、来年度はどのように動くかが最大の注目点です。大阪の共学校全体としては「本命校重視型受験」と予測できます。

兵庫県は新興勢力とブランド神話のせめぎ合いが予想されます。特に男子ではブランド神話の継続。女子は新興勢力の台頭です。来年度は開始日2日目の1月23日が日曜日に当たるため、神戸女学院は22日と24日に入試日を設定しています。そのため空白の23日に、受験生がどこを狙うかがポイントです。須磨学園や滝川第二、新規開校の神戸龍谷など新興勢力に流れる可能性もあります。

兵庫県は、上位ブランド校・新興勢力・定員割れを起こしている学校というように三極化しています。なかでも増えているのが定員割れの学校です。

中学受験において受験校選びの基準は大学合格実績です。有名大学の付属校以外は、進学校としての実績を示さなければなりません。すなわち「関関同立」合格者が3桁以上、国公立大が2桁以上です。そのため以前は定番の進学校か有名大学付属校が人気を集めていました。そこに加えて、ここ数年は魅力ある私学が誕生しています。つまり、わが子を伸ばしてくれる、入学時よりも高いレベルの大学進学が期待できる新設の共学校です。

ところが、兵庫は京阪神で唯一、解禁日を統一しています。初日と2日目を灘・甲陽・関学が押さえていますので、男子はブランド校中心の日程とならざるを得ません。女子は神戸女学院以外は1日入試ですから、多くの受験生が2日目以降に女子進学校か新設校を含めて共学の進学校を選択することになります。中堅女子校はますます厳しくなるため、後期入試を新設したり、入試回数を増やしている学校が目立ちます。

京都府は、府下だけを見ると安定しています。主要校の前期日程には変化が見られません。

しかし、滋賀県の比叡山中学が京都府初日の1月22日に合流。翌23日にB日程を設定しています。すなわち、京都府下校の中に、1つの連続日程の学校が加わったことを意味しています。比叡山の京都合流は、18年度近畿統一を視野に入れたものと考えられます。

京都の全体的な動向としては「ブランド校併願型受験」です。同志社や立命館という難関私大付属校と進学校を併願できるのは、京都だけです。従って、上位人気校と中堅下位校に二極化。近年は志願者の上位集中化傾向に拍車がかかっています。また、同志社や立命館は小学校を開校する予定ですので、小学校からのラインができ上がります。これに対して進学校がどう対応するかが注目されます。

関西地区の来年度の入試がどのように展開されるのか。学校側は競合他校の志願者動向を、塾の場合は難易度を含めた全体の動きをしっかり把握していただきたいと考えます。

(続きは本誌にて…)

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