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2003/07 塾ジャーナルより一部抜粋

かながわ民間教育協会主催 第14回 すばるの会

平成15年5月25日(日) / 於:新横浜国際ホテル
神奈川県は全国でも珍しい『神奈川方式』と呼ばれる高校入試を実施している。この『神奈川方式』も、日本全国で進む教育改革の波の中、来年度入試より、全公立高校での前期選抜の自己推薦入試(内申・面接のほか、必要に応じて作文・実技検査・自己表現などのテストで合否決定)・後期選抜複数志願制廃止など、大きく変貌を遂げることが決定した。多方面より賛否両論多々あるこの変更について、どのように対応し、対処していくかを立場を違えた参加者の意見から考えていくのが、今回のすばるの会の大きなテーマである。
 
第3部会部会長の松尾直人氏の挨拶で始まった第14回すばるの会。「この10年間、日本の教育社会は学生の半減に対し、不登校や退学者、非行は増加するといった大きな問題を抱えてしまっている。これらの諸問題を経済や社会情勢の責任にせず、社会全体が教育を真摯に考え、対応していかなければいけない。そのきっかけとして今後もこのような会を重ねていきたい」という中村弘道氏(かながわ民間教育協会理事長)の言葉に続き、かながわ民間教育協会顧問の牧島功氏、神奈川県私立中学高等学校協会副理事長の高木茂氏、東京私立中学高等学校協会会長の酒井 氏が壇上に立ち、今回の会開催に対する期待感を述べた。
シンポジウム・ テーマ 「 どこへ行く『教育改革』 」
かながわ民間教育協会顧問
松田 邦道(啓進舘主宰)
神奈川県私立中学高等学校
協会理事
加藤 紀一
(鵠沼女子高等学校校長)
東京私立中学高等学校協会
総務部長
實吉 幹夫
(東京女子学園理事長・校長)
神奈川県教育委員会
武山 哲
(県立高校改革推進担当課長)
かながわ民間教育協会
常務理事
中萬 隆信(中萬学院代表)
   

神奈川方式の変更 その是非について

―― 松田 現在、全国的に絶対評価の導入を始めとした高校入試改革が行われており、神奈川県でも来年度より「神奈川方式」の入試が大きく変更されることが決定しております。今後、教育改革が進むことで更なる変化も予想されますが、まずは高校入試へ生徒を送り出す立場として、塾側の意見を中萬さんにお伺いしたいと思います。

―― 中萬 現段階では、多くの問題が私たち塾人の予想する以上に素早いスピードで着手されており、望ましい方向で解決に向かって進んでいると思われます。ただし、公立校に関しては、課題とされている各学校の特色化が遅々として進んでいない場合がちらほらと見られますので、今後も各校の主体的な努力が必要となるでしょう。また、今年度より導入された絶対評価による入試ですが、客観的学力よりも個人の内申重視というシステムであるものの、塾で行った模擬テストでは個人の学力に裏付けのない内申ではないという結果が出ています。このテストは多くの塾が参加しておりますので、出た結果は神奈川の受験生全体に言えることでもありますね。しかし、入試そのものの内容としては例年よりも優しいものであったため、今後は独自の入試方法を考える学校も出てくると思われます。一方、私学入試ですが、例年よりも短期間で前期・後期入試が行われる可能性が出ており、入試が激化する方向にあると思われます。公立入試改革による自己推薦の導入で、自己PRに力を入れる生徒が多くなると思われますが、私学入試においては、短期間のためにPRよりも内申重視となるかも知れないと危惧しております。

―― 松田 今、中萬さんのお話にもありました公立高校入学者選抜制度について武山さんからご意見をいただきたいのですが。

―― 武山 昭和48年から62年にかけて、人口の増加に伴う生徒数の伸びに対応するため、神奈川県では県立高校は一〇〇校近く設立されました。しかし、この数年、生徒の興味の多様化や生徒数がピークの半分に減ることなどにより、現代の状況に今の公教育制度がフィットしていないと感じています。今回の入試改革は、これに端を発し、行われることになったものです。現在の数値のみで決める受験から、個別の能力を重く見て生徒の内面で判断する受験への移行は、今までも専門学科や普通科専門コースなどで行われてきましたが、今後は全ての公立高校で前期選抜として、自己推薦を行うことにして、より多くの生徒の個性を重視することを決めました。但し、後期選抜は今まで通りの学力検査入試が行われます。

―― 加藤 しかし、私はその内容については少し穿った意見を持っているのですよ。前期選抜の推薦入学者が、全入学者の3割から5割を占めるというのは多すぎる気がするし、日程についても1月中旬から下旬という時期には疑問が残ります。言い方は良くないとは思いますが、『青田刈り』のようなこの入試制度に対応するために、私学も今後はかなりの変化が必要となるのではないでしょうか。

―― 松田 確かにその心配はありますが、行政が始めた限り、今後はそのレールに沿って改革が推進されるのは間違いないでしょう。

―― 中萬 ただ、学力向上推進モデル指定校は今までにもあったでしょう。そこではリーダーシップを持ち、生きる力に満ちた生徒が育っていました。今後も公立校でこのような学校が多くなれば良いとは思いますね。

―― 松田 中萬さんは、この改革で全て良くなるとお考えですか。

―― 中萬 いえ、残念ながら全部の学校が良くなるとは思えません。今までの改革の発表があった段階で、実際にいくつかの公立校へ取材に行ったのですが、トップレベル校はモチベーション向上が認められたものの、2番手校、3番手校の中には、反対にモチベーションが下がっている高校もあります。しかし、今まで指導困難校と呼ばれていた高校では、ネィティブスクールや総合学科に学校改革を遂げ、一般業種から力のある校長を加入し、学校全体の活性化に成功して入学希望者を増やしているところもありますよ。しかも、全県一学区制によって、今までには通学エリア外だった生徒も広い視野を持つようになり、入学希望者の選択肢は広がっています。私学もこの点を抑えておけば、今回の改革による危機をチャンスに変えることができるのではないでしょうか。

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