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中学・高校受験:学びネット

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九州産業大学

 
  時代にマッチした学びへ、理工系学部を新編成
九州産業大学は1960年の開学以来、「産学一如」を建学の理想に掲げ、九州・山口地域を中心に広く産業界に貢献できる人材を輩出してきた。行動と実践を重んじる教育は、経済界から「現場に強い九産大生」と高い評価を得ている。今年度は社会のニーズに応えるため、芸術学部を再編。さらに来年度は、理工系学部が新3学部に生まれ変わり、新しい時代と社会に求められる技術者を養成する。

学 長: 山本 盤男
住 所: 〒813-8503 福岡市東区松香台2-3-1
電 話: 092-673-5050(代表)
交 通: JR鹿児島本線 「九産大前」駅徒歩1分、西鉄バス 「唐の原」「九州産業大学前」「九州産業大学南口」各停留所より徒歩1分
学生数: 10,734名
(学部:10,578名、大学院:156名)
(2016.9.1現在)
ホームページ: http://www.kyusan-u.ac.jp/

 

基礎力を養成する「KSU基盤教育」と
実践力を鍛える「KSUプロジェクト型教育」

 九産大が全学共通して重んじているのが、基礎力と実践力の養成である。

 山本盤男学長は、「他大学にはない本学独自の教育システム」と自信を見せる。

 「KSU基盤教育」は、全員が2年間、全学共通で社会人として求められる基礎力を養う。具体的には、全学共通の「教養科目」・「外国語科目」と学部ごとの「専門基礎科目」から52単位以上を修得する。

 なかでも英語教育は10数年かけて開発した独自の教育プログラム。能力別に60クラス以上に分け、少人数編成できめ細かく指導している。eラーニングも可能だ。さらにTOEICスコアが一定以上に到達すると、奨学金を給付されてオーストラリアで集中英語研修とジョブトレーニングを体験できる。

 「KSUプロジェクト型教育」は、社会での実践力を鍛える。学生が主体的に地域に出かけて課題を見つけ、他学部や企業、行政と連携してプロジェクトを立ち上げ、問題解決へと行動する。例えば、経営学部の学生は「たまねぎドレッシング」を販売している。これは、栽培から製品化、販売までを一貫して行う6次産業を体験するプロジェクト。外部のNPO団体と連携している。実際に体験することで様々な課題を乗り越え、実践力や共創力、統率力を身に付け、「現場に強い職業人」へ成長していく。

新・芸術学部のキーワードは
「地域に貢献」

 今年度、芸術学部は従来の3学科(美術、デザイン、写真映像)から、5学科(芸術表現、写真・映像メディア、ビジュアルデザイン、生活環境デザイン、ソーシャルデザイン)の新編成に変わった。

 山本学長は、「高校での美術離れの一方で、コミックやゲームといった日本のサブカルチャーは世界的に高い評価を受けています。芸術学部も時代に即して変わっていかなければなりません」と話す。

 新体制は「地域に貢献」をキーワードに、学びの領域を広げている。デザインの力を見直している点も特徴的だ。例えば、生活環境デザイン学科は、工芸・プロダクト・空間演出の各専攻に分かれ、伝統工芸の制作から「もの」を中心としたデザイン開発、インテリアデザインまで生活を取り巻く広い領域を網羅している。

 また、大学の芸術学部では恐らく初めてとなる学科がソーシャルデザイン学科だ。地域や社会と連携し、デザインを活用して伝統産業の再生に貢献したり、地域ブランドの創成など、地域の問題解決に取り組む。

 「本学はこれまで『プロジェクト型教育』等で博多織や大川家具など産学連携を実践してきました。その実績の上に立ち、学問としてしっかり学ばせたいと考えています」

 先の「たまねぎドレッシング」のパッケージデザインも芸術学部の学生が担当した。芸術学部の再編により、他学部や地域との連携の幅がさらに広がりそうだ。

地域に求められる
理工系の技術者を養成

 理工系学部は50年以上の歴史を持ち、多くの技術者を送り出してきた。現在は、情報科学部と工学部の2学部8学科を設置している。全体としては定員を確保できているが、学科によって志願者数にばらつきがある。

 そこで、21世紀の先進国で求められる技術者のニーズを考察のうえ、建学の理想に基づいて「地域の求める技術者」養成を目的に、理工系学部を再編。来年度より、理工学部3学科、生命科学部1学科、建築都市工学部3学科に変更する。

 現行の情報科学部は、親和性の強い「機械工学科」・「電気工学科」とともに理工学部に「情報科学科」として設置される。各学科の専門と情報メカトロニクスを学び、車やスマホなど先端技術の変化に柔軟に対応できる技術力を身に付ける。九州地域には自動車や半導体メーカーが多い。この分野の技術者の養成は地域のニーズに応えるものである。

九州初!
食品加工場と食品研究開発室を新設

 生命科学部は1学科だが、新たに領域を拡大し、化学と生物学を基盤とした3コース(応用化学・生命科学・食品科学)を展開する。いずれも医療や化粧品、食品など将来性が期待できる分野だ。

 山本学長も、「学部再編の一番の目玉」とアピールする。

 「応用化学コース」は医療材料など新素材の開発に取り組む。関連する研究では、今年3月、「医療診断技術開発センター」で世界初となる7千倍のカラー電子顕微鏡を開発した。がん組織の病理診断など医療現場での活用を見込み、倍率を2万倍までに高め、2018年の製品化を目指している。

 「こうした成果は、すぐに学生に還元できます。最先端の研究を体験できるのも本学の強みです」と山本学長は胸を張る。

 ライフサイエンス全般に関わる「生命科学コース」では、九州初となる化粧品科学部門がスタートする。

 「食品科学コース」も、九州で初めてHACCP(食品衛生管理システム)教育を導入。学内に食品加工場と食品研究開発室を新設し、食品の開発・製造(加工)・衛生などの技術を学ぶ。女性が活躍できる分野である。

 また、どの分野でも実践的な技術者養成が特徴だ。例えば、「住居・インテリア学科」では、地元の不動産業者と提携し、学生がマンションのリノベーションを手がける。築古物件を若者の斬新なアイデアで一新しようというもの。学生が設計から現場管理まで担当する。

 大学4年間で、学生は現場に対応できる基礎力と現場で鍛えられた実践力を身に付ける。約1万1千人が学ぶ大規模大学でありながら、一人ひとりを一貫して支援する体制を整えているからだ。キャリア支援も3年生全員と面談するほどの徹底ぶりだ。

 山本学長は、「徹底することが本学の特徴であり使命。多彩な人材を輩出し、地域にしっかり貢献したい」と力強く語る。

 今年の就職希望者の就職決定率は94.2%と5年連続上昇中。理工系再編により九産大の教育への期待もさらに高まりそうだ。

 
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