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中学・高校受験:学びネット

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岡山学芸館高等学校

 
  「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」として
新たにスタート
文部科学省は、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業を平成26年度に開始。岡山学芸館高等学校は、初年度にSGHアソシエイトとして指定されたのに続き、本年度は190校の公募から、全国56校のSGH(国立7校、公立31校、私立18校)の1校に指定された。建学の精神「世界で活躍できる立派な日本人を育てる」を掲げ展開する課外活動を、さらに専門性をもって研究し、カリキュラムとして体系化する時機がきた。

校 長: 森 健太郎
住 所: 〒704‐8504 岡山市東区西大寺上1−19−19
電 話: 086‐942‐3864
交 通: JR赤穂線「西大寺」駅より徒歩7分
学生数: 1,216名 (2015.9.1現在)
ホームページ: http://www.gakugeikan.ed.jp/

 

国際理解教育に邁進してきた
歴史と実績が評価対象に

 岡山市東区西大寺上に緑豊かなキャンパスを構えた岡山学芸館高等学校。今年度は京大、阪大をはじめ、国立医学部などの国公立大学への合格者が過去最高の128名、難関私立大学へも多数の合格者を輩出している。普通科(医進コース、スーパーVコース、特別進学コース、進学コース、清秀高等部)と英語科があり、進学力・人間力、双方の育成に力を注ぐ。2010年、岡山学芸館清秀中学校が開校し、内部進学者は清秀高等部に進学する併設型中高一貫校が誕生したことは記憶に新しい。

 森健太郎校長に、平成27年度「スーパーグローバルハイスクール(以下、SGH)」に指定された経緯、グローバル化が加速する時代を牽引する人材教育について伺った。

 森 校長は、同校に携わるきっかけを、国際理解教育の推進を図るためと振り返る。今から20数年前のことである。当時、オーストラリアからの留学生が多く、日本語教育を中心に、様々な交流企画を実践してきた。シドニーに現地法人を設立し、15のハイスクールと姉妹校締結を果たしている。以来、アメリカ、オーストラリア、アジア諸国からの留学生を受け入れ、課外学習としてタイ・カンボジア研修旅行をはじめ、海外との交流を積極的に進めてきた。

 今回、文科省にSGHに指定(指定期間は5年間)されたのは、「本校が歩んできた国際理解教育の20年の歴史と実績、外国人と垣根なく交流できる学校風土そのものが評価されたと受け止めている」と話す。同校の研究構想名は「グローバル社会に貢献できるリーダー育成のための研究開発」。指定校は各校独自の切り口で、グローバル・リーダー育成に資する教育テーマを提示する。

 「今まで課外活動として取り組んできたことをベースに、それを発展的に体系的に、グローバル課題研究というカリキュラムとして仕上げる大きなチャンスです」と今回のチャレンジに意欲を燃やす。

高大連携して専門性を磨く
課題発見能力や解決能力を養う

 次世代のグローバル・リーダーを育成するには、まず、高校と大学が連携し、大学卒業時には世界を舞台に活躍できる人材に育てる、というのが文科省の方針だ。同校は岡山大学スーパーグローバルユニバーシティー(SGU)の大学院を主な連携大学とし、スーパーグローバル大学である岡山大学の大学院を主な連携先として、座学だけでなくフィールドワークを取り入れて、グローバル課題研究の授業を行う。

 「高大連携のお蔭で、コミュニケーション教育や外国語教育の、いわゆる全国レベルの権威の方とも接点ができたことは本当に意義深い」「私学として常に他校との差別化を図っていかなくてはいけないが、国際理解教育の分野では常にトップランナーであり続けたい」との校長の言葉に、今後の教育展望に広がりを感じさせる。

 SGHの受講対象は普通科(医進コース・スーパーVコース・特別進学コース)と英語科である。普通科・進学コースはすでにユニークな視点の授業がカリキュラムに組み込まれ、海外研修も受けているという。

 前述のグローバル課題研究テーマ「開発途上国における貧困の悪循環を是正するために高校生が貢献できること」は、さらに学年毎に研究課題が細分化されている。まずは、環境を守るということはどういうことか、大学の先生にバックグランドとなる素養を専門的に教えていただき、知識をインプットすることに徹する。次のステップでは、カンボジアの現地で見聞、体験したことから課題を発見し、帰国して問題解決の方策を検討し、実行に移す。最後に、それらをまとめてプレゼンテーションの場で発表し、発信する。授業は、土曜の3時間目4クラス、4時間目4クラス、計8クラスで同時進行している。

 来年の1月、グローバル課題研究の受講生(希望者)がカンボジアへ環境問題の視察に行き、上下水、ゴミ、燃料、森林破壊など、具体的なテーマ対象の現状を把握し調査することが決まっている。そのために、10月に担当の先生が現地入りし、事前確認を行い、スケジュールを立てるという。

教育の目標は地域貢献、
世界貢献できる人を育てること

 同校では、ボランティア活動を奨励している。昨年、岡山県で「ポートフォリオ」世界大会があり、世界中から大勢の高校生が参加した。その大会で「ユネスコESDパスポート」フォーラムが開催され、同校の生徒も世話役として活躍したという。

 「ポートフォリオ」とは、教育評価の専門用語で、学習の過程で創出されたものの中から、学習成果を最大限にアピールするものをファイリングしたもの。「ESDパスポート」は、ボランティアの参加を促進するツールとして発行され、ユネスコ協会や地域団体が行うボランティア活動に参加すると、参加証としてシールが貼られる。優秀者は体験発表会で表彰される。

 建学の精神「世界で活躍できる立派な日本人を育てる」には、同校独自の教育観が根底に流れる。世界で活躍できる、影響力の高い人間に成長するには、自分のためだけに学び、働いていたのでは、その境地には及ばない。人のため、世のため、日本のために働ける人に成長できるよう教育することが大切。そのためには地域貢献、世界貢献が欠かせないのだと。

 グローバル化が加速する時代の只中にいて、教育の現場でも、世界に通用する広い視野や深い教養、高いコミュニケーション能力、問題解決能力などの育成に真摯に向き合わなくてはいけない。

 「本校でパーソナルな交流を楽しんでいた留学生と、今度は社会問題の課題解決に向けて協力し、ゴールを目指して共同作業が始まります。社会人になった時、隣のデスクで働く外国人と共に目的達成のために努力できる関係を築けるよう、いいステップにして欲しい」と教育の成果を生徒の人生設計に重ねる。
なお、取材後に甲子園出場が決まり、SGH指定校としては、初の出場校となった。

 

 
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