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中学・高校受験:学びネット

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鈴峯女子中学校高等学校

 
  グローバルとローカルの融合教育で
2015年度に新スタート
広島の地で長きに渡り次代を担う女子教育を実践してきた鈴峯女子中学校高等学校が、修道学園と合併を締結。来年度より広島修道大学附属鈴峯女子中学校高等学校として、新たな一歩を踏み出すことになった。これまでの女子教育の良さはそのまま実践し、大学附属としての特典や新しい校風を取り入れることで、より一層質の高い教育を実践することが期待される。

校 長: 西村 正美
住 所: 〒733-8622 広島県広島市西区井口四丁目7-1
電 話: 082-278-1101
交 通: JR山陽本線「JR五日市駅」下車徒歩15分、
広電宮島線「鈴峯女子大前」下車徒歩5分
学生数: 中学校  75名
高等学校 671名 (2015.1.1現在)
ホームページ: (中学校)
http://www.suzugamine.ac.jp/junior/
(高等学校)
http://www.suzugamine.ac.jp/high/

 

新しい体制で目指す
より一層質の高い教育

 昭和16年、広島に創立した鈴峯女子中学校高等学校は、創設者である多山恒次郎初代理事長の打ち出した『報恩感謝 実践』を校訓に、73年間女子教育を続けてきた歴史と伝統ある学校である。この伝統と教育方針はそのままに、今年4月から学校法人修道学園と合併することが決定。名称も広島修道大学附属鈴峯女子中学校高等学校と改め、新しいスタートを切ることになった。

 「少子化が進み、生徒数が少なくなったから、という理由で合併すると思われるかも知れませんが、それは違います。少子高齢化社会が目前まで迫った現代、伝統と歴史ある鈴峯学園と修道学園という2つの私学が、互いの教育方針を擦り合わせ、足りない部分は補い合って、より一層質の高い教育を行うための合併なのです」

 そう語るのは西村正美学校長。鈴峯学園で40年近く教鞭を取っており、存在自体が鈴峯女子中学校高等学校の歴史であると言っても過言ではない校長。その校長自身が地域貢献や新しい時代の人材育成など、修道学園とは教育目的も一致していること、現状のカリキュラムやコースなども大きく変更し、双方の学校の良い部分を伸ばしていくことを宣言しており、在校生や入学希望生に安心感を与えている。

 広島修道大学附属となることで内部推薦枠はできるものの、決して広島修道大学への進学だけを重視するわけではないと西村校長は強く語る。生徒に進学してほしいのは『行ける大学』ではなく『行きたい大学』であり、自分の将来へ向けての意志を確認しながら進学先を決めることが大事。そして受験をクリアし、その先の大学教育で力を発揮できるだけの基礎学力を徹底してつけることが高校の役割だと考えている。

 また、地域の敬老会との交流や文化祭での地域の人の作品展示、近隣の川や通学路などの清掃ボランティアなど、鈴峯女子中学校高等学校が長年取り組んできた地域貢献活動に関しては、今後も続けていく方針である。

新2コース制で広がる
生徒の人生の選択肢

 新しいカリキュラムの実践として取り入れられるのが高等学校の2コース制。特進コースでは国公立大学や難関私立大学合格を目標に、少人数指導や7時間授業、2年次からの理系文系選択、外部講師による補習授業などで確実な進路実現を目指す。

 一方進学コースでは様々な進路選択の基盤となる確かな基礎学力の定着を図り、2年からは理系と文系そしてグローバルのいずれかが選択できる。このグローバル選択では外国語教育の強化はもちろん、将来グローバル社会での活躍を見込み、そこでどのように個々の力を活かすことができるかという自己発展につながる力を磨く。また、『表現』の授業を取り入れ、コミュニケーション能力も育成する。さらに広島修道大学の附属となったことで、中高大の連携教育も実践できるようになる。大学の専門家による授業はもちろん、広島修道大学に通う海外留学生との交流も重視、生徒たちがはじめて異文化を知るきっかけになればと期待されている。

 ハードでは制服が中高ともに変更。中学はセーラー服がよりお洒落になり、スカートが選択できるようになる。高校では若い女性に人気のブランドを導入。セーラーカラーのブレザータイプでネクタイ留めには学園を象徴する花であるスズランがデザインされるなど、女子生徒の心をつかみながらも清廉なデザインとなる。校舎もリニューアルされることが企画されており、今後予定を立てて進めていくことが決定している。

世界に視野を向けた国際教育と
地域に根ざした教育の両立

 合併後にも普遍の部分はある。校訓の『報恩感謝 実践』に基づいた強さや愛情とともに、実践体験を経て労務を喜ぶ心を培うこと。そして女子教育の推進も変わらない部分となる。これは『女子と男子は通常の教育では大差がない。ただし、性差があり、生き方を選ぶための指導は、より男子に合うものと女子に合うものを分ける方がいい』という教育方針が根底にあるためだ。また、他者への思いやりとマナーを日本の伝統から学ぶ茶道の授業や、学園内の花を育てることで命の大切さや成長に必要なものは何かを学ぶ園芸の授業も続行、初代理事長の心である校訓を守り続ける。

 「鈴峯のこれからの教育は『Think globally, act locally』です。これは本当のグローバル化を表すものです。インターネットなどを通じた国際化が進んでおり、知識だけであれば十分身につけることもできます。しかし、自分たちの今を基盤とした地に足をつけた地道な教育も大切です。このグローバルとローカルな教育の両立を行うことを、これからの鈴峯のキャッチフレーズとして心にとめて教育をすすめていきます」

 “人間は本当の贅沢な生き方をしないといけない”と語る西村校長の『贅沢』とは、選択肢が多い人生である、ということだ。学生時代の授業や経験で複数の選択肢を作り、生徒個々がその中から自分が何ができるかを考えて進路を決定させていくことになる。もちろん選んだ他の選択肢は捨てるという苦しみもあるが、それも含めて贅沢な生き方として教えている。オープンスクールや説明会ではそういった教育方針も含め、鈴峯女子中学校高等学校のすべてを見てほしい、と校長は言葉を締めくくった。

 
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