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中学・高校受験:学びネット

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岡山学芸館清秀館中学校

 
  創立50周年を機に清秀中学校を開校(認可申請中) 世界に通用する学力と英語力、立派な日本人を育てる中高一貫教育へ
1960年に設立された学校法人森教育学園は、1993年にスクール・アイデンティティ確立を目指し学校改革に着手。以来、岡山学芸館高等学校として「日本の伝統文化に根ざした倫理・道徳感を備えた誇りある日本人の育成」を教育目標に進学校を目指してきた。学園理事長で校長の森靖喜氏は1991年当時から中学校開校に向けた構想を温めていたが、来春、法人設立50周年を機に岡山学芸館清秀中学校を開校することとなった。中高一貫校でこそ可能な教育への新たな挑戦が始まる。

校 長: 森 健太郎(校長予定)
住 所: 〒704-8502 岡山市東区西大寺上1丁目19-19
電 話: 086-942-3864
交 通: JR山陽本線「西大寺」駅から徒歩5分
ホームページ: http://www.gakugeikan.ed.jp

 

学園改革の新たな1ページ

 中学入試がまだ盛んとはいえない岡山県内だが、来春、私立の中高一貫校が誕生する。岡山学芸館高等学校を運営する学校法人森教育学園が開校する岡山学芸館清秀中学校だ。「3年間で行える教育と6年かけて行う教育に差が出るのは当然。6年という時間を十二分に生かした教育を目指したい」と話すのは、中学校校長に就任予定の森健太郎氏。同法人理事長の森靖喜氏の子息で、現在、学園の副理事長を務める人物だ。

 森副理事長が学園で教職に就いたのは、本格的な改革に着手した頃と重なる。海外に次々に姉妹校を設け、文部科学省よりSELHi(Super English Language High School)英語教育重点校の指定を受ける礎を築き、1993年当時としては高校では珍しくセメスタ―制を導入、進学実績向上にも積極的に取り組んでいった時期だった。いわば学園改革の歴史を創りあげてきた一人だ。

 その森副理事長曰く「中学校開校は父、靖喜が1991年頃から構想を温めていた、学園にとっての念願」と。だが、「その前に順序として学芸館高校の進学実績を出すことが先決と考え、そのことに専念してきた。が、それも一定の成果が出せたこと、来年が法人設立50周年にあたることを考慮して開校に踏み切った」と開校の経緯を説明した。

 確かに同校のホームページでは、2008年度の大学合格実績は進学校と呼ぶにふさわしい数字をはじき出している。国公立大学の合格者数74名は、完全に新たなスクール・アイデンティティを確立した数字である。

 少し先の話になるが、中学校開校3年後には清秀中学校の1期生は岡山学芸館高等学校・清秀高等部で中高一貫教育のメリットを最大限に生かしたカリキュラムを享受する。その1期生が卒業を迎える年に期待がかかるが、当面の目標として森副理事長は「東大、京大、阪大の医学部に二桁合格を出したい」と話す。「ただし、合格実績は人格教育重視の結果としての産物。あくまで日本人としての伝統的価値観に基づいた教育を浸透させていくことが本筋」とも。

 

特色あるカリキュラムで
バランスのとれた教育を

 教科学習において、清秀中学校がとくに重要視しているのが国語である。「全教科を学ぶ上で、読解力、論理構成力はコアとなる能力であるだけでなく、古典を学ぶことは、古来、日本人の美醜感覚に触れる機会でもあるから」と森副理事長。

 進路上、理系と文系に分けることはあっても、全教科でバランスのとれた学力保証を行っていく考えで、英語は中1〜2年にかけネイティブ講師による授業を週5時間、文法2時間を組み入れている。他教科では、東京工業大学世界文明センターフェローの桜井進氏が特別顧問に就任、専門的見地から効果的な数学の学習法を企画、提言を行っていく。また、中学段階から週3日の7時間授業を導入することも決まっていて、正規授業とは別に、主要教科で科目選択制が採られる。

 中高一貫校のメリットを生かしつつ、先取り学習を行っていくが、生徒が進度で負担を感じることのないよう、緩やかな学習体制が整備される。この点について、森副理事長は「公立中学校では非常にゆっくりした学習進度であるため、高校進学後、一気に大学受験に照準を合わせるよう厳しいカリキュラムを組まざるをえない。そのギャップに戸惑う生徒は少なくない」と、公立中学校から高校に進学してくる生徒の現状を話した。その点、一貫校では高校受験対策が不必要で、この点だけでも半年の時間的余裕を先取り学習に生かすことができるというのだ。

 こうしたメリットは中3で実施されるタイ・カンボジア研修旅行にも活用される。同校ではこれまでタイの里親制度を支援する団体と交流するなどして、ボランティア活動を続けてきた。清秀中学校でもそれらのパイプを生かし、「利他の心」「受けるより与える喜び」を涵養すべく情操教育を展開していく。海外研修プログラムでは数ヵ月間の事前学習を行い、帰国後は報告会を実施する。

 中1〜2年では基本的生活習慣を確立することを重視し、教育プログラム「7つの習慣J」を導入する。同プログラムはアメリカのスティーブン・R・コヴィー博士が、あらゆる分野で功績を残した人々に「共通する習慣」を体系的にまとめ、それを中学生に生かせるよう再プログラミングしたもの。「終わりを考えてから始める」、「もっとも大切なことを優先する」「相乗効果が発揮できるよう意識する」などの7つの習慣が生活に取り入れやすいよう工夫がなされている。

広い地域から 70名募る

 清秀中学校の始業時間は午前9時。余裕を持たせた設定で神戸、広島、高松をも通学エリアとした。寮完備だが、「中学生のうちは親元からの通学が好ましい」と森副理事長。定員は70名(2クラス)。無論、充足させたいが、一定の教育レベルを期待する声に応えるためにもレベルは下げない。「偏差値52〜53を堅持したい」と強気である。

 中学校棟の全面改修も進み、ラウンジと広いウッドデッキを備えた新たな学び舎が新入生を待っている。

 
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