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中学・高校受験:学びネット

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武蔵大学

 
  知的体力を培う「Face to Face」の教育
 
武蔵大学は、旧制七年制高等学校を前身とする「少数精鋭主義」の大学である。全学の学生数が約4,300人という小規模のメリットを生かし、少人数制のゼミ・演習に力を入れている。教員と学生の距離が近い「Face to Face」の指導により、実践的な知的体力を養成し、社会で活躍できる人材を多く輩出している。昨年10月、ある経済誌による「出世できる大学」調査では、私立大学で第5位にランクインした。。

校 長: 平林 和幸
住 所: 〒176-8534 東京都練馬区豊玉上1-26-1
電 話: 03-5984-3715(入試課)
交 通: 西武池袋線「江古田駅」より徒歩6分、西武有楽町線「新桜台駅」より徒歩5分、都営地下鉄大江戸線「新江古田駅」より徒歩7分
学生数: 経済学部 1,989名
人文学部 1,388名
社会学部 927名 (2006.6.1現在)
ホームページ: http://www.musashi.ac.jp/

 

建学の理念を21世紀に

樹齢200年を超える大ケヤキが枝葉を広げ、キャンパス内を小川が流れる武蔵大学は、交通アクセスの良い都心にありながら、キャンパスにかつての武蔵野の面影を残している。

同大学の前身は、わが国初の旧制七年制高等学校である「旧制武蔵高等学校」。明治・大正・昭和にわたり財界で活躍し、「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎(初代)氏により1922年に創立された。1949年の学制改革で、武蔵中学校・高等学校と武蔵大学に再編され、武蔵大学は経済学部の単科大学として生まれ変わった。その後、人文学部と社会学部を増設。現在は3学部8学科を設置している。

教育方針は創立以来の「少数精鋭主義」。また、「建学の三理想」を今に受け継いでいる。

「建学の三理想」とは、「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」を育成するというもの。一言で表すと「自立した国際人」の育成。まさに現代に必要とされる人材である。

同大学ではこの理想を継承しながら、時代の変化や社会のニーズに対応して、さまざまな改革を実施してきた。

1992年に経済学部に、私立大学としては日本で最初の金融学科を新設。金融や証券・ファイナンスの分野に特化した教育を開始した。2004年には社会学部にメディア社会学科を新設。人文学部においては2005年に大幅な改組を行った。

それまでの「欧米文化」「日本文化」「比較文化」の3学科から、「英米比較文化」「ヨーロッパ比較文化」「日本・東アジア比較文化」の3学科へと変更。いずれも「比較」という概念を中心に据えている。これは、異文化との交流を大前提として、より多角的な視野から文化をとらえようとするものである。

行き先を自分で決める「海外研修」

「自立した国際人」の育成を目指す同大学では、留学制度が充実している。アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・韓国・中国などの大学と協定を結び、交換留学や協定留学を実施。留学準備や留学中はもちろん帰国後も、一貫して学生をサポートするシステムが用意されている。

また、同大学ならではのユニークな「学生海外研修」プログラムもある。

これは、学生の海外研修を大学側が支援するもので、夏休みを利用して実施される。募集人員は3学部合わせて30名。希望者はテーマや行き先を決め、詳細な研修計画書を提出して、審査を受ける。採用されると30万円を限度に奨学金が給付される。昨年は22名が海外研修に出かけた。

社会学部のある女子学生は、「開発途上国における教育の展望」をテーマにカンボジアへ向かった。ポルポト政権下で多くの知識人が殺害されたカンボジアでは、国民の教育が大きな課題となっている。彼女は1ヵ月をかけて、学校を訪問したり、子どもやその親たちと交流し、現行の教育制度とその問題点を調査した。

また、経済学部の女子学生2名は、イギリスで「金融市場サービス法と消費者保護の実態」を調査。金融業者を取り締まる監督機関(FSA)や消費者保護機関などを取材し、日本の制度と比較研究した。

海外研修参加者は、帰国後に開催される全学生対象の報告会に出席して、体験を報告。ほかの学生たちにも自分の研究成果を還元する。

国際人育成の観点から、留学制度と同様に重視されているのが英語教育だ。今年度より、全学部全学科で英語の授業内容が強化され、TOEIC受験が必須となった。学生は全員、1年次の7月と2年終了時の2回、TOEICを受験し、2年間の伸びを検証する。

在学生が認めた「満足度の高い大学」

同大学は1949年の開学当初よりゼミ教育に力を入れ、「ゼミの武蔵」としてその名を知られている。毎年200以上のゼミが開講され、1年生も入学直後からゼミに参加する。ひとつのゼミは平均して20名前後の構成で、担当教員と学生が双方向で意見を述べ合う。

1年次では、学部学科の基礎知識と勉強方法を学ぶ。2年次以降は、より専門的な内容に進む。受身の講義と異なり、ゼミでは一人ひとりが主体的に学び、意見を発表する。議論に熱が入ると、本来90分のはずの授業が2・3時間に及ぶことも珍しくない。

経済学部では毎年12月、学生主体の「ゼミ対抗研究発表大会」が開催される。審査員には教員のほか、企業で活躍されている方々も加わり、優秀ゼミを決定する。一昨年は「知の格闘技」というコンセプトのもと、大会名を「発する(ハッスル)2004」と名づけた。プロレスラーの小川直也氏から応援メッセージが送られ、研究発表大会は大いに盛り上がった。

少人数制のゼミ学習で、学生は自ら学ぶ姿勢を身に付け、実践的な知的体力を養う。それはまた、社会に出てからの大きな糧ともなる。

実際に、同大学の卒業生は企業から「地道に努力する」と高く評価されている。

昨年の週刊ダイヤモンド「10月15日号」の特集、「出世できる大学」では、武蔵大学卒業生の「出世力」(上場企業の役員就任数の対在学生数比)は、私立大学の中で慶応、早稲田などに続く5番目にランクされた。

一方、学生側からの評価も高い。文化放送主催の大学生によるアンケートでは、「大学就職部満足度」で第2位にランクインしている。これを裏付けるのが100%近い就職率だ。就職部の担当者は、自分の担当する学生たちの顔や名前、希望職種はもちろん、個性までも把握している。その上で面談や電話、メールなどで密にコミュニケーションをとり、就職先が決まるまで責任をもって指導している。

そのほか、マスコミ各社が実施したアンケートでも、同大学は在学生や高校の進路指導教諭らから「満足度の高い大学」として評価されている。
「Face to Face」のきめ細かな指導と身に付く実力。武蔵大学は、一人ひとりが個性を発揮し、自ら未来への扉の鍵を手にする大学である。

 

 
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