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中学・高校受験:学びネット

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国本女子中学校・高等学校

 
  新校長のもとに新たなコース編成
 
今年度から新校長のもと、新しい改革に乗り出している国本女子中学校・高等学校。礼節を重んじ、他者との結びつきの中で、自分が生かされていることを感謝し、自分以外の人に敬意を以って接すること、他人を尊重する。人間を育成し続けることを基本とした指導の中、女子生徒たちが生き生きと学んでいる。一方、今までの進路指導をより強固なものにした新2コースも誕生。生徒個々の希望をさらにしっかりと叶えると、現在多くの受験生から注目されている。

校 長: 有木 崇
住 所: 〒157-0067 東京都世田谷区喜多見8-15-33
電 話: 03-3416-4722
交 通: 小田急線「喜多見」駅徒歩2分
学生数: 中学校  59名
高等学校 281名 (2005.11.1現在)
ホームページ: http://www.kunimoto.ed.jp

 

進化した新2コースで
生徒の可能性を伸ばす

 今年度より国本女子中学校・高等学校に就任した有木崇校長は、教諭として13年、教頭として12年間国本女子中学校・高等学校を見つめてきた。その培った経験を活かし、国本女子中学校・高等学校を次の段階へ導こうとしている。

 「生徒一人ひとりの個性や意志を大切にするため、新たにコース制を設けることにしました。まずシラバスを作成し、パンフレット等の資料も一新して、新年度の入学生への説明会も進めています」。

 新コースは難関大学への現役合格を目指すアドバンストコースと、広い選択科目や体験学習で個性を伸ばす総合学習コースの2コース。高等学校では、入学時にこの2コースを選択して受験するため、入学時からコース分け授業が行われることになる。

 アドバンストコースは国公立・早慶上智・MARCHレベルの大学への現役合格を目指すコースである。主要5教科7科目での学習時間が全カリキュラムの8割を占め、高校1年次から7時間授業と土曜日の午前中授業でしっかりと学習時間を確保。基礎学力を徹底して身につける。週1回の特別講座では、建学の精神や創立者の意志を学びながら、今、自分はどのように生きて行くべきなのかを考え、後の進路選択に活かしていくようになっている。

 2年進学時には、各々の進路に合わせて文系・理系に分かれて履修する。通常授業の他にも、夏季学力増強合宿・長期休暇講習や小論文・面接指導、放課後の進学補習によるセンター試験レベル対策などの万全の体制で、生徒の目標達成をバックアップする。もちろん、個々の成績も徹底管理し、わからないところはわかるまで指導する体制も取られている。中高一貫コースでは、中学2年次にこのアドバンストコースに直結することになる(希望により総合学習コースへの選択も可能)。中3・高1ではコースの基礎となる実力をしっかりと蓄えた上で、高2進学時に理系・文系に分かれて学習するのだ。

 一方、総合学習コースは各教科の基礎学力を徹底し、生徒の可能性を伸ばすと同時に、個々の好きな分野にじっくりと取り組めるカリキュラムが組まれている。いくつかの教科においては習熟度別授業を実践。20名程度の少人数制で、生徒一人ひとりにきめ細かい指導を行っているのも特徴だ。苦手な科目を持つ生徒も多いが、それを克服することで、自分が何を得意とし、何がより好きかを理解する自分発見につながるのだと有木校長は語る。

 また、隔週土曜には自由研究の時間を設け、教養・学習・スポーツなどの幅広い分野で25の講座を開講。通常授業では学べない学力・個性・感性を身につける。そして、3学年縦割り授業を実践し、学年の枠を超えた意見交換など、将来の社会生活に役立つ時間にもなっているため、生徒にも好評である。

 さらに、このコースで最も特徴的なのが、外国語授業の選択肢に中国語を取り入れていることである。これからの時代に必要な言語のひとつとして、また、隣国で交流の歴史も深い中国の言葉を学ぶことで、国際社会及び日本の文化歴史の理解を深める授業の一環として、である。

 「どちらのコースでも、基本となるのが何のための学習であり、どう生きていくのかと言うことです。人間として生きる中で必要な人格育成を根本とした指導を続けていきたいと考えています」。

 学習の基本は人間教育であると考える新校長の願いがこもった新コース制である。

より良い学校改革のため
校長自らが自己改革実践

 有木校長は以前はめったに『笑わない人』と言われていた。決して頑固とかいうのではなく、表情に笑顔が浮かばなかった。これが自分の性質だからと思いこんでいた部分もあったが、今では笑顔を絶やさないように努力している。

 「国本学園の基本精神である『礼を重んずる心』に立ち返り、他人を思いやることを大切にしていくということを考え、現在の生徒たちを全て大切に育てていこうと再認識しています」。

 その考えをもとに、学園を変革していこうとする有木校長。しかし、まずは自分が変わらないことには、他者を変えることはできないということで、先の笑顔の話につながるのだ。また、一日に10回以上ありがとうと言うこと、生徒にもこちらから挨拶をすることなど、様々な自己改革にこの半年以上取り組んでいくなかで、周囲も徐々に変わってきた。最初は何となく実践しにくかった校長室の扉に『welcome』の札をかけておくことで、生徒たちが気軽に校長室を訪れ、色々な話をするようになったという。生徒たちも、HRノートを作り、先生や校長の話で感じたことを書くなど、心の交流も深まってきている。

 「他者との結びつきの中で、自分が生きていること、生かされていることを感謝し自分以外の人を敬う、従って自分さえ良ければいいという考えから脱却する人間形成を、私自身が変わることで示すことができたらと思っています」。
「生徒一人ひとりのなかにひそむ宝石のような尊い本性を発揮させ、発揚させ、輝かせることを目標にしています。それを発見し、伸ばすことが国本教育の力であると考えています」というのは創立者の有木春来先生の言葉である。その宝石は個性、オンリーワンなど様々な言葉に置き換えてもいいが、ともすれば我がままに陥りやすい。個性もオンリーワンも人と人との結びつきで輝くものであることを、生徒たちが理解し成長していくことを有木校長は願っている。

 
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