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中学・高校受験:学びネット

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帝京中学校・帝京高等学校

 
  未来への可能性を広げる新制度導入
 
昨春、新校舎が完成し新たな歴史を刻み始めた帝京中学校・高等学校。「生徒一人ひとりが自分流の力を見出せる教育」をテーマに掲げる同校は、生徒の可能性を広げる新しいシステムや制度を次々と打ち出している。昨年度は高校の文理コースにおいて1学期間の海外留学を認めた。今年度からは帝京大学グループへの無試験入学制度を導入。しかも一定の条件をクリアすると、その入学資格を2年間保留できる。

校 長: 橋本 悳正
住 所: 〒173-8555 東京都板橋区稲荷台27−1
電 話: 03-3963-6383 (中学)
03-3963-4711 (高校)
交 通: JR埼京線「十条」駅下車徒歩12分、都営三田線「板橋本町」駅下車徒歩8分、 国際興業バス「王子」駅または「板橋」駅より帝京大学病院前下車徒歩3分
学生数: 中学校  358名
高等学校 813名 (2005.11.1現在)
ホームページ: http://www.teikyo.ed.jp

 

バランスよく学ぶ英語

 同校は、帝京大学や帝京平成大学、帝京科学大学などを擁する帝京グループの系属校である。1943年に創立され、1973年に男女共学化。1982年より中高一貫教育を開始した。 現在は中学から入学する6年一貫コースと、高校から入学するコースの2通りの道が用意されている。

同校は週6日制により十分な授業時間を確保し、先取り学習を実施している。中学2年次で中学課程をほぼ終了し、3年次より高校の学習に入る。主要5教科の学習に力を入れ、英語と数学に関しては週に1時間ずつ、7時限目に補習を組み込んでいる。また英語は、週に6時間の授業時間を設定。英文法・英読解・英会話等に分けて授業を行い、「読む・書く・聞く・話す」力をバランスよく養う。さらに毎朝、NHKの「基礎英語」で学びの幅を広げている。中学3年次の夏休みには希望制で3週間のイギリス語学研修に出かける。毎年およそ9割の生徒が参加するという。この語学研修で英語への関心を深める生徒も多い。

特色ある全4コース

高校には、「文理」・「理数」・「インターナショナル」・「文系」の全4コースがある。

 このうち「文理」コースは、内部進学者の「中高一貫コース」と高校から入学する「高校入学コース」の2種類があり、授業進度が異なる。いずれも高校2年進級時に文系・理系に分かれ、国公立や私立難関大学を目指す。

 「理数」コースは、医歯薬系大学・学部にターゲットを絞ったコース。英・数・理に重点を置いている。

 「インターナショナル」コースは、高校1年次の夏から1年間、海外留学する。行き先はアメリカ・イギリス・カナダ・ニュージーランドなど。留学先で同コースの生徒同士が固まらないように、互いに離れた地域の高校で学ぶ。「最初の1ヵ月ほどは慣れない環境で心細く辛い思いをするようですが、帰国が近づくころには『帰りたくない』と言っていますね」。橋本悳正校長は笑顔で話す。

 「文系」コースは、勉学とクラブ活動を両立させるコース。生徒は皆、サッカー部や硬式野球部など強化指定クラブに所属している。このコースに入学するには、各クラブのセレクションまたは練習会、説明会に参加して顧問による技術力の認定を受ける必要がある。

これら高校の4コースはそれぞれ特色がはっきりしているため、選考方法も異なる。内部進学する生徒も文理コースへは無条件に進学できるが、ほかのコースは選考基準をクリアしなければならない。

短期留学で英語力に自信

 同校の中学生の中には、3年次のイギリス研修旅行がきっかけとなり、留学に関心を持ち始める生徒も多い。しかし、高校のインターナショナルコースに進学するには英検準2級以上が必要。それに1年間の留学期間は長すぎるという声も。

そこで昨年度より、文理コースにおいて1学期間の短期留学を認めることにした。ただし、それまでの出席日数や成績が基準以上でなければならない。「留学時期に規定はありませんから、条件を満たしさえすれば何年生の何学期からでも出発できます」。

学校の設けた留学制度ではないので、留学先などは本人が手配しなければならない。しかし、留学に詳しい先生方が業者の選択などについてアドバイスしてくれる。 昨年すでに数名がニュージーランドやオーストラリアに留学した。

 「帰ってきた生徒たちは皆、『英語力に自信がついた』と喜んでいます」と橋本校長。なかには、そのまま現地の高校へ編入学した生徒もいるという。

 「本校のモットーは、生徒の可能性を広げること。高校時代に留学を経験すると、未来への選択肢も広がります」。

 

難関大学への挑戦をバックアップ

 同校では、生徒が将来への道筋を見つけ、しっかりと歩んでいけるよう、高校1年次から系統立てて進路指導を進めている。

まず高1では、自分自身を見つめて将来の職業を考える。そのために適性検査や職業別ガイダンス、キャリア講演などを行う。講師は、理数コースであれば医師など、コースの特性に応じて人選している。

またこれとは別に、毎年創立記念日には同校卒業生による講演もある。一昨年は、橋本校長の教え子で、一代で外食産業のチェーン店を築き上げた野球部OBが講演した。
「失敗を繰り返しても夢を諦めなかったと、夢に向かって努力する大切さを語ってくれました」。

 高2になると、進路指導はより具体的になる。目指す職業に就くにはどのような学部学科で勉強すべきかを研究させ、オープンキャンパスへの参加を勧める。生徒は自分の道筋を具体化させ受験意識を高めていく。2月には卒業生の受験体験発表会。勉強方法など体験を聞かせ、早い段階から受験勉強をスタートさせる。

高3では、校内で大学別ガイダンスや帝京大学医療系イベントに参加させ受験に取り組む姿勢を育んでいます。

 同校は今年度より、一定の成績であれば帝京大学・帝京平成大学・帝京科学大学などの帝京大学グループへ、医学部を除いて無試験で入学できる制度を導入した。帝京大学グループには幅広い学部学科が設けられているので、生徒の選択肢は大きく広がる。

しかし新制度導入にはもうひとつの目的がある。生徒の挑戦をバックアップすることだ。国公立大もしくは早慶を受験する場合は、卒業後2年間まで入学資格が有効になる。いわば2年間の保険である。すでに現・高3生の50名ほどが制度適用を希望しているという。

橋本校長は「この制度を生かして、生徒たちに自分の持てる力を存分に発揮してもらいたい」と願っている。

同校では、生徒の可能性を広げる教育が、様々な形で実践されている。

 
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