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中学・高校受験:学びネット

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相模女子大学中学部

 
  確かな学力と豊かな個性をはぐくむ中高一貫
相模女子大学中学部は、明治以来の伝統を誇る相模女子大学の併設校として、1949年に開設された。系統的な6年一貫教育により、確かな学力を育成。また、工夫を凝らした多彩な行事を通じて、個性豊かな人間性を養っている。昨年度に中学・高等部の部長(校長にあたる)に就任した須山英治部長は「大学の併設校というメリットを生かしながら、時代の多様なニーズにこたえられる教育体制を構築していきたい」と語る。

校 長: (中学・高等部部長)須山 英治
住 所: 〒228-8533 神奈川県相模原市文京2−1−1
電 話: 042-742-1411
交 通: 小田急線「相模大野」駅北口下車徒歩8分
学生数: 中学校  352名
高等学校 1,168名 (2005.7.1現在)
ホームページ: http://sagami-wu.netty.ne.jp/

 

他大学進学も視野に

相模女子大学中学部は、小田急線「相模大野」駅より徒歩8分の距離にある。キャンパスの敷地面積は、東京ドームの3.7倍にあたる17.4ヘクタール。自然公園と見まがうほど緑あふれる広大な敷地に、幼稚園から大学までが併設されている。

昨年度、公立進学校の校長から中高等部の部長に就任した須山部長は「伸び伸びと学校生活を楽しむ生徒たちの姿が印象的でした」と話す。

同校では前期・後期の2期制導入により十分な授業時間を確保。余裕ある学校生活を実現しながら、他大学進学も視野に入れ、確かな学力を育成している。

卒業後の進路は、およそ6割の生徒が他大学へ進学。3割が併設の相模女子大学や同短大へ。その他は、留学や専門学校進学など。

都築和則入試広報部長は卒業生の進路について、「東京芸大をはじめとする芸術系や体育系、それに医歯薬系に進む生徒も多く、分野は多岐にわたっています」と話す。
これは多彩な行事や進路指導を通じて、生徒の個性を引き出し尊重してきた成果とも言える。

一人ひとりが主役

同校では年間を通じて数多くの行事が実施される。その理由を須山部長は「『生きる力』のベースは『感動する心』です。心を養うには、バーチャルではなく現実に人と人とがぶつかり合ったり、自然の中で感性を揺さぶられるような体験が必要です」と説明する。「感動する心」はまた、「主体的学習」を支えるものでもある。

中学に入学した生徒たちが最初に体験するのは、2泊3日の宿泊オリエンテーション。入学式の翌々日から河口湖へ出かける。併設の小学校から内部進学する一部の生徒を除いて、新入生のほとんどは、神奈川や東京など広範囲から集まってきた公立小学校出身者だ。出発するときは互いに知らない者同士。緊張した表情でバスに乗り込む。

現地では、学校生活や学習方法についての研修や学級会、体験学習を行う。生徒たちはハイキングを楽しんだり、班ごとに分かれて飯合炊飯でカレーライス作りにも挑戦する。3日間を共にすることで次第に打ち解け、「行きとはうって変わって帰りのバスの盛り上がりは大変なものです」と須山部長。
こうして生徒たちは入学後すぐに学校生活に溶け込み、安心して学習に取り組むことができる。

行事は、スキー学校や林間学校等の宿泊を伴うもののほか、各種コンクールも多い。読書感想文・書き初め・私の主張・合唱など、個人またはクラス単位で優勝を目指す。
「たとえ勉強や運動が得意でなくともどこかで主役になれるよう、できるだけ多くの機会を設けています」。

これは、生徒の個性を引き出し尊重していくことでもある。
行事のほか、人間形成の大きな要素である「しつけ」にも力を入れている。日常的に身だしなみや礼儀作法について指導。放課後の清掃時間には体操服に着替え、教室の隅々まで磨き上げる。須山部長は「しつけは、形から入り習慣づけるもの。家庭と協力しながらきめ細かな指導ができる点に、私学の優位性があります」と話す。

基礎確立から進路挑戦へ

学習指導面では、中高の6年間を2年ずつの3期に分け、順に「基礎確立期」「進路選択期」「進路挑戦期」と位置付け。生徒の成長過程に対応した指導を展開している。
中学1・2年次の「基礎確立期」では、学習習慣を確立し基本的学習能力を身につけさせる。成績が基準に満たない生徒に対しては補習を設定。必要に応じて個別にも指導する。また教科担当の先生方が希望者を募り、学力増強講座を開くことも多い。中学2年次から高校1年次まで、数学と英語は習熟度別に少人数での授業を行っている。

中学2年次の冬休みには同校伝統の「勉強合宿」が、河口湖のホテルにおいて3泊4日の日程で実施される。そこでは1日に50分授業が9時限目まで設定されており、習熟度別少人数編成で英数国の3科目を集中的に学習する。生徒たちは、窓外の雪をいただいた富士山を横目に、勉強漬けの毎日を過ごす。教える側も、高等部の先生方が応援に駆けつけ、総力を挙げて取り組む。

昨年の合宿に同行した須山部長は「最初は不安がっていた生徒たちも、合宿終了後には『こんなに勉強したのは初めて』と、一様に達成感を口にしていました」と話す。
この合宿は「基礎確立期」から次の「進路選択期」への節目としても位置付けられている。

中学3年次では、後期より高校の授業内容に進む。高校進学後は2年次より進路の志望別にコースに分かれ、本格的な受験指導に入る。
なお大学受験に際しては相模女子大学の「確約併願制度」を利用できる。これは、あらかじめ同大学の合格を確保したうえで、第1志望の他大学を受験できる制度。
「安心して他大学に挑戦できる、付属校ならではのメリットです」。
新時代への活性化
「学校は教員の意欲と力量が財産です」と須山部長。その点、同校では教師陣が学習指導・生活指導ともに一丸となって力を尽くすという伝統が受け継がれている。
しかし、課題もある。「伝統を礎に新しい時代のニーズにもこたえていかなければなりません」。

例えば、余裕ある学校生活を守りながら、進学指導をさらに充実させたいと考えている。そのために須山部長は今年度新たに「さがみ改革会議」を組織した。メンバーは中高等部の先生方15名。現在の教育システム全般を見直し、より良いものへと作り上げていくことが目指されている。

「他の先生方も外部の研究会や研修会に積極的に参加し、新しい情報の収集や自らのスキルアップに努めています」。
同校では新時代へ向けての活性化がすでに始まっている。

 
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