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中学・高校受験:学びネット

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白梅学園清修中学校

 
  来春、女子教育の未来を拓く中高一貫校が誕生
「既存の枠にとらわれない、新しい教育を展開していきます」と中高一貫部設置準備室の柴田哲彦室長。白梅学園は来年度、「白梅学園清修中学校(認可申請中)」を開校。新たな女子中高一貫教育をスタートさせる。授業時間を十分に確保し、全教科を有機的に連携させながら、将来にわたって役立つ総合的な能力を養成。国際社会においても活躍できるスペシャリストへの道を開く。

校 長: 秋田 中子
住 所: 〒187-8570 東京都小平市小川町1-830
電 話: 042-346-5129(中学校設置準備室)
交 通: 西武国分寺線「鷹の台」駅下車徒歩13分、西武バス「国分寺北入口」より「小川上宿美大前行き」乗車「白梅学園前」下車
ホームページ: http://www.shiraume.ac.jp/seishu/

 

女子校の意義

来春開校する中学校は完全6年一貫教育。したがって現在の白梅学園高等学校とは別コースとなる。

数年前より開校準備を進めてきた柴田室長は、「男女共学という選択肢も含め、白紙の状態から検討を重ねてきました」と話す。

女子校に決定したのは、今後これまで以上に女性のスペシャリストが必要とされる時代が来ると考えたからだ。

柴田室長は男子校・女子校・共学のいずれも経験した豊富なキャリアの持ち主。開校後は教頭に就任する。

「女子校の良さは自主性を引き出しやすい点にあります。理数系教育に力を入れ、社会の様々な分野で活躍できる女性を育てていきます」と抱負を語る。

募集定員は2クラス60名。少人数制できめ細かな指導を行う。

準備室では、授業はもちろんのこと行事や制服、机の大きさにいたるまで、既成の枠にとどまらない柔軟な発想で、学校づくりを進めてきた。

校舎は、学園の敷地内に新たに中高一貫部専用棟を建設する。4階建てで、中央部に吹き抜けを設けた明るく開放的なイメージ。職員室はガラス張りで、内からも外からも見通せるオープンな設計。隣には自主学習に利用できる多目的スペースを配置。生徒が放課後に安心して学習に取り組めるように配慮されている。

校舎の設計にあたり特に重視したのは「オープンであること」。職員室だけでなく教室もガラス張り。外から授業を見学できる。

「教科ごとの準備室は設けていません。全教職員が職員室で顔を合わせ、コミュニケーションを密にします」。教師陣は常に情報を共有し、連携をとりながら授業を進めていく。

授業時間数は公立中学の2倍

授業にあたっては、どの教科も「ST(Student-Teacher)サイクル思考型授業」と「ベーシック・ラーニング」を共通メソッドとする。

「STサイクル思考型授業」とは、一方的な知識伝達ではなく生徒から発言を引き出し、活発な議論によって進めていく授業形態。問題発見・解決・発表能力を身に付けさせる。
「ベーシック・ラーニング」は、高度な学習へとつながる土台を築くこと。特に中1の段階で重視される。

中1では、平日の午前中に英数国の各授業を65分ずつ設定。トータルで公立中学のおよそ2倍の授業時間数を確保している。とりわけ英数に力を入れ、1クラスを2分割した15人の少人数編成で授業を行う。

また全教科の授業において、視覚・聴覚・触覚など身体の五感に働きかけることにより、シナプスの発達を促す。例えば、各教室には大型スクリーンを装備し、視覚イメージを活用。英語では唇や舌の運動を取り入れて口の筋肉を鍛え、ネイティヴに近い発音をめざす。

「自分が正しく発音できると、リスニング能力も飛躍的に伸びます」。

数学では毎回、ウォーミングアップとして最初の5〜10分間に計算トレーニングを実施。頭脳を活性化させる。生徒たちが早く正確に計算できるようになると、その後の授業の進み方が大きく異なってくる。

さらに教科と教科を有機的に連携させ、学習効果を上げる。例えば中2で、社会が「平安時代の歴史」に進むと、国語では当時の文学作品について学ぶ。

こうして「基礎・基本」を徹底させ深めることによって、難関大学進学はもちろんのこと、思考力など社会に出てからも必要とされる総合的な能力を育成する。

 

効率的に学べる独自のカリキュラム

各教科は6年一貫教育のメリットを生かし、独自のカリキュラムを策定している。

理科・社会は6年間の学習内容を整理し、不要な重複を削除した形で配列し直した。
「効率的に学べるカリキュラムにより、主要5教科は高2までにセンター試験の範囲を終えます」。

さらに英語は、海外の大学進学を視野に入れ、高2でTOEIC700点、高3でTOEFL213点をめざす。これは中1より「発信力」を鍛えていかなければ到達できないレベルだ。そのため、例えば「三単元のS」の前に過去形・未来形を教えるなど、自己表現に必要な構文からスタートする。そうすることで、生徒は早い段階から英語で表現する楽しさを味わえる。

また英語でディベートやディスカッションをするためには、まず論理的構成の文章が書けなくてはならない。そこで独自の「ライティング」カリキュラムを策定している。
海外研修も2度実施する。中2ではイギリスの全寮制の学校で2週間以上に及ぶ寮生活を体験。高1では3週間のEU研修が予定されている。

クオリティの高さを保証

「従来の学校行事も、学習効果の観点から精選しました」と柴田室長。
文化祭としては、授業の様子が保護者に伝わるような発表会や展示会を計画している。すべての行事は授業と連動した形で実施されることになる。
平日の最終時限に音楽・美術や体育の授業を設定。この時間帯を利用した特別活動を予定している。近隣の大学や研究室などから専門家を講師に招き、芸術・スポーツ活動等を行う。

「将来に役立つような、乗馬、日本の伝統芸能の鑑賞、テーブルマナーなど広範囲にわたるプログラムを用意します」。

放課後には「セルフラーニングタイム」を設け、「その日のうちに理解」と「より発展した学習」の両面から自学自習を促す。その場には全教科の担当者が待機し、生徒の学習をサポートする。さらにインターネットを利用して各家庭へ教材を配信することも可能だ。
同校では生徒の学力を確実に積み上げていくため、細部にわたり配慮された教育システムを準備している。

しかし柴田室長は「すべては教師の熱意と力量にかかっています」と話す。現在の準備室は、柴田室長が外部から迎えた信頼できる先生方で構成されている。さらに将来的にもクオリティの高い教育を保証するため、「教職員の心得(コンプライアンス)」を作成。教員研修や保護者との意見交換会議開催などを約束している。ここに、同校の新しい教育にかける決意と自信が示されている。

 
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