サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

日体荏原高等学校

 
  100年を迎え 新たな教育方針を打ち出す
日本体育大学との高大連携を密にし、多くの有名選手を輩出してきた日体荏原高等学校。100周年をきっかけに、さらに目的意識の高い生徒の入学を促したいと、各コースの改革に着手。現代に合った新たな教育方針と共に、101年目の一歩を踏み出した。

校 長: 横田國男
住 所: 〒146-8588 東京都大田区池上8-26-1
電 話: 03-3759-3291(代)
交 通: 東急多摩川線「矢口渡駅」下車徒歩7分、東急池上線「池上駅」下車徒歩15分
学生数: 815名 (2005.7.1現在)
ホームページ: http://www.int-acc.or.jp/ebara/

 

100周年を迎え、 新たな方針で道を切り開く

100周年を迎えて、新たな第一歩を踏み出そうとしている日体荏原高等学校。校地総面積1万6千平方メートル強、グラウンド2万2千平方メートル強という広大な敷地を基盤とし、創立されてから、100年という流れの中を過ごしてきた。その間、欧米に追いつけ、追い越せという戦前教育の時代も、混沌とした流れのなか、次第に熱を帯びていく戦後教育も、体感してきた学校であり、今までに卒業させた生徒は、約2万8千名にも及ぶ。

そして今、新しい学習の時代が始まり、公立・私学を問わず、各学校に個性化が求められている。なかでも、私学は建学の精神を基本とする教育で、それぞれの特徴を持った教育内容や指導方法を実践しているが、日体荏原高等学校の場合、建学の精神は創立時に定められたものが継承されている。
また、校訓として向上一路、只維至誠、偕和協調があるが、ほとんど理解されずに形骸化して来たことに腐心した校長は、「今回創立100周年を迎えるに当たり、保護者の期待や時代のニーズを取り入れた新たな教育方針を打ち出すことを考えています」。4年前に就任し、5年で学校を改革すると宣言した横田國男校長は、この建学の精神を基盤にした、様々な改革を行い続けてきた。最初は半信半疑だった教員らも、最近では次々と実践される改革内容に、自らやる気を見せ、学校全体が活気付いている。

その横田校長は、校長自身の40数年の教職キャリアを支えて来た教育理念である『慈育厳教』を創立100周年を契機に日体荏原高校の教育方針として新たに策定した。

慈育とは、一人ひとりをかけがえのない人格として認め、尊重し、個性の発見と伸長に慈愛をもって援助することで、本人の進路希望の実現に導くこと。そして厳教とは、人間として望ましい在り方生き方や、高校生としての学力を厳しく教え、確実に身につけさせることである。それが生徒だけでなく、保護者から生徒を預かるときの契約でもあるのだと熱く語った。

本当の高大連携のために
コース改正と大学での講義開始

創立のきっかけが、日本体育大の学生が教育実習の場となるようにとの目的からという本校は、日本体育大の附属ではなく、姉妹校という位置関係を持つ。そのため、創立当時から、高大連携を実践しているようなものであり、自然と「日体大進学志望者」の入学生が増えてきた。無論、その中には中学校で良い成績を修めた生徒も少なくなく、卒業後にはオリンピックに出た選手もいる。プロゴルファーの丸山茂樹氏も当校の卒業生であり、夏の全国高校野球大会への出場は1回、春の選抜大会は2回出場している。

このハイレベルの運動能力を身につけ、日体大や他の体育系大学への進学、または企業のクラブへ入部するために、当校の体育コースへ進みたいという希望者が多い。1年から2年に進学する際に決まるコース制は、生徒一人ひとりの適性や興味に合わせたカリキュラムを実践する総合コース、文化・教育・法律・経済などの大学進学を視野に入れた文系コース、4年生大学・短大・看護医療分野への進学者を対象にした理系コース、日本体育大学やその他の体育系大学への進学を目指す体育コースの4コース。なかでも人気なのはやはり体育コースだが、編成上、たった1クラスに過ぎないこのコースに入るため、生徒は1年時に充分な基礎学力・体力を付けておくことが要求される。

また、体育コースは、卒業後は成績次第で、45名の日本体育大特別推薦枠に入ることができる。選抜方法は、一定以上の学力を身につけ・体力的にも鍛え抜き、全教科通じて優れた成績を修めた生徒。そのために、生徒たちは日頃からクラブにおいても、授業においても、必死に努力を積み重ねている。

「将来、国内で体育やスポーツを指導する人材を育てるというだけでなく、スポーツを通じての国際交流の担い手となれるように、今後は国際理解教育も進めていきたいと考えています。そのためには、体育コースという名であっても、基礎学力の徹底は必須なんです」。

このスポーツ国際交流とでもいうべき教育の第1歩が、オーストラリアとの交換留学制度。15年前より行っており、現在も夏休みを使って実施中だ。
また、今年度より日本体育大との高大連携プログラムも、体育コースの3年を対象に取り入れられた。大学で講義を受け、クラブに参加し、専門的な能力を身につけることで、さらに意欲的に学習に取り組む姿勢を身につけるのである。
このプログラムは前期後期に分かれており、前期は4月中旬から7月まで、日体大のキャンパスで行われている。現在、生徒自身が選んだ講義やスポーツに、熱心に取り組んでいる真っ最中だ。また、後期は10月から1月後半まで、大学の講師が高校へ訪問して、高校の施設を使った"出前授業"が行われる予定である。
この連携で行われる講義内容は、当初、大学からの提示では80項目を超えていた。その中から厳選された6項目(前期3項目・後期3項目)を受講するため、どれも生徒には好評である。

「現在、来年度の入学生を対象に、新1年生から体育コースを作ることを検討しています。まだ詳しい内容は決まっていませんが、目的意識をしっかり持った生徒に来てもらうためには、良いシステムと思います」。

また、新文化系コース・新理科系コースと各コースを名称・システムともに変更し、理系・文系コース内に特別進学クラスを設置し、難関大学への道を開くなど、さらに内容の濃いコースとして生まれ変わらせるために、校長を筆頭に模索中である。来年度のための学校説明会が開かれる頃には、何らかの発表できる形ができているだろうと、横田校長は語る。

「夢を持つのは悪い事じゃない。でも、夢ばかり見ているだけでは決して叶わない。そのためにも、入ったときに出口の見えるような目に見えるシステム改革で、進路実績を積み、生徒の夢実現のための道へ導いてやるのが、本当の学校の存在意義でしょう」。
選ぶ教育から選ばれる学校に変わりたい。そう願う横田校長自身の高校への夢は、後少しで完全に実現する予定である。

■学校説明会
11月5日(土)・12日(土)・19日(土)・26日(土)
12月3日(土)10:00〜 13:00〜 の2回

 

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.