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中学・高校受験:学びネット

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二松学舍大学附属高等学校

 
  今までも、これからも、「心を育て 学力を伸ばす」
「学習」「部活動」「行事」の3つに全力投球

 夏目漱石や犬養毅ら多くの偉人が学んだことでも知られる漢学塾の名門「二松学舎」。その流れを受け継ぐ二松学舎大学附属高等学校が掲げるコンセプトは「心を育て 学力を伸ばす」。日本に根ざした道徳心を軸に、自ら考え判断し、行動できる人材の育成に取り組んでいる。大切にしているのは、生徒が「学習」「部活動」「行事」に全力で取り組める環境づくり。来年度は募集定員を増加し、内申特待も新しく設定。新型コロナの影響下でも受験生が私学進学を諦めないよう、手厚いサポートを用意している。

校 長: 本城 学
住 所: 〒102-0074
東京都千代田区九段南2-1-32
電 話: 03-3261-9288
交 通: 東西線・半蔵門線・
都営新宿線「九段下」下車徒歩6分、
総武線・南北線・有楽町線・
都営大江戸線「飯田橋」徒歩15分
生徒数: 880名
ホームページ: http://www.nishogakusha-highschool.ac.jp
 

落ち着いた校風が人気
募集人員を増加

 2年前の入試で、定員の2倍近い430人以上の入学者を集めた二松学舎大学附属高等学校。その学年がこの春3年生になり、10クラスとなっている。この学年は「大学入学共通テスト」の1年目の受験生であることから、大学附属高校の人気が上昇。また、高等学校就学支援金制度が始まり、私立高校の授業料が実質無償化となったことが、入学者増加の背景となった。

 それだけでなく、都心でありながらも北の丸公園や千鳥ヶ淵の緑豊かな環境にあり、穏やかで落ち着いた校風も人気の一つ。漢学塾として創立された二松学舎の歴史を受け継ぐ「論語」の授業など、独自の人格教育を行っており、「人としての心も育ててくれる」学校として知られている。

 来年はこの3年生が卒業するため、募集人員を230名から250名に増やす。推薦入試と一般入試でそれぞれ10名増え、「すべてのカテゴリーにおいて増やしました。来年は6クラスに戻す予定です。昨年と比べて、合格しやすくなると予想しています」と入試広報部部長の車田忠継先生は話す。

私学進学を諦めないで!
内申特待で入学金を免除

 さらに、特進コースには「内申特待」を設定する。A推薦(単願)の場合、5科23以上、B推薦(埼玉県・千葉県)と併願優遇(東京都・神奈川県)では、5科24以上で、入学金22万円が給付される。

 東京都では2020年4月から授業料軽減助成金事業の対象を、年収目安760万円未満の世帯から年収目安910万円未満の世帯まで拡大。多くの生徒が授業料が無償となることから、授業料ではなく「入学金」を給付することで、手厚くサポートしていきたい考えだ。 

 内申特待で入学した生徒は、いったん入学金を納付するが、入学後の5月には入学金は戻される予定という。授業料軽減助成金の申請は通常6月中旬から始まり、秋に結果が通知され、口座に振り込まれるが、同校では少しでも家庭の負担を減らしたいと、スピード感ある対応を決めた。

 「新型コロナウイルスの影響が深刻になる中、学校として何ができるかを考えました。特進コースだけではありますが、経済的理由で私学進学を断念する生徒を減らしたいと思っています」と車田先生は語る。

 さらに同校では、5教科の学力だけでなく、様々な可能性を持った生徒にも門戸を広げるようにと、出願基準に9科の内申も加えた。

 特進コースではA推薦で9科35以上、B推薦と併願優遇が9科36以上。進学コースではA推薦9科30以上、B推薦と併願優遇は、昨年まで9科34以上だったが、各種検定試験実施の不透明さを見越して、今年は33と1ポイント下げた。「5教科の勉強だけでなく、いろいろな能力や適性を持った生徒の期待に応えたいと考えています」と車田先生。

 また「今年の受験生は、先が見えずに不安が大きいかと思います。私たちは様々なケースに柔軟に対応していきたいと思っています」とも車田先生は話している。

様々なアプリを組み合わせ
休校中も学びを止めない

 すでに全校生徒にiPadを貸与しており、遠隔学習ツールとして活用していた同校。休校期間中は「Classi」と「スタディサプリ」に加え、授業支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」も併用して遠隔授業を行っていた。

 家庭の通信環境も考慮し、通信量を抑えられるように、Zoomの使用は毎朝のホームルーム、双方向性を担保するための授業時間中の質問、個人面談などが中心となっている。万が一、つながりにくい場合でも、授業動画を後からでも見られるようにシステムを整えた。

 「Zoom、Classi、スタディサプリ、MetaMoJi ClassRoom のそれぞれの適性に合わせて使い分けました。外出自粛制限が再び行われても、対応できます」と車田先生。今後も生徒の学びが途切れないように、試行錯誤を続けていく。

高校生らしい3年間を
独自の高大連携も魅力

 同校が目指している生徒像は「自らを高めようとする生徒」だ。「学習」だけでなく、「部活動」「行事」の三兎を追う充実した高校生活を過ごしてほしいと、同校の本城学校長は生徒にメッセージを送っている。

 車田先生は「勉強も部活も、行事も頑張る。そんな生徒を本校は応援します。高校は3年間しかありませんが、だからこそ高校生らしい青春を謳歌してもらいたいです」と話す。

 二松学舎といえば、甲子園での活躍も目覚ましい野球部が有名だ。広島東洋カープの鈴木誠也選手や永井敦士選手など、プロ野球で活躍しているOBも少なくない。その他にもダンス部、合気道部、展覧会にも多く入賞者を出している書道部など34もの部があり、80%の生徒が加入し、活発に活動している。

 千代田区九段という恵まれた立地を生かして、国会や博物館、美術館、新聞社などを巡り、調査した内容を発表する「九段フィールドワーク」も同校ならではの教育プログラム。 

 また、二松学舎大学との高大連携も魅力だ。2年生が受ける「二松学舎学びのコース」では、日本文学や経済学などのリレー講座を大学構内で受講。学問を通したキャリア教育を図っている。3年生での自由選択科目「経営学」「書道」「中国語」は二松学舎大学進学時に大学の履修単位としても換算される。

 二松学舎大学は同校の目の前にあり、生徒は大学の図書館や学食を利用することも可能。身近に大学での学びが感じられる恵まれた環境にも注目が集まりそうだ。

 
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