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中学・高校受験:学びネット

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青山学院中等部

 
  知的好奇心を刺激する「教科センター方式」
毎日の礼拝で、心ものびやかに成長

教科ごとの専門ゾーンを設ける最先端の教室運営システム「教科センター方式」を導入し、新校舎には国内外から見学者が訪れるなど、注目が高まっている青山学院中等部。新校舎完成から3年。生徒たちは理想の学び舎の中で、のびのびと知的好奇心に満ちた学校生活を送っている。2 0 2 4年の青山学院1 5 0周年に向け、中等部では「Communication」(双方向の伝達)「Collaboration」(協力)「Creativity」(創造力)の3つの力をつけることを目標に設定。素晴らしい教育環境が整った後、次のステージに向けて、新しい時代を生き抜く「生きる力」の育成に力を注いでいる。

校 長: 敷島 洋一
住 所: 〒150-8366
東京都渋谷区渋谷4-4-25
電 話: 03-3407-7463
交 通: 東京メトロ各線「表参道」駅より
徒歩7分
生徒数: 772名
ホームページ: http://www.jh.aoyama.ed.jp
 

新校舎が育んだ
自分で考え、自ら行動する力

 青山学院中等部に新校舎建設の機運が高まったのは10年以上前。その時「教育研究委員会」(のちに将来構想委員会)のメンバーとして、新校舎建設の中心的な役割を担ったのが筒井祥之先生だ。

 「これからの時代を生きる人材を育てるためには、どのような方法がふさわしいか、議論と検討を重ね、教科センター方式を採用することになりました」と筒井先生は語る。

 生徒が授業毎に教科の専門教室へと移動するこの方式。専門教室の隣にはオープンスペースの「メディアスペース」が設けてある。そこには教科に関する展示物や本が置かれ、生徒同士で学び合う協働学習用のデスクも用意されている。

 新校舎での第1期生となる71期生が入学したのは2017年。筒井先生はこの学年の学年主任となった。この時、学年目標として打ち立てたのが「自分で考え、自ら行動する」というスローガン。まさに、教科毎に教室を移動する教科センター方式が求めている学びの姿だ。「旧校舎で学んでいた生徒にとっては戸惑いがあったかと思いますが、71期生は自然とそうした習慣を身につけていったと思います」と筒井先生。

 取材に伺ったのは、71期生の卒業式の日。教頭の浦田浩先生はこの卒業生を「新しい時代の子どもたち」と表現する。グループで話し合い、意見をまとめ、プレゼンテーションすることが得意。「CoursePower」というLMS(Learning Management System)を使い、スマホやPCで自宅にいながらも生徒同士でやりとりをする。当たり前のように新しいツールを使いこなし、協力して学習ができる。そんな生徒の様子を浦田先生は嬉しそうに話してくれた。

キャリア教育で
学習意欲をアップ

敷島 洋一 中等部部長

 新校舎完成と同時に力を入れてきたのは「キャリア教育」だ。

 大学付属の中高一貫校である同校は、受験がなく高校・大学へ進学できることから、受験に縛られずに自分の本当に好きなものを見つけ、なりたい職業に向けて掘り下げて考える時間を与えたいと考えた。

 そこで、71期生は中2時に「進路クラブ」というプログラムを導入。様々な職業や職業に直結する大学の学部調べ、親子で職業について話し合う機会も設けた。

 同時に「学習の結果表」の作成もスタート。自分のテストの点数や平均点、通知表の結果などを1冊のノートにまとめている。「手書きで書き込むことで、自分の成績を再認識することができます」と筒井先生。保護者が記入する欄もあり、生徒、教師、保護者のトライアングルで成績を把握し、学力向上に結び付けている。

 さらに卒業生2人を招いての講演会も開いた。1人はクレヨン画家、もう1人は出版社に務める編集者。卒業してから出会い、青山学院中等部卒の縁から「あめあがりのしゃぼんだま」という絵本の出版につながった。クレヨン画家の卒業生は中国拳法の達人でもあり、舞台では妙技も披露してくれた。

 「クレヨン画家になった卒業生は中等部時代は美術部。学校にも中国拳法の槍を持ってくるなど、好きなことを突き詰めるタイプでした。一方、編集者になった卒業生は、他人の才能や魅力を引き出すタイプ。青山学院のスクールモットーである『地の塩、世の光』を実行しています。2人がそれぞれ本校らしさを体現してくれたと思います」と浦田先生は話す。

 卒業生にはZホールディングス株式会社(旧ヤフー株式会社)代表取締役の川邊健太郎氏をはじめ、ブラックホールの輪郭の撮影に世界で初めて成功した国際研究グループの一員、秋山和徳さんら多彩な人材がいる。先輩たちの話から刺激を受け、勉強に対するモチベーションも上がっている。今後も中等部同窓会の「緑窓会」の協力も得ながら、講演会を続けていきたい考えだ。

祈りと学びが一体に
中等部は中世の修道院

 筒井先生は、卒業生が3年間で一番成長したことは「心の成長」だと振り返る。

 「私の中では、中等部のイメージは『中世の修道院』なんです。大学が成立する以前、修道院はすべての学問の宝庫でした。そこには祈りがあり、学問と祈りが一体化した空間として存在していました。私は、中学校はそうあるべきところだと考えています。本校では勉強だけでなく、毎日の礼拝を通して、自分自身の心に問いかける時間がある。卒業して大人になった時、この時間の大切さがわかってくると思いますね」と話す。

 浦田先生も「礼拝堂の空気がフッと変わる瞬間があります」と言う。普段は下を向いている生徒もパッと顔を上げて耳を傾ける。礼拝の講話が生徒の心に響いた瞬間だ。そんな瞬間を積み重ねていくことで、他人を思いやる気持ちも育っていく。修道院というと厳格で規律が厳しいイメージがあるが、同校の生徒たちは自由にのびのび。温かく見守られている実感を得て、安心して学校生活を送っている。

 今年の卒業式はコロナウイルスの影響で卒業生のみが参列。場所も講堂ではなく礼拝堂で実施された。パイプオルガンの音が響きわたる厳かな雰囲気の中、卒業式が行われ、その様子は動画配信され、出席できなかった保護者も見ることができた。CoursePowerやWi-Fi 完備など、ハード面の拡充があったから実現できたことだ。

 浦田先生は「今回の休校措置で、授業で何をすべきか、家でできることは何か。学校のあるべき姿を考えるきっかけにもなりました。自らICT教育を受けてきた若い教員も増えています。彼らの若いアイデアを生かして、模索していきたいですね」と語る。

 筒井先生は「教科センター方式の授業は、さらに発展できる可能性を秘めています。また、教科の授業以外にもユニークな選択授業も多くあります。生徒たちは好奇心を満たすもの、好きなものを本校で見つけてほしいと願っています」と語った。

 
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