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中学・高校受験:学びネット

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サレジオ工業高等専門学校

 
  校舎新築・移転に伴い 新名称でのスタートを切る
 
日本唯一のミッション系高専として、高い技術力育成と豊かな人間教育に力を注いできた育英高専が、町田市への校舎移転に伴い、名称をサレジオ工業高等専門学校と改めて再スタートを切る。最新設備の整った校舎で今後どのような教育を展開していくのか、現在多くの注目が集まっている。

校 長: 田中 次生
住 所: 〒194-0215 東京都町田市小山ヶ丘4-6-8
電 話: 042-775-3020 (代表)
交 通: 京王相模原線 「多摩境」駅下車徒歩 約8分・JR横浜線(京王相模原線)橋本駅より神奈中バス橋76 多摩車庫行利用 “響きの丘”バス停下車
学生数: 800名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.salesio-sp.ac.jp/

 

名称・校舎・制服も一新 21世紀技術への第一歩

 2005年度より都内杉並区の閑静な住宅街から、町田市・多摩境への移転を控えている育英工業高等専門学校が、来年度より名称を『サレジオ工業高等専門学校』に改称。制服も変わり、新たなスタートを切ることになった。
「サレジオは、16世紀に実在したフランスの司教の名であり、愛と柔和の人として、多くの人々から親しまれた聖者です。当校も加盟するサレジオ修道会では全世界に教育ネットワークを持ち、多くの姉妹校がサレジオの名を校名に使用しており、日本でも数多くその名が聞かれます。一方、育英の名も多く、全く関連のない学校と混同されることがあるなど、様々な要因を鑑みて、今回の名称変更に踏み切りました」。
  そう語るのは田中次生校長。長年、ハイレベルの技術者を育て続けてきた学校だけに、育英高専という名前が浸透している。この名から新名称に変更することや通学圏が変わることに対し、多くの学生や関係者から反対の声も少なくなかったが、現状の校舎では対災害への検査で万全ではないという結果が出たことや、新しい校舎には2つの校舎を結ぶ渡り廊下の眼下に広がる緑多い中庭や、広いグラウンド、高度技術教育を可能にする最新設備を揃えた美しい4階建ての校舎などで、さらに良い環境で高いレベルの学習を行うために心身共に一新するということで、合意を取り付けたという。また、全国唯一のミッション系高専として、技術教育のほかに豊かな人間教育を行っていく方針は今までと変わりない。
「今までに育英が培ってきた良い部分を継承しつつ、新たな向上を目指していくことを目標にしていきます」。
  通学圏からかなり離れる通学生には寮(男子寮・女子寮)も完備しており、現在の生徒は動揺するよりも、この新たな幕開けに期待しているようである。

多くの資格を取得可能な ハイレベルの技術力育成

 高等専門学校は、中学を卒業した生徒を社会で必要とされる技術者として育成するためのプログラムを5年間に渡って実践する学校である。サレジオ工業高等専門学校でも一般科目と専門科目のバランスよい授業内容となっており、5年で卒業となるが、その後、専攻科へ進学し、一定条件を満たせば4年制大学卒業と同じ学士が取得できる。また、卒業時点で大学の3年に編入することも可能だ。もちろん、外部高校卒業生も4年から編入を受け付けているが、やはり多くの技術を確実に修得するためには、1年からの専門課程を選ぶ方が教育密度は高いために、最近は来年度卒業予定の中学生がその具体的な内容を知りたいと問い合わせてくることも多い。
  学科は学生各々の目標や将来展望に合わせた4学科体制。
  情報通信・半導体デバイスなどの応用技術を学び、独自のアイデアで自由な電子設計ができるようになる電子工学科では、特殊無線技士やデジタル・アナログ工事担当者の資格取得を目標とする。
  電気工学科では、ロボット制御を含むものづくりに力を入れ、リニアモーターカーなどの最新技術も修得する。
  最新ITを駆使し、情報化社会の要になる技術を取得する情報工学科では、豊かな発想と実践能力を持つエンジニアを育成。
  デザイン工学科はほかの高専には見られないサレジオ独特の学科。インテリアやグラフィックデザインを学ぶほか、企業内でのインターンシップも採り入れ、さらに実践力を磨いていく。
  また、在籍時や卒業時に多くの資格を取得できるが、なかでも注目なのは、日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定されるように現在準備中で、カリキュラムの見直しを行っていることだ。認定されれば、22歳の専攻科卒業時に世界に通用する技術者になることができるという国際的な認定校である証拠であり、今後の努力が期待されている。これら実力ある学生を育てているということから、卒業生の就職率はほぼ100%、大手企業からの問い合わせも多く内定も続々と出ているのが現状だ。また、千葉大学、東京農工大、電通大、東京理科大学といった難関校への編入生も多数輩出しており、現在、隠れた技術系進学校としての評価が年々上がっている。

学科の枠を超えて参加 様々な課外活動

 サレジオ工業高等専門学校の特徴は、新構想プロジェクトと呼ばれる課外授業にもある。全国から多くの学生が参加する中、毎年非常に健闘しているロボコンをはじめ、各種ソーラーカーレースにも参加している。今年はアテネオリンピックに先駆けて行われた文化オリンピアードの一環で開催されたソーラーカーレースにも参加し、国外にもサレジオ高専の技術を知らしめてきた。また、近年は鳥人間コンテストにも参加しており、空を風を切って飛ぶ自分たちの機体に夢を詰め込んだ。これらはもちろんつくる課程も大切だが、その結果得られる大きな達成感を次のステップへのバネにして、さらなる技術修得へと導いていく力になる。
「無論、授業に欠席することもたまにありますが、これは論文などを単位取得の代替とします。これをきっかけに素晴らしい卒論を書き上げる学生もおりますし、教員も指導に熱が入っていますね」。
  無論、将来技術者として海外へ行く人間もいる。その時に十分に力を発揮できるよう、海外ホームステイ交流やアジアの人とのボランティア活動にも積極的に参加。幅広い活躍が移転・改称後にも期待されるのは今までと同じである。

 
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