サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

東京純心女子中学校・高等学校

 
  細やかな指導が育てる確かな学力、豊かな心
 
キリスト教精神に基づいて心の教育に重きを置く、東京純心女子中学校・高等学校。「一人ひとりに細やかな手をかけたい」という創立者の思いを今に受け継ぎ、あえて1学年3〜4学級の小規模校を維持。丁寧な指導をモットーとしている。学習面ではより確かな学力を育成するために、習熟度別授業を導入。国公立大学や難関私大合格へと導いている。

校 長: 岩崎 淳子
住 所: 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 0426-91-1345
交 通: JR八王子駅、京王八王子駅よりバス10分
学生数: 中学校  382名
高等学校 430名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/

 

コース決定までに確かな学力を

 同校では中高一貫教育のメリットを生かし、2年間を1区切りとした「3ステージ制」を採り、それぞれを「導入期」「展開期」「完成期」と位置付け、生徒の成長段階に合わせた学習目標を設定している。
今年度より、高校2・3年の「完成期」に「国立文系」「私立文系」「理系」 の3コース制をスタート。各々のニーズにこたえ、受験に直結した学習指導を行っている。
  岩崎淳子校長は「コース決定までに、十分な基礎学力を身につけさせたい」と言う。
  そこでコース制導入に先駆け、各教科ごとにプロジェクトを組み、学年ごとの到達目標や授業内容を見直してきた。
例えば国語科の場合は、従来の講義スタイルの授業を減らし生徒の発言機会を多く設ける、参加型授業へと変化した。授業ではほかの生徒の意見を正しく聞き取り、自分からも積極的に発表、文章でも表現できるようにトレーニングを積む。そうすることで、「記述式問題にも対応できる力がつくことを狙っています」。
また英語と数学は、中学2年次より習熟度別授業を導入。通常の2学級を3分割して授業を行う。ただし、中学2年次ではレベルを発展1クラスと基礎2クラスの2段階に設定。基礎クラスに編成された生徒のモチベーションを損なわないように配慮されている。中学3年次以降は、レベルを3段階に設定。基礎クラスを平均12名前後とし、理解できるまで丁寧に指導している。

世界の高校生とともに

 同校では20年も前から英語の教科書にプログレスを使用。海外語学研修も実施するなど、ハイレベルな英語教育を誇っている。
「高校生になると多くの生徒が偏差値60以上のレベルに達します」。
  中学1年次から3年次までは、教科書の単元終了ごとに「テープチェック」を実施している。「テープチェック」とは、生徒が自宅で単元内の指示された箇所をリーディングし録音。教師はそのテープを聞き、発音などをチェック。コメントを添えて返却する。これにより、生徒は英語を学び始めた初期の段階から、正しい発音を意識するようになる。
高校1年次の夏休みには、希望者がコース別に24日間の海外研修に出かける。コースは「カナダ異文化体験」「カナダ集中英語研修」「イギリス集中英語研修」の3種類。毎年3コース合計で90名ほどが参加し、現地では原則1人ずつホームステイする。
「カナダ異文化体験」は日常英会話とカナダの文化・歴史を中心に学習。
  他の2コースは、生徒5人に1人の割合で現地の教師がつき、行動を共にする。3週間あまりも英語漬けの生活が続くため、実用英語や表現力が集中的に養成される。
来年度から「カナダ集中英語研修」はさらに充実する。現地の語学学校では、西欧や南アメリカ、アジアなど各国から集まって来た高校生が、レベル別に分かれて英語の授業を受けている。来年度は、この授業に同校の生徒たちも加わる。今年試験的に参加したところ、判定テストで6名もの生徒がトップレベルのクラスに編入された。
  岩崎校長は「国は違っても同じ高校生同士。とても楽しかったようです」と目を細める。

自然の恵みと心の成長

 生徒が楽しみにしている授業に、「労作」がある。生徒たちは麦藁帽子にジャージとエプロン姿で農作業に取り組む。種を蒔き、育て、収穫する喜び。自然の恵みに直に触れ、豊かな感受性も育まれる。
栽培する作物は学年ごとに異なる。例えば、中学3年ではおかぼ(陸稲)。秋になると稲を刈り、脱穀・精米も体験する。12月には保護者も参加しての餅つき大会。生徒がついた餅をお母さん方が丸め、黄な粉餅やあんこ餅が次々とでき上がっていく。
「私たちでいただくだけでなく、ご近所の老人ホームなどにもお届けして喜んでいただいています」。
「心の教育」に重きを置く同校ではボランティア活動も活発だ。週1回の「宗教」の授業や、生徒会・クラブ活動などを通じて、日常的に取り組んでいる。生徒たちは「自分を生かし、社会に貢献する」意味を考え、深いレベルで将来の夢や目標を思い描くようになる。

教育の原点から

 幅広い教養を身につけさせるため読書指導にも力を入れている。
「自慢の図書室です」と岩崎校長。中学用と高校用の2つの図書室があり、目的に応じてどちらも利用することができる。両図書室とも司書の先生方が「人気の本」や「時事問題」コーナーなどを演出。生徒の興味を引く工夫を凝らしている。また書架やテーブル・ベンチなどインテリアにも気を配り、明るく居心地のよい空間をつくり出している。昼休みや放課後にはいつも生徒たちで賑わう。年間の貸し出し冊数は、中学生で1人当たり35冊、高校生で27冊にも上る。
「施設や設備そのものよりも、本を読んでもらうための努力が成果を上げています」。
  岩崎校長は、学校教育全般についても同様のことが言えるという。
「授業時間数を多くしたりシステムを変更するだけでは、生徒は伸びてくれません。興味を引く授業や、時には愛をもって叱る教師、ご父母のお力添えなどが子どもたちを健やかに育てます。本校は本校らしく、教育の原点を掘り下げていきたいと考えます」。
  東京純心女子中学校・高等学校では「知的教育と心の教育」のバランスを取りながら、生徒一人ひとりの成長を見守っている。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.