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中学・高校受験:学びネット

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帝京中学校・帝京高等学校

 
  陽光あふれるアーチ型新校舎が完成
 
「帝京」と言えば、野球やサッカーで全国的に有名な学校である。男子校のイメージを持たれることもあるが、20年以上前から男女共学であり、系属の帝京大学ばかりでなく、早稲田・上智大学など難関私立大学にも多くの生徒が進学する。
同校は昭和18年に設立され、昭和22年には現在の板橋区に移転した。しかし校舎の老朽化や都市計画に基づく環境の変化に伴い、昨年同じ区内に新校舎を建て、移転した。新校舎は、最新の設計・技術でつくられ、入学希望者が早速増加し、教職員はさらに一丸となって教育に邁進している。

校 長: 橋本 悳正
住 所: 〒173-8555 東京都板橋区稲荷台27―1
電 話: 03-3963-6383 (中学) 03-3963-4711 (高校)
交 通: JR埼京線十条駅下車・徒歩12分、都営三田線板橋本町駅下車・徒歩8分 国際興業バス王子駅または板橋駅より帝京大学病院前下車・徒歩3分
学生数: 中学校  316名
高等学校 789名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.teikyo.ed.jp

 

普通教室は、全室が南向きの快適空間

昨年完成し、今春より生徒たちが学ぶ教室棟は、まるで球場を思わせるようなアーチ型で、全体的に窓も大きい。これは全教室に南面採光を入れるためにこだわったデザインだ。橋本悳正校長はそのこだわりの理由について話す。
「旧校舎は30年ほど前の建物で、老築化が進んでいたばかりでなく、帝京大学病院と隣接していたため、教室の位置によっては少し暗く感じる部分がありました。ですから新校舎は、とにかくたくさん陽の光が入るデザインに、とお願いしたのです」。
入学希望の生徒が学校見学に来る際、施設は第一印象を決める大きな要素でもあると橋本校長は言う。
「昨年の試験は新校舎で実施したのですが、中学校は1クラス増えるほど希望者が多かったのですよ。施設は非常に大切だと実感しました」と微笑む。
このほか最新のパソコンを備えた2つのITルーム、設備の整った実験室や音楽室、広い
カフェテリア、本格的なトレーニング室、バスケットボールコート2面がとれる体育館など教育環境は最高である。
  また移転先は、卒業生や教師らのたっての希望で、60年間の思い出が詰まった旧校舎から75mという至近距離の場所を、幸運にも求めることができた。しかし、旧校舎と異なり、周りは住宅街であり、周辺環境を配慮した様々な工夫もなされている。近隣と接している体育館などは高さに配慮し、防音対策を施したり、グラウンドでは土埃を防ぐため人工芝にし、風速20m以上になると自動的に降りる最新のネットなどを使用している。周囲の緑化にも注意をはらい、地域からも親しまれる施設となっている。

進路に合わせた4つのコース

帝京では中高一貫教育のほかに、高校から学ぶ道もある。中高一貫では先取り学習を行い、中学2年までに中学課程を終えて、中学3年から高校課程へと入る。そして高校3年の1年間は十二分な受験対策を行う。また、補習や補講も多く実施し、英語と数学では習熟度別クラスも採用し、つまずきなく学習できるような体制となっている。
同校では「生徒一人ひとりが自分流の力を見いだせる教育」をテーマに、自ら学ぼうとする意欲を養成する。
高校1年次から進路に合わせて「理数コース」、「文理コース」、「インターナショナルコース」、「文系コース」の4つが設定されており、実績あるカリキュラムときめ細かい指導で、それぞれ入学時の学力よりも高いレベルの大学にチャレンジしている。
「文理コース」は高校2年次で理系と文系に分かれ、大学進学を目指すコースだ。
同校は帝京大学の系属校であり、医学部以外では入学しやすい特典がある。だが、帝京大学よりも他大学に進学する生徒の方が多い。
「自分が進む道が決まったら、そこでは妥協せずに高いところを目指そう、という教育方針なのです。帝京大学に何人入れたい、などとは全く考えていません」と橋本校長は話す。「理数コース」は、医歯薬系大学を目指すコースで、英語・数学・理科に重点を置き、授業で実験、観察の機会を多く設けたり、病院での1日医師体験・薬剤師体験なども行っている。中高一貫コースからは1/3の生徒が「理数コース」に進むが、単なる憧れで進路を決めることがないよう、中学2年で懇談を行っている。高校から入学する生徒には、先取り学習を行っている内部生と同クラスになるため、授業がスムーズに進むよう合格後すぐから課題を与え、入学前までにクリアさせている。そして入学後は1カ月余りは内部生にとっては復習的な授業を行って、学習レベルの均一化を図る。
「合格してから入学までは、2カ月近くありますし、理数コースに入る生徒は優秀な生徒が多いので、こういった形でもぐんぐん追いついて来ます」と橋本校長は話す。

1年間の留学を行う「「インターナショナルコース」、スポーツ選手のための「文系コース」

同校では欧米各国をはじめとする中国・カナダ・オーストラリアなどから1年間の留学生を受け入れており、また同校の生徒が1年間英語圏の国に留学するなど国際色豊かなことも特徴の1つだ。
「インターナショナルコース」は、高校1年の7月から2年の6月頃まで全生徒が留学するため、入学時から出発まではすべて英語で授業が行われる。現地では2カ月間語学研修を受け、9月からは高校で学ぶので、少しでも慣れるように考えられたシステムである。「そんなに遠方ではない英語圏の国に修学旅行に行くときなど、教師は英語が話せなくても十分生徒に任せられるほど力はつきますね」と橋本校長。
このほか、帝京ならではのコースが「文系コース」である。これはスポーツをしながら大学進学を目指すコースで、監督推薦がなければ入学できない。しかし、実技ばかりではなく、成績も人格も優れた生徒がリーダーとなってメンバーを引っ張ることで、全国優勝が果たせるのだという。
「今の野球部・サッカー部のコーチらも当時リーダー的存在でした。筑波大を卒業して、『自分たちの味わってきた喜びを生徒に経験させてやりたい』と母校に帰ってきたのです」と橋本校長は言う。
伝統を重んじ、個性を伸ばす教育。新校舎で今後も一層多くの夢が育まれることだろう。

 
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