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中学・高校受験:学びネット

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日本大学藤沢高等学校・日本大学藤沢中学校

 
  学業と部活動を存分に謳歌できる
正統派の中高一貫学校
隣接する大学の強み生かし、体験授業も
「スタンダードであることの誇り」。学校の本来あるべき姿を追求し、中学・高校の6年間で規則正しい生活習慣を身に付け、確実な学力向上を目指している日本大学藤沢高等学校・中学校。昨年4月には初の内進生が高校進学を果たし、本格的な中高一貫教育がスタート。隣接する日本大学生物資源科学部と連携し、農作業や食品加工の体験を行う等、生徒の好奇心を刺激する授業も展開している。見据えているのは社会に出てから活躍できる「有為の人材」の育成。生きる力を持った、たくましい生徒の育成に力を注いでいる。

校 長: 小松 実
住 所: 〒252-0885 神奈川県藤沢市亀井野1866
電 話: 高校 0466-81-0123
中学校 0466-81-0125
交 通: 小田急江ノ島線「六会日大前」駅より徒歩8分
学生数: 中学校 332名
高等学校 1,246名 (2013.11.1現在)
ホームページ: http://www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp

 

安定した生活習慣で
基礎学力の徹底した定着を

 「本校は奇をてらったことはしない。学校として当たり前のことをやっていこうと思っています。一見すると特徴のない学校に見えますが、逆にそれが狙いでもあるんです」

 そう話すのは、日本大学藤沢高等学校・中学校の広報部主任の原田哲夫先生だ。

 同校のスローガンは「スタンダードであることの誇り」。特色をメインに押し出すのではなく、「昔ながらの学校のスタイル」を大切にしたいと考えている。

 「何かに特化してしまうと『学校の豊かさ』がそぎ落とされてしまうと感じています。学生が学生らしくいられる場所でありたいですね」

 そんな同校が力を入れているのは「安定した生活習慣」だ。学校の授業と部活動を柱に規則正しい生活を送ることで基礎学力は確実につく、と原田先生は断言する。

 「学力が本当に伸びる生徒は、生活の中で地道に勉強する習慣がついている生徒です。部活動で生活のリズムを引き締め、勉強中心の生活パターンを固められれば、学力は必ずついてきます」

 同校では見学に訪れる入学希望の小学生や保護者に「ぜひ高校も見てください」と勧めている。明るく元気に挨拶ができる。部活が活発で真面目な生徒が多い。このような穏やかで落ち着いた校風に引かれ、入学を決める保護者は少なくない。

 「高校生の姿を見て、『3年後には我が子もあんな風に成長できるのか』と思ってもらえるようです。素朴で真面目な生徒が集まる校風は本校の伝統。これを育んできたのが、学校というものが本来持っている『豊潤さ』なのではないでしょうか」

リーダーシップを発揮し
内進生が高校の「核」に

 中学校では国語、数学、英語の授業数を増やしたカリキュラムを設定。高校内容を先取りするのではなく、反復学習に多くの時間を割いている。

 また、英語と数学は2年次から習熟度別にクラスを編成。英会話の授業ではクラスを2グループに分け、ネイティブと日本人教師の2人体制で指導している。さらに夏・冬休みに行われる特別授業は原則全員参加。このように学習時間をしっかりと確保することで、徹底した基礎学力の定着を目指している。

 高校では、進学目標に応じて「特進クラス」(日大難関学部・国公立大、難関私大進学)と、「普通クラス」(日大推薦および他大学進学)に分かれる。

 高校進学時に実施される「特進クラス選抜試験」は、高入生も内進生も同じ条件で行うガチンコ勝負。同校では昨年、初の内進生を高校に送り出したが、1期生・2期生とも6割強の生徒が特進に進み、着実に成果を挙げている。目標は内進生全員の特進クラス進学だ。

 「内進生には、高校での核になってもらいたいと考えています。勉強もクラブ活動も中心となってリーダーシップを発揮してくれる存在になってほしいですね。特に特進クラスには公立中からもレベルの高い生徒が入ってきていますので、良いライバル関係を築き、切磋琢磨してほしいと思います」と原田先生は話している。

大学の施設を活用し
農作業や食品加工を体験

 特色をアピールしないというものの、同校では他校にはないさまざまな取り組みをしている。その1つが「フィールドワーク」だ。

 これは隣接する日本大学生物資源科学部の施設や設備を使って行われる体験授業のこと。中学1年では毎週2時間、畑作業を行っている。生徒は各班に分かれ、大学の専門知識を持ったスタッフのもと、整地から種まき・剪定・収穫までを行う。無農薬で育てる作物は虫がつくこともあるが、自分たちで作った野菜の味は格別だ。また、猛暑が作物に与える影響など、環境問題も身を持って体験することもできる。

 2年生では食品加工を体験。骨付きの肉からソーセージをつくりながら、食品作りのシステムや安全性などについて学ぶ。

 「家畜の世話もしますので、いま食べているソーセージが元々は命のあるものだったということを生徒は実感するようです。食べ物が食卓にのぼる過程を理解し、食育につながっていけばと思っています」と原田先生。

 フィールドワークのメリットは、大学の学習そのものに触られることにもある。高校1年では総合学習の一環として、大学の講義を受講することも可能。大学進学へのモチベーションを高めている。同校には獣医志望の生徒や将来バイオ関係の仕事に就きたいと同学部を希望する生徒も多く、この学部に進学したいために中学入学を決めた生徒も増えている。

 このように学生らしく青春を謳歌できる環境にある同校。学力の向上と両輪で取り組んでいるのは、社会に役立つ人間になるための「人間教育」だ。同校の校訓は「健康」「有為」「品格」の3つだが、「有為」は「世の中の為になる人になる」ことを指している。

 原田先生は「生徒には難関大学に入ることを目標にせず、社会で役立つ人材になることを目標としてほしい。パワーがあって、コミュニケーション能力があって、この人と一緒に働きたいと感じさせるような人間。本校がクラブ活動や学校行事、フィールドワークを大切にしている理由は、土をいじり、仲間とぶつかり合うことで、たくましく生きる力を育むことができると考えているからです。そこまで見据えた中高一貫教育を目指していきたいと思っています」。

 
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