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中学・高校受験:学びネット

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日本大学第三中学校・高等学校

 
  80周年記念事業が完成。学習・スポーツ施設が充実
日大・他大学進学をコース分けし、多彩な進路を実現
2009年に創立80周年を迎えた日本大学第三中学校・高等学校。この春、記念事業としての中央棟、室内プール棟、総合体育館が完成した。この記念事業のキーワードは「進化」。学習面でもスポーツ面でも、生徒の多彩な可能性を開花させようと、施設やソフト面をさらに充実させた。
同校の校訓は「明るく、正しく、強く」。生徒と教師の強い信頼関係を土台に、さらに生徒の人間性・学力を高めたいという新たな決意のもと、次の10年そして来るべき100年を目指す教育がスタートした。

校 長: 堀内 正
住 所: 〒194-0203 東京都町田市図師町11-2375
電 話: 042-789-5535(職員室:日・祝除く)
交 通: JR・小田急線「町田」駅よりバス20分、京王線・小田急多摩線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅よりバス15分、JR横浜線「淵野辺」駅よりバス13分
学生数: 中学校 760名
高等学校 1,208名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.nichidai3.ed.jp/

 

250席の学習スペースを確保
苦手教科の克服で自信を

 完成したばかりの中央棟には、生徒が自習できる学習室が4室ある。図書館の自習席と合わせると、全部で250席もある。授業前の7時からでも利用でき、大学進学を意識した高校生は朝からそこで自習学習をしている。

 「これまでは職員室の廊下に並んだ机で生徒が勉強し、わからないところがあると質問に来るスタイルでした。その時に比べて、机の数は3倍になりましたが、ほぼ毎日、席が埋まっています。生徒がこうした学習の場を欲していたことがわかりました」。そう話すのは、広報部主任の佐々木祐輔先生だ。

 学習室は職員室と同じフロア。すぐに質問に行ける距離にある。同校の伝統は「開かれた職員室」。生徒が勉強のこと部活のこと、何でも気軽に相談に行ける雰囲気にあふれている。

 このように教師と生徒の二人三脚で学力を伸ばす生徒は多い。この春卒業したある生徒は強豪のテニス部に所属。部活が忙しくて塾に行く時間はない。しかし、授業に集中することと教師に質問を繰り返すことで、成績は学年トップに。見事、東工大に合格した。

 この他、中学だけで実施していた指名して勉強させる「指名講習」を今年から高校でもスタートさせる。

 「やる気があるにもかかわらず、授業内容を理解できない生徒もいます。苦手な教科でつまずいてしまうと負の連鎖が起こり、他の教科も遅れてしまう。それを断ち切り、自信をつけてもらいたいという狙いがあります」と、学習支援センター長でもある佐々木剛教頭。

 同校の教育の三つの柱は「授業」「部活」「行事」。基本となる学力をしっかり身に付けてほしいと考えている。

部活加入率は90%!
部活や行事でこそ生徒が成長

 同校の部活の加入率は中学で90%、高校で80%と驚くほど高い。ほとんどの生徒が勉強と部活を両立させている。

 「本校は運動部の活躍が目立っていますが、文化部も頑張っています」と佐々木教頭。生物部や化学部が研究発表会に出るなど、各部がコンクールに挑戦している。

 「教室では控えめな生徒でも、部活ではリーダーシップを発揮しています。さまざまなタイプの生徒がいて、それぞれの居場所がある。それが本校の良いところですね」

 三本柱の最後の1つは行事だ。ほとんど毎月のように行事がある同校。入学前にも宿泊オリエンテーションがある。これは生徒同士の親睦を深めると同時に、学校のルールや学校長の思いを伝える大切な機会となっている。この他、泊りがけで行く夏期学校、修学旅行、文化祭等、多くの行事を通して協調性を身に付けていく。

 「集団生活の中での自分の役割を知り、自分の責任で自立して行動できるようになる。行事があるからこそ、生徒は大きく成長できると思います」と佐々木祐輔先生は話す。

 こうした生徒の成長を最も感じられるのが、合唱コンクールだ。中1ではまだまだ教師任せだった練習も、中3になると自分たちで練習計画を立てられるようになる。部活との折り合いもきちんとつけ、教師が手を出すことがほとんどない。「一つひとつ自分たちでできるようになっていく。本番では『大人になったなぁ』と感動して、担任は泣いてしまうんですよ」。

 学校説明会の案内や入学試験時の誘導等の学校行事を手伝う生徒も多い。小学生や保護者を気遣う経験から「気働き」もできるようになるという。

 「この三本柱を支えているのは、やはり生徒と教師の信頼関係にあると思います。一生懸命生徒とかかわろうとする教師の姿を見て、生徒が見本と思ってくれる。この関係は大切にしていきたいと思っています」

T類は日大、U類は他大学
高3でコースが分かれる

 進路学習室も新しくなった。設計を監修した佐々木教頭は「ラウンジ風にし、堅苦しくなく進路の話ができる環境にしました。休み時間や放課後には職員が常駐して対応しています」と話す。ガラス張りの窓に丸テーブルと開放的にし、抵抗感なく進路学習室に足を運んでほしいと考えている。

 キャリア教育にも力を入れている同校。中2の道徳の時間にはNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を視聴する。また、進学ガイダンスではさまざまな職業の人に来てもらい、話を聞く機会を設けている。これまで獣医師や薬剤師、公務員等の職業の人に来てもらった。

 「生徒が行きたい大学に進学させるのが本校のコンセプト。まず、何をやりたいかの話をよく聞くようにしています」と佐々木教頭。

 多彩な進学希望に応えるため、コース選択の方法も変更した。これまでは高2で文科と理科の2コースに分かれていたが、さらに高3の段階で文科のT類・U類、理科のT類・U類に分かれる。T類とは日本大学への進学を基本に、U類は他大学への進学を考える生徒のためのコースだ。

 「日大への推薦システムは他大とは全く違い、文科コースでも数学をとる必要がありました。戸惑うことが多く、保護者や生徒からも要望もありましたので、明確化しました」と佐々木教頭。

 自由選択で選べる科目の幅も広がり、理科コースU類で国語を選択し、国公立を目指すこともできる。このコース制が適用されるのは現在の高1生が高3になったときから。佐々木祐輔先生は「今後は特進クラスが理科コースU類に吸収されていくと考えています。そうすることで、国立の理系進学者が、現在の2〜3倍になるのではないでしょうか」と期待を高めている。

 
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