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中学・高校受験:学びネット

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宝仙学園高等学校 女子部

 
  HAL(宝仙アクティブ・ラーニング)
2014年、いよいよスタート!
女子教育と保育教育のパイオニアとして創立85周年を迎える宝仙学園。幼小中高大の一貫教育体制の中でも一番古い歴史を持つ宝仙学園高等学校女子部では、「進学コース」と「保育コース」の2コースを来春から再編。女子教育と保育教育2つの伝統を継承すると同時に、生徒が「自分で動き、学びを深めていく」学習プログラム・HAL(Hosen Active Learning)が始動する。これまで同校が培ってきた「アクティブに学ぶ」教育の集大成にして最新型に迫りたい。

校 長: 大島 康応
住 所: 〒164-8628 東京都中野区中央2-28-3
電 話: 03-3371-7103
交 通: 東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上」駅徒歩3分
学生数: 248名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.hosen.ed.jp/

 

自分の夢を形作っていく
「進学」「保育」2コース

 昭和3年創立の「中野高等女学校」を前身とする、宝仙学園高等学校 女子部(平成19年の共学部 理数インター設立に伴い「女子部」と改称)。昭和10年創立「仏教保育協会保母養成所」は同学園「こども教育宝仙大学」へと継承。女子教育と保育教育、宝仙学園の2つの伝統と志を、21世紀に具現化するのが、女子部が来春新設する「“アクティブ”進学コース」と「“アドバンスト”保育コース」の2コースだ。大島康応校長が、新コース設置への想いを語る。

 「両コースには、カリキュラムを含め、教育全般に、オリジナルの学習プログラム『HAL(Hosen Active Learning)』を導入します。『進学コース』では、国公立や早慶など、難関大も含め、多彩な進路希望や学びのニーズに着実に応えていきます。『保育コース』では、こども教育宝仙大学の教員による専門科目の受講や併設幼稚園での保育実習など、保育の専門課程を“先取り”して学べます。両コースとも卒業に必要な単位は最小限に抑え、生徒が選択できるゼミを多めに確保。やりたいことに能動的に積極的に取り組むカリキュラムと、効果的な授業を展開します」

 指導要領に則る卒業必要単位数は、高1が30単位、高2で約25単位、高3は約16単位。残りの単位数(高1約5単位、高2約10単位、高3約14単位)は、コースや進路希望に特化した授業を受けることができ、進路選択の幅が限りなく広がる。例えば「保育コース」の場合、「こども教育宝仙大学」への進学、より深く保育・幼児教育を追究できる難関大学を目指す道、あるいは保育以外の道へ進むことも充分可能だ。フレキシブルかつアクティブに――HALは目指す未来をより具体的に描けるシステムといえる。

人間力を養い、受験を支える
多様な「ゼミ」を自由に選択

 土曜日「サタ☆ゼミ」は全員参加、また、放課後の「ASS(アフタースクールセミナー)」、長期休暇中の集中講座など、新カリキュラムでは多彩なゼミを開講する予定だ。大島校長は語る。

 「数Vを勉強する生徒の同じ時間の横枠で、華道をやる生徒がいてもいい。それが『アクティブ・ラーラング』の考え方です。受験を頑張る生徒のために、塾・予備校の講師を招き、『センター試験対策』などのゼミを開講します。ネイティブ講師から学べる『ハングル語入門』『フランス語講座』のゼミや、日本女性としての『知性と品格』を学ぶ『茶道』『華道』などを選択することができます」

 これまでも「ラーニングアーツ(言語力養成)」「心理学入門」「ヒップホップダンス」「レザークラフト」「手話にチャレンジ」、車椅子体験をする「ボランティア活動」などを実施してきた同校。中野望入試広報部長は、培ってきた多彩な学びの環境がHALへと直結していく手応えを語る。

 「華道・茶道はHRで全員が入門レベルに触れ、興味をもった生徒は『ゼミ』を受講し、さらにクラブ活動で免状も取得できます。HALでも教養から受験勉強まで『生徒がやりたいこと』を能動的に深めていける流れや環境を、今まで以上に整えていきます」

 幅広い教養と品格を軸に、グローバル社会において自らの将来を見据え、選択し、掴み取れる女性になってほしい――HALにはそんな願いがこめられている。また、よりアクティブな向上心に対するケアとして、導入されたのが「Selection10」だ。2コースから成績上位者が特待選抜され、授業料などを優遇。受験対策に特化した教員による指導を通して、国公立大学や早慶上理、幼児・児童教育系難関大学を目指す。彼女たちの存在は、同校の大きな推進力となりそうだ。

基礎を学び、発表力を高める
「ピアラーニング」を展開

 HALでは、基礎知識の習得を徹底する「ベーシックラーニング」に加えて、女子部オリジナル「ピアラーニング」を展開。教員が一方的に話すだけでなく、生徒が主体となり課題に取り組み、討論し、思考する授業だ。本物に触れる体験を重視し、大学や社会で通用するディスカッション力やプレゼンテーション力を強化する。「Selection10」のメンバーが各クラスに散在することが、全体の刺激になると大島校長は考えている。

 「『ピアラーニング』では、グループのメンバーが同じ程度の能力であるより、多様な人間で形成されたほうが、活動に活気が生まれます。いろいろな能力・個性が集まり、「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」の志で仲間とともに学ぶ。HALの柱のひとつです」

 保健体育を担当する中野入試広報部長も日々、生徒の変化を感じている。

 「おとなしく受動的だった生徒が、能動的に動くようになる変化は全体に見られます。学校生活の随所で生徒たちは『役割』が与えられ、行動せざるを得ない場面が多い。『積極的になった』と、中学の先生方からよく言われます」

 ひとつの敷地に共学部と女子部が共存する同学園。「女子校」として現代に生きる意義を聞いた。中野入試広報部長は、学園の創立者の冨田純氏が掲げた建学の理念を示してくれた。

 「昭和初期に、冨田先生は『日本の教育を支えるのは女子、子どもを育てる母親である』と、女子教育の必要性を唱えて本校を創設しました。教養と品格を備えた母親が質の高い子どもを育てることができるという発想です」

 『母の愛は仏の慈悲なり』――時空を超えて届くこの言葉を、同校の教員と生徒たちが担う意味は大きく、深い。

 
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