サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

京北中学校・高等学校

 
  東京大学21世紀COEによる・基礎学力開発を実践
 
文部科学省指定による東京大学21世紀COEの基礎学力開発支援を受ける京北中学校・高等学校。外部との提携を図りながら、生徒が自分で張ってしまったレッテルをはがし、自分に自信を持つことで急激な成績上昇を促す教育が年々成果を上げている。

校 長: 川合 正
住 所: 〒112-8607 東京都文京区白山5-28-25
電 話: 03-3941-6290
交 通: 都営地下鉄三田線「白山」駅より徒歩3分、都営地下鉄南北線「本駒込」駅より徒歩5分
学生数: 中学校  135名
高等学校 582名 (2004.9.1現在)
ホームページ: http://www.keikhoku.ac.jp

 

レッテルをはがし自信を持つ
それが学力向上の秘訣

 受験や進学で厳しい挫折を味わった子、何らかの原因で不登校になってしまった子など、学力に伸び悩む生徒の心には、自分自身で張ってしまったレッテルがある。自分に自信を持つことでそのレッテルをはがし、これからの道を歩くのに必要な学力とともに精神力を鍛えていくーーーそれが京北中学・高等学校の教育方針である。
「入学時点で学力の低い子は、逆から見れば伸びる可能性が一番高い生徒とも言えます。彼らを阻んでいる『自分はだめなんだ』という心のレッテルをはがし、今まで何をしてきたかではなく、今から何を目指していきたいかに焦点を当て、自信をもって再スタートを切ることで、生徒の成長を促しているのです」。
  そう話す川合正校長は、今の教育に大切なのは以下の4つであると語る。1つは問題解決能力の向上。知識として覚えたことを理解し、使いこなすことができる力である。次に対人関係の育成。他人との協調性を育むことで、心の安定が得られ、自分の周囲の学習環境を良くすることができる。3つ目は個人のスキルを把握し、自分なりの学び方を見つけ出させること。そして最後に個々の能力を見いだして開発することである。これらの教育方針の下、自分に張ったレッテルをはがし、目に見えて成長して道を切り開いていく生徒も少なくない。この心の教育を受けるには確かに受験も必要だが、京北中学・高等学校では、特殊な受験方法をとっている。「これまでの成績」よりも「これからにかける意欲」を重視、複数回の面談、京北第一志望主義の生徒の募集である。京北に入学して仕切り直し、自分の未来を見つけたいという生徒を入学させることで、教育理念の実践につないでいくのである。
  この教育に対し、外部との提携を行っているのも京北の特徴である。千葉大学教育学部附属教育実践総合センターによる特別授業・プロジェクト学習。また、東大臨床心理研究センターとテレビ電話をつなぎ、何らかの要因で精神的に追いつめられた生徒にはその都度カウンセリングを行っている。そして、先年より東京大学21世紀COE「基礎学力研究開発センター」によるカメラを使った授業観察とその結果を踏まえて行われる教員へのカンファレンスが実践されているのだ。これは、全国的に教育機関の中から学校自治体ボードを定めて行われているが、その選ばれた対象30団体の内の唯一の私立校が京北中・高で、国立大学の法人化による私立校との提携の実現として、全国的にも注目を集めている提携である。
  これらの学習プログラムの効果は徐々に上がっており、生徒のモチベーションは向上の傾向にある。難関大学進学を目指す生徒には授業以外にも土曜や長期休暇補習が行われるが、それでも「もっと学びたい」と希望する生徒もいたほどである。この結果、昨年度は京都大学・早稲田・慶応・上智などの最難関とされる大学への現役合格を果たした生徒もいる。皆が入学時にはハイレベルな成績ではないことを考えれば、この実績は非常に貴重なものであると言えよう。

外部入学生と切磋琢磨して
互いが成長する中高一貫制度

 京北中学校では中高6年一貫教育が行われ、東京大学21世紀COEによる分析結果に基づいて、特徴ある指導が実践されている。
  学習習慣の定着・仕切り直しの強調などを重視し、宿題を必ず行い、提出すること。やってこなければ放課後に残って学習時間が設けられるなどのシステムが組まれている。また、保護者と学校が細やかにコミュニケーションが取れるよう、アンケート調査なども欠かさない。1クラス25名程度の少人数なので、個々の状況に応じた学習を行えるのも特徴である。
  さて、この内部進学生としてのクラスは高校1年次まで。高校2年次には、志望する文系・理系に分かれ、高校からの外部入学生と混じり合ったクラスでさらに切磋琢磨することになる。外部入学生は受験勉強を積み重ねてきたためか、入学時点では外部生の学力の方が高く、それに触発されて内部生が実力を上げようと努力する。すると、学習習慣の定着が中学時より実施されている内部生が目に見えて伸び始める。それに刺激されて今度は外部生が…というように、相互に良い効果を与えているのだ。もちろん、外部進学生の中には高校入学時から国公立難関私立大学入学を目指す生徒もおり、彼らはその能力に応じて文理クラス(今年度より実施)として学ぶことになるが、内部進学生でもこのクラスでステップアップを図りたい生徒には、一定の成績を修めていれば入学が許される。来年度よりは中学校でも特待生によるクラスを作成し、力を伸ばせる生徒を今以上に育てていく予定である。
「現在、学校全体が5カ年計画で生徒の実力アップに努めている最中ですが、その結果が少しずつ出ています。実際に入学以前はできないことで勉強自体を投げ出しそうになっていた子が、自信を取り戻すことで前向きに学習を始め、志望した難関大学への現役進学を決めました。育ててきた我々教員としても誇りに思っています」。
  今後は一貫教育で100%の大学進学を目指す京北中学・高等学校。周囲にも、そして自らも「できない」と決めつけられてしまった生徒の成長を実感させるその教育に引かれ、問い合わせる生徒や保護者の数は年々増え続けている。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.