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中学・高校受験:学びネット

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東洋大学京北中学高等学校
現 京北中学校・高等学校
(平成27年度より・届出予定)

 
  都内初の東洋大学の附属校へ
平成27年新校舎移転、男女共学化
125人(予定)は東洋大学へ進学可能に
創立125周年を迎えた東洋大学では、中高大連携を含めた「総合学園計画」を推進中だ。平成27年春、京北中学校・高等学校は、東洋大学メインキャンパス(文京区白山)内に移転、都内初の附属校、そして男女共学の中高一貫教育校・高等学校として生まれ変わる。東洋大学への内部推薦枠を有しつつ、また進学校として「本当の教養を身に付ける」独自の教育も始動。日比谷高校前校長の石坂康倫校長が指揮する大改革は2年目に突入、新校舎と国際・哲学教育にかける想いとは。

校 長: 石坂 康倫
住 所: 〒115-0053 東京都北区赤羽台1-7-12
電 話: 03-5948-9111
交 通: JR京浜東北線・埼京線・湘南新宿ライン「赤羽」駅徒歩9分、東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道「赤羽岩淵」駅徒歩10分・国際興業バス「赤羽台三丁目」徒歩1分
学生数: 中学校 100名
高等学校 295名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.toyo.ac.jp/keihoku/

 

附属校だからできること、
理想を追求した新校舎

 「コンセプトは、開放的かつ落ち着いた空間です」。京北中学校・高等学校の石坂康倫校長が、就任以来紡いできた「京北にかける夢」を具現化する新校舎の構想を語る。1万8,000平方メートルの広大な敷地に建つ新校舎の正面は、太陽光を受けて輝くガラス張り。内部は高さ・広さを充分に取り、ゆくゆくは中高36学級となる生徒たちが、のびのびと活動できる場を数多く確保した。

 理科室は中学生用も含めて4つある。最新機器を備えるICT教室は8つと驚きの数だ。約120席ある自習室は19時まで開放され、図書館では英語のみ使用する部屋で「Let’s Chat in English!」(東洋大学の留学生との交流)を継続する。300人収容の視聴覚室は、講演会やミニコンサートなど「文化的活動の拠点」になりそうだ。バスケットボールや剣道の強豪校に相応しく、メインアリーナ(体育館)と第二体育館、卓球場・柔道場・剣道場・和室など設備も充実。

 石坂校長が特に思い入れを込めたのは、「日本一キレイな女子トイレ」だ。「元が男子校ですから、女子校を作るくらいの気持ちで丁度いいんです」と各個室に防犯ブザーを設置、交流の場にもなるよう設計した。

 都立桜修館中等教育学校校長、日比谷高校校長と歴任してきた石坂校長にとって、「私学だからできること」、それは多人数が活用できる自習室やWeb学習スペースであるeステーションだ。PC教材で予備校講座や英検対策などを受講でき、大学生チューターとアドバイザーがサポートする。

 「部活後19時まで学校で、引き続き自宅のPCで学習することも可能。学内予備校、そして自立学習支援にもなります。現在は試用期間で法人から予算を提供してもらっていますが、本格的に運用しても生徒負担は月に1,500円程度。私学で、京北だから実現可能なシステムです」

 東洋大学への推薦枠も段階的に人数を増やし、正式に附属校となる平成27年度入学生からは、募集定員の半数(125人)の内部推薦枠が保証される(予定)。一方で、国公立・難関私大へ進むサポートも厚くしていく。来春の中学受験では、4教科に加えて2教科受験枠が復活。国・算には強いが、理・社の勉強まで手が届かなかった受験生のためにも門戸が開かれることになった。

「本当の教養」を身に付ける
3つの学校設定科目が始動

 「本当の教養を身に付けた国際人を育成する学校を創る」。石坂校長の信念だ。その素地となる3つの学校設定科目「国際英語」・「国際理解」・「国語で論理」が一部導入され始めている。「国際英語」(高1)では「英語ディベート入門」「TOEICブリッジで高得点を狙う」など5コースから選択。来春の入学生から中3で英検準2級、高2で英検2級以上取得を目標とする。「国際理解」では拠点を新校舎の「国際センタールーム」に設置。東洋大学の国際センター(50ヵ国・約120大学とのネットワーク拠点)と連携し、留学相談や、大使館や企業との折衝の場、国際理解活動の情報基地となる予定だ。

 「10年後は、外国の方との交流や協力、対話が国内外で当然の風景になる。リアルな情報に触れたり、自ら足を運ぶことでしか、世界を真に理解することはできません。国際人に求められる能力を中高時代から身に付けたい」

 石坂校長が力を入れているのが「論理的思考力」だ。「国語で論理」(現在は高3のみ)で、中高6年間かけて養う。

 「論理的思考力、表現力を徹底して訓練すれば、本の読み方、授業に参加する姿勢、人の話の聴き方、表現など『学び』のすべてが確実に変わります。海外で自分の意見を伝える時、たとえ日本語でも論理的に説明すれば通訳の方もキチンと伝えてくれ、相手も的確に理解してくれます。さらに英語で論理的に会話できれば素晴らしいですよね!」

なぜ学び、いかに生きるか
「生き方を学ぶ学校」へ

 国際人の必須ツールが英語や論理的思考なら、日本人、そして京北の生徒のアイデンティティは「哲学」だ。同校は哲学者の井上円了氏の理念「諸学の基礎は哲学にあり」を受け継ぐ。石坂校長は、高1のオリエンテーションで「なぜ私たちは学ぶのか」という問いかけを行った。

 「生徒からは2つの反応がありました。ひとつは『自分が学ぶ意味が少しわかった』。もうひとつは『学ぶ意味を考えなければいけない、ということはわかった』。嬉しいですね、これぞ『哲学』です。すぐに答えが出なくていいんです。答えを追求するために『学び』が必要になるのです」

 野中政廣教頭は、外部から受ける同校や生徒への印象が、この1年で様変わりしたことを肌で感じている。

 「塾の先生が『学校がずいぶん変わった』と、本校の生徒からよく聞くと。保護者からも『先生方の本気度を感じる』とよく言われます。『本気で教育をするんだ』という真剣味を教師と生徒が共有し、外部にまで伝わるのだと思います」

 昨年から、体育祭や文化祭、生徒集会などの企画運営は生徒に一任され、全校集会でも講話の20分間、彼らは石坂校長の顔を見つめ続ける。「学ぼう、自分を高めよう」と強い意志を持ち始めた生徒たちの劇的な成長に教員たちが驚いている。

 石坂校長にも追い求める哲学がある。

 「より良く生きるため、いかに生きるか、がテーマです。生徒にも『自分のため』から一歩前進して『人のために役立てる、社会に貢献できる生き方が、自分の喜びになる』ことを体感してほしい。京北は『生き方を学ぶ学校』だと私は思っています。生徒たちには日々の模索の中で人生をかける夢を『発見』してほしいですね」

 

 
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