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中学・高校受験:学びネット

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立正大学付属立正中学校・高等学校

 
  新キャンパス・新制服で新生・立正がスタート
社会で活躍できる人材を「R-プログラム」で育成
この春、約2万uもの敷地を誇る西馬込のキャンパスに移転した立正大学付属立正中学校・高等学校。周囲を囲むのは「杜の回廊」と呼ばれる緑豊かな木々だ。6階建の教室棟は大幅に教室数を増やし、1クラス30人の少人数クラスを実現。広いグラウンドをはじめ、体育館や武道場、プールなど運動施設も充実させた。また、新教育プログラム「R-プログラム」も本格始動。「行学二道」の教育理念のもと、社会貢献のできる人材の育成とともに、夢を叶えるためにはどのように大学を選んだらよいか、キャリア教育にも力を入れている。

校 長: 中原 健次
住 所: 〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
電 話: 03-6303-7683
交 通: 都営地下鉄浅草線「西馬込」駅から徒歩5分、JR「五反田」駅・「川崎」駅から東急バス「立正大学付属中高前」下車徒歩2分、JR「大森」駅から東急バス「長遠寺前」下車徒歩6分
学生数: 中学校 463名
高等学校 807名 (2013.9.1現在)
ホームページ: http://www.rissho-hs.ac.jp

 

自然を感じる新キャンパス
ラウンジに明るい生徒の声

 「新キャンパスに移って一番良かったと感じるのは、生徒たちが明るくのびのびと過ごしていることです。校舎が広くなったことで、心にもゆとりが持てているのでしょう。落ち着いている様子が見られますね」

 そう嬉しそうに話すのは、入試広報部長の今田正利先生だ。6階建の校舎に入ると、まず目に入るのが吹き抜けの中庭テラス。ウッドデッキの木の風合いが建物にしっくりと溶け込み、室内にもかかわらず、自然の風を感じられるスペースになっている。

 生徒たちに好評なのは、各階に設けられた「ラウンジ」。イスとテーブルが置いてあり、生徒の交流の場となっている。今田先生は「思いのほか、ラウンジで勉強をしている生徒が多いので驚きました。お互いに教え合いながら勉強できるのが良いようです。教師も一緒に会話に加わっていますよ」と話す。

 今年の中学生は、新キャンパスの第1期生ということで、モチベーションの高い生徒が多く入学してきた。元々、男子校だったこともあり、これまでは3対1で男子生徒の割合が多かった同校。今年の中学入学生172人中、女子は72人。環境や施設の良さに含めて、制服をフルリニューアルしたことも、女子の人気を集めている。

社会貢献のできる人を
「R-プログラム」で育成

 今年の春から本格指導をした教育プログラム「R-プログラム」。その一番の狙いは「将来、社会で働くことを見据えた大学選び・大学受験」だ。

 「企業の方とお話したときによく言われるのが、『新入社員は自分からコミュニケーションをとろうとしない』ということ。これからは、中等教育である中学・高校においても、一社会人として、社会貢献ができる人間の育成を考えていかなくてはいけません。そこで本校では、宗祖である日蓮聖人の教えに立ち帰ることにしました」と今田先生。

 同校の建学の精神は「行学二道」。「思いを行動で伝えられる人になろう!」をスローガンに、学んだことを実際に行動で示せる人間の育成を目指している。

 そのような自分の意思で積極的に行動できる人になるため、同校では3つの力を身に付けさせたいと考えている。それは「Research」「Read」「Report」の3つのR。「Research」は自ら進んで調べる力、「Read」は主張や要点を読み取る力、「Report」は意思や結果を正確に伝える力だ。

 読む力を付けるため、朝のショートホームルームで行われているのが「コラムリーディング」。これは新聞のコラムなどを読んで内容を要約し、自分の意見を発表し合うもの。中学生では自分の意見をうまく言えないこともあるが、高校生になると生徒同士で意見交換ができるようになる。

 今田先生が担当した高1のクラスでは、「サマータイムの導入」について話し合った。すると最初に発表した生徒が「次に発表する人を指名してもいいですか」と提案。次々と生徒が指名される中、クラス中の生徒がきちんと意見を聞いていた。こうした生徒たちの様子に「本校が目指す方向に生徒が育ってくれている。嬉しかったですね」と今田先生。着実に成果を上げているようだ。

キャリア教育が充実
夢を叶える大学進学を

 「R-プログラム」ではキャリア教育にも力を入れている。

 中学1年で行うのは「職業講話」だ。これはさまざまな職業の卒業生、保護者の方に話をしてもらうもの。仕事の内容ややりがいを聞くとともに、その職業に就くためにどんな資格が必要か、またどんな勉強をしてきたかもアドバイスを受ける。これまで保育士、パイロット、公務員、テレビ番組制作者、新幹線の運転士など幅広い職業の人の話を聞いている。

 中2では「職場訪問」を行う。企業へのアポイントも生徒自身が電話をかけて行うため、マナー講習を受け、目上の人へ正しい話し方やインタビューの仕方も学ぶ。

 中3では3日間の「職業体験」を行う。これは実際の業務を体験させてもらうもので、履歴書を書くことからスタート。企業に行ったら名刺交換もする。これまでに生徒が行ったのは警察署や小学校、保育園、総合スーパーなど。広告代理店に行った生徒は、電車の車内吊りポスターまで製作した。

 「ポスターの仕事は楽しかったようですが、会議の場では『自分の意見が言えないのなら、ここにいなくていい』と厳しいことも言われたようです」と今田先生。学校では教えられない仕事の厳しさを学んでいる。

 ある生徒は中2で音楽関連企業に訪問した際、音楽以外にも幅広い知識が必要だと痛感。外資系企業に就職したいと考えているこの生徒は、英語はもちろん、満遍なく教科を勉強するようになった。別の生徒は小学校で職場体験をし、「絶対に教師になりたい」と決心。プールの安全管理などの業務も手伝い、児童の命をも預かる教師の仕事に強いやりがいを感じた。

 こうした生徒の夢を実現させるため、教師と生徒で何回も面談を行い、大学選びをしている。さらに高3では、担任以外の教科担当の教師とも面談。そのおかげで、受験科目の具体的なアドバイスができ、生徒からも好評だ。

 「本校の生徒は働きたい業種にこだわって大学選びをしているので、進学先は文系・理系だけでなく、音大などバラエティーに富んでいます」

 生徒のことを本当に親身に思う教師たちが、大きく羽ばたく夢を支えている。

 
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