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中学・高校受験:学びネット

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玉川学園

 
  全人教育による“人づくり”と
世界で活躍できる確かな学力を
61万m2もの広大なキャンパスの中で、子どもたちの心と身体の発達段階を踏まえ、6・3・3制の枠組みにとらわれない、独自の教育プログラムを充実させている玉川学園。大学受験や大学進学後に必要となる知識・学力を獲得できるよう、生徒一人ひとりの適性、進路、キャリア形成に対応できるクラス・コース編成になっている。時代の先駆けとなる教育のかたちをグローバルな視線で捉え、「世界に通用する人づくり」がさらに進化を遂げる。

校 長: 小原 芳明
住 所: 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
電 話: 042-739-8931
交 通: 小田急小田原線「玉川学園前」駅下車徒歩3分、東急田園都市線「青葉台」駅よりバス17分
学生数: 7年生〜9年生 639名
10年生〜12年生 703名
(2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.tamagawa.ed.jp/

 

創立者の作った「全人教育」

 84年前に玉川学園の創立者、小原國芳氏によって作られた教育理念、全人教育は、真(学問)、善(道徳)、美(芸術)、聖(宗教)、健(健康)、富(生活)という人間形成に必要な6つの価値を調和的に創造することを目指す教育である。「宗教礼拝の時間もありますので、神様と人から愛され、世界で活躍できる生徒になってほしい、というのが基本的な考え方です」と酒井健司教育部長は話す。

 同校の教育12信条は、全人教育、個性尊重、自学自律、能率高き教育、学的根拠に立てる教育、自然の尊重、師弟間の温情、労作教育、反対の合一、第二里行者と人生の開拓者、24時間の教育、国際教育。そして玉川学園は「人生の最も苦しい いやな 辛い損な 場面を真っ先きに微笑みを以って担当する」がモットーだ。

 「このモットーは人としての大切な心構えを教えています。特に、“微笑みを以って”という言葉は、“第二里行者”という聖書の教えにつながります」

IB(国際バカロレア)クラス
キーワードは「世界標準」
そして「創造力と思考力」

 「世の中、10年後、20年後はどうなっているか、わかりません。社会が進歩していく中で、子どもたちが未知の世界でも生き抜く力を身につけることを見通さないといけません」

 同校は多くの国際標準の認定を取得していて、中でもIB MYP・DP認定校は日本でも数少ない。「玉川学園は昔から時代に先駆けて行く、教育の先進校だと思っています。例えば、学習や評価法について、体系化されているIBが目指しているものと、玉川学園が目指しているものが非常に近いのです。探求という言葉が時代の潮流になっていますが、本校では何十年も前から探求学習を実践しています」

 全人教育は探求学習であり、自学自律の教育だ。「それに、IBクラス、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)、PL(プロアクティブラーニング)コースなどが合致します。キーワードは“創造力と思考力”で、自分で何もないところから計画して、ものを創っていく力を身につけます」。

 SSHの活躍として、5月にはロボカップジャパンが同校で開催された。

 「ロボットの製作にしても、世のため人のために役立つことが基本です。ロボットチームは、ドバイの研究発表会に参加しましたが、発表は英語ですから、生徒たちは苦労しながら、多くのことを学んだようです」

 今春、IBクラスの第一期生が卒業し、カナダの大学や早慶など国内難関大の合格者を輩出した。

 「いい成果が出たと思います。PLコースにしても、多くの生徒が上位校に進学しています。コース制ができてから、子どもたちも目標を持って学習するようになりました。思考力、判断力、論理的思考があり、論拠がはっきりしていて、他者を受け容れる冷静さが身についています」

 同校は、4年生ハイスクールのモデル校でもある、と酒井教育部長は言う。「9年生(中3)から高校0年生としてスタートします。高大連携も行われており、将来は22歳でマスター(修士)が取れるようにしたいという希望もあります」。

玉川学園らしさ
特色ある教育

 「海外研修には、8年生(中2)の70%以上の生徒が参加しています。実際に役立つ英語は、体験してみないとわかりません。修学旅行で海外に行く学校はありますが、ホームステイやラウンドスクエア世界会議などに参加するのが我が校ならではです」

 同校では、5年生から始まる自由研究、9年生(中3)の「学びの技」など、論理的思考、コミュニケーション力をつける取り組みも多い。「1年生から12年生の間、思考力を育成するプログラムが組まれています。ひらめき→論理的に整理→思考スキルを身につけて分析→それを人に伝える力がつきます」

 校内にあるLEDライトで栽培しているレタス工場のレタスは、地域のスーパーで販売され、好評だ。また、ジョン・グールドの鳥類図譜や解体新書の初版などのコレクションを所有していて、1月の鳥類図譜の企画展には天皇皇后両陛下がご来場になった。解体新書は生徒たちに白い手袋をさせ、実際に手にとってみせたという。

 最先端の工場と、文化価値の高い所蔵品を持つ、このバランス。「価値ある本物に触れ、本物の勉強ができる。大切なことです」と、酒井教育部長は誇らしげに語る。

 “玉川学園らしさ”について尋ねると、「清楚で、活発でありながら上品であることです。労作で畑を耕す一方で、礼拝教育がある。神様の話が聞けることは大事です。理論では割り切れない神様の存在をバックグラウンドに背負っているのが、人間教育だと思います。その部分が日本の教育には少なく、功利的で現実的な、損得の教育になってしまっているのが現実です。本当のグローバル化というのは、自分だけが良ければいいというのではなく、宗教や政治的理念が違っても、皆で共有していく人間になることです」と話した。

 最後に、今後の方向性について伺った。「人のためになるという気持ちを持った人間が育てられればと思います。人の役に立つ人になる、という誇りがあったら、就職しても倒れたりしないし、倒れたとしてもタダでは起きない人になります。日本の宝である子どもたちを育てるために、国も学校もきちんとした方針を持たないといけません。資源に乏しく人口が減少している日本ですから、創意工夫をして、世界標準の教育を展開する必要があるのです」。

 
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