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中学・高校受験:学びネット

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昭和女子大学附属
昭和中学校・高等学校

 
  伝統の全人教育で豊かな人間性を築き
“昭和スタイル”で
グローバルな統合力を培う
広大な敷地の中、幼稚園から大学院まで、園児、生徒、学生が同じキャンパスに学ぶ昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校。学園目標は、創立者人見圓吉がトルストイの教育観に共鳴した建学の精神である「世の光となろう」という言葉に込められ、時代を超えて生き続ける昭和学園の心として受け継がれてきた。昨年10月にはユネスコスクールの加盟校に認証され、「国際社会で貢献できる人材の育成」を目指し、語学力の向上だけにとどまらないグローバル教育をキャンパス内外で実践している。

校 長: 大泉 章子
住 所: 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
電 話: 03-3411-5115
交 通: 東急田園調布線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車徒歩7分
学生数: 中学校 710名
高等学校 688名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://jhs.swu.ac.jp/

 

ユネスコスクールに
承認されたESD(持続発展教育)

 「清き気品、篤き至誠、高き識見を校訓三則とした全人教育やグローバル教育など、今まで長年力を入れ、実践してきた教育が、ユネスコスクールに認められるESDに合致すると認めていただいたことは誇らしく思います」と語るのは玉井頌子入試部副部長。

 グローバル教育の中でも「ザ・ボストン・ミッション」は、中学校の生徒が3年間にわたって行う長期国際プログラムだ。1〜2年生で準備研究を行い、2年生の終わりに同校のアメリカキャンパス「昭和ボストン」で10泊12日の海外研修を経験する。

 「現地で自分の話したことが通じると嬉しくて、もっと勉強したいという向上心が芽生えるようです。楽しくて12日間があっという間で、また行きたいという声が多いですね。研修を終えて帰国した生徒は、自信をつけて、外国人教師への接し方が積極的になったと感じます」

 また、キャンパス内にある「ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ・昭和」の生徒とは、お互いの校舎を行き来しながら、さまざまな異文化交流をする。昭和側ではお琴や茶道などの日本文化を伝え、スクール側ではワードゲームなどを一緒に体験し、日常生活の中で生きたコミュニケーション、国際理解を学べる貴重な機会となっている。

 中学の個人研究「私の研究」は、選んだテーマについて1年を通して研究し、高校の「行学(ぎょうがく)」では、ユネスコスクールとして、平和や環境について考察を深める他、ディベートなども学ぶ。「行学」とは「座学」に対して実践行動を伴う学習だ。

 朝礼時、週2回の「感話」では、生徒が体験したこと、感じたことなどを原稿用紙1枚半にまとめてクラスでスピーチし、人前で話す力を養う。「“私の研究”では、昨年は裁判制度、名城といったテーマがあり、中には“日本人と消しゴム”というユニークなものもありました」と玉井副部長。発表後はクラス代表、さらには学年代表が選ばれ、学年代表はパワーポイントを使って人見記念講堂で発表するという。

 「本校のカリキュラムは、人前で発表する機会が多いので、高2になると皆スピーチが上手になっています。苦手だと言っている生徒も場数を踏んでどんどん上手くなっていきます。これが大学の推薦入試の小論文やディスカッションで自分の意見を述べる際にも役立ち、合格を手にする生徒が増えていると実感します」

 中1から高3までの縦割りの活動グループ「朋友班」では、清掃や語らいを通して、思いやりや協調性を育み、1グループ約40人の生徒をまとめるリーダーシップも鍛えられる。記者も朋友班の清掃活動を見かけたが、整然としてそれでいて明るく楽しい雰囲気に感心した。

 「こういった活動を6年間することによって、“これをがんばった”と言える生徒が多く、そのアピール力も推薦入試に強い要因だと思います。卒業生からも会社でスピーチの時間に上司に褒められたと聞きます。学校生活の積み重ねが、社会に出てからも生きていることは嬉しいですね」

 吹奏楽、コーラス、ダンス、演劇といったクラブ活動でも、コンサートホールとして名高い人見記念講堂が使用できる。生徒たちはいつでも“プロの大舞台”で腕試しができる恵まれた環境にあるのだ。

社会に出てからの評判が
高い昭和の全人教育

 今春の昭和中学校の入試状況は、実質志願者数が非常に高かった昨年よりは若干下がった感があるが、「今まではAからCまで、複数回まとめて願書を出す受験生が多かったのですが、経済的な理由からか、1回目の受験結果を見て、再度2回目の願書を出すという受験者が多かったようです」。

 同校の大きな特色として、昭和女子大学の内部推薦を受けたまま他大学を受験できる画期的なシステムがある。それによって、他大の幅広い学科志望が増え、経済・経営、看護・薬学といった学科志望も多い。今春の内部進学率は39%だった。「昭和女子大学で専門分野を学びたいという希望はもちろん、生徒が自分の行きたい学部に行けるように、出口までをフォローしていきたいと考えています」。

 カリキュラムはコース制ではなく選択制で、他大受験希望者はセンター試験対策、演習を中心に選択し、内部進学希望者は学部の専門分野に合った科目を選択する。高3ではスペイン語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語の選択も可能だ。

 中学から段階的に行われるキャリア教育も盛んで、各学年に合わせた進路学習プログラムがある。大学教授や財界人による出張授業や卒業生によるキャリア講演会で「学ぶことの大切さ、働く意義」を学び、人生の先輩の話から自分の将来像を身近に感じる機会となっている。「昭和女子大は就職率がいいので、卒業生の活躍は在校生の憧れで、励みになります。礼儀作法や女性としてのマナーなど6年間で培った日常のことが、社会に出てから評価されることが多いようです」。

 望む生徒像について玉井副部長は「社会に出たときに、周りの人を温かくできて、また引っ張っていける人になってほしいですし、その中で人としての品を忘れずに成長していってほしいと思います」と話した。

 伝統とグローバル、人間としての気品、縦割り横割りの人間関係の充実といった数々の教育が織りなす綾となり、生徒たちは「世の光」となり、社会を照らしていく。

 

 
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