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中学・高校受験:学びネット

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恵泉女学園中学・高等学校

 
  伝統に育まれた教育理念と
進取の精神に富んだ校風が息づく
緑豊かなキャンパスにアカデミックで落ち着いた校舎が調和する恵泉女学園中学・高等学校。創立当初からの教育理念を継承し、人間性あふれる知的で自立した女性、国際社会に貢献できる人材の育成を目指して歴史を刻んできた。
一般的なコース制を導入せず、生徒は価値観の異なる仲間と授業をともにし、そこから刺激を受けて成長するという。多くの卒業生が、「恵泉で学んで良かった」と口を揃えるが、そこに女子教育のあり方を再発見するヒントがある。

校 長: 加藤 英明
住 所: 〒156-0055 東京都世田谷区船橋5-8-1
電 話: 03-3303-2115
交 通: 小田急線「経堂」駅北口・「千歳船橋」駅より徒歩12分
学生数: 中学校 590名
高等学校 549名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.keisen.jp/

 

キリスト教精神に基づく
6年間一貫教育で
確かな学力と豊かな
人間性を養う

 恵泉女学園中学・高等学校のキャンパスは、小田急電鉄「経堂」駅から歩いて10分余りの静かな住宅街の中にある。正門から一歩足を踏み入れると、大木の欅(けやき)が新緑の輝きを放ち、校庭の傍らには畑や花壇が配され、緑豊かな学びの環境が広がっている。校舎は10年前に建て替えられたが、欅は本校の長い歴史を見守るシンボルツリーとして親しまれているという。

 恵泉女学園は、第一次世界大戦後、「広く世界に向かって心の開かれた女性を育てなければ戦争はなくならない」と考えた、キリスト教徒・河井道によって1929年に創立された女子の学校である。

 6年間一貫教育の同校は、前期(1・2年)、中期(3・4年)、後期(5・6年)と分けられ、授業はHR単位で行う必須科目と4年生から始まる選択科目で構成されている。選択科目については、将来の目標に即して、多彩な科目から選ぶことができる。

 コース制を導入しない本校独自の教育プログラムは、通常のカリキュラムに加えて、聖書・国際・園芸を礎として構成されている。まず、聖書をよりどころにし、自分の内面を磨く。次に、確かな英語力と世界に開かれた視野を身に付け、国際理解を深める。

 さらに、創立当初から教育の原点となっている園芸を通して「いのち」の尊さを知り、自然の一部である人間のあり方を学ぶというもの。自ら鍬をもって耕し、苗を植え、観察し、収穫を喜ぶという体験を通して教育が行われている。花壇のデザインを学び、思い描く架空の花壇を発表する機会も設けられている。そして現在、園芸は学校生活の一部となり、教室には常に花が飾られ、学園祭では園芸クラブによる手作りジャムやトマトケチャップが商品として並び、保護者にも大好評だそうだ。

木の温もりを感じる
開放的な校舎
充実の設備を誇る
メディアセンター

 2003年に完成した広々とした校舎は、すべて南向きに設計されたHR教室は明るく、自由に使用できるメディアスペースがあり、快適な学習環境が整っている。

 校舎の核に据えたメディアセンターは、生徒の自律的学習を助けるための情報センターで、1,980平方メートル(HR教室24室分)を占める。1階から4階までの吹き抜けが開放的なアトリウムは、学ぶ意欲と感性を刺激する心地よい空間だ。蔵書数は約9万冊で、公立の図書館に負けない規模である。

 「昨年から『わっ、面白そう!』と思わせる企画が始まっていて、読書ブームが起きています」と入試広報部長の徳山元子先生。メディアセンター入口には、雑誌のグラビア風に「本棚拝見」というタイトルで、先生たちの自宅の本棚が紹介されている。「あの先生はどんな本を読んでいるのかな?」という興味から、「私もこの本を読んでみたい」と思わせる仕掛けだ。

 また、オリジナルの「読書ノート」も画期的な取り組みだ。例えば1年生向けの「読書ノート」には、さまざまなジャンルから厳選された60冊が紹介されている。リストから選んだ本を読み、感想カードに評価とコメントを記入して、教室に掲示する。友達のコメントを読むのも参考になる。メディアセンターでカードを提示すると、表紙の写真シールがもらえ、「読書ノート」に貼るという楽しみがある。今後は特にノンフィクションを中心に読書指導を行うという。

 「いい本に出会うためのガイドブックが必要と『読書ノート』が誕生しました。プリクラ感覚でシールを集め、本の予約に来る生徒もいるほどの反応ぶり」と効果は上々だ。生徒のためになると思ったことはまず試し、効果があれば体系化し、学校全体で共有する、本校にはそんな風通しの良さがある。

大学進学率は100%!
6年間で希望する
進路実現へ

 本年度の入試結果は、国公立14人、早慶上智理科大40人、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)118人合格という好成績を収めた。その要因を、「教科の基礎を確実に身に付けさせたうえで、センター入試対策、大学入試対策の時間を増やしたこと」と徳山先生は分析する。

 本校の進路指導は、1年から自分の将来に向けて目標を設定し、それに向けて努力できる生徒を育てるという目標を掲げている。具体的には3つのステージに分け、進路サポートを行っている。1・2年は体験を通じ、多くの可能性に出会う。3・4年は自分の進路について考え、文系・理系を決定。5・6年生は進路を絞り、選択科目を効果的に組み合わせていく。

 特に、中学1年生には主体的な勉強方法を学ばせるため、「定期試験対策シート」の作成を義務付けている。定期試験前に教科ごとに対策を書かせ、試験後に振り返り、改善していくことを繰り返す。また、3年生から5年生の希望者を対象に特別講座「S-park」が開講され、迫力ある授業展開に人気が集まる。

 甘やかせず、果敢にチャレンジする精神を育む―これが恵泉の教育方針だ。社会人となった卒業生から、「恵泉に学んだから、自然体でいながら男性と伍(くみ)して活躍できる」と感謝される理由がそこにある。

 
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