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中学・高校受験:学びネット

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春日部共栄中学校・高等学校

 
  世界へ羽ばたけ、新校舎完成で定員倍増
 
「世界のリーダー」育成を目指して、昨年開校した春日部共栄中学校。従来の「中等教育」の枠を超えた能力開発プログラムにより、生徒たちは目覚ましい成長を遂げている。来年2月には最新設備を備えた中学棟が完成、一層充実した教育環境が提供される。同時に、募集定員を60名から120名へと倍増する。

校 長: 矢口 秀樹
住 所: 〒344-0037 埼玉県春日部市上大増田新田213
電 話: 048-737-7611
交 通: 東部野田線「春日部」駅西口よりスクールバス約10分
学生数: 中学校  150名
高等学校 1,740名 (2004.9.1現在)
ホームページ: http://www.k-kyoei.ed.jp/

 

  現在建築工事中の中学棟は、鉄筋コンクリート2階建て。鳥が大きく羽を広げた姿をイメージして設計デザインされた。「世界へ羽ばたいてほしいという願いが込められています」と宇野禎弘教頭。
  設計は、同高校の卒業生で建築家の田中俊行さん。建物の外観はモダンだが、中庭に池を設け、周りに桜など四季を彩る樹木を配して伝統的な和風空間をかもしだす。
「設計者自らが、工事中の現場を案内する見学会も予定しています」。
  来春、完成したばかりの新校舎が、1期生から3期生まで、全学年そろった生徒たちを迎える。

実績高い高校教師陣が指導

 同中学は今春も多くの受験生を集め、定員を超える75名が入学した。昨年に比べ、地元地域からの応募者が大幅に増え、定員増を求める声が多かったという。
  宇野教頭は「1年余りを経過して、クラスを増設してもきめ細かく指導できる基盤ができました」。
中学棟完成と機を一にして、来年度より募集定員を60名から120名に倍増。同時に入試科目を4科に統一する。今春の入試で2科と4科の選択制にしたところ、4科受験者が圧倒的に多かったことによる。
「幅広い学力を育成するためにも、中学入試段階から2科に絞るのは望ましくないと判断しました」。
  6年後に控えている大学受験も考慮されている。同高校は、全生徒がセンター試験を受験。東大をはじめとする難関国公立大学合格者は数多い。今年は95名が合格。なかには2年在学中に、千葉大学飛び級入試に合格を果たした生徒もいる。
「高校で多くの生徒を難関大学合格に導いた教師陣が、中学の学習指導に当たっています」。
  また、東大に現役で合格した先輩がホームルームで合格体験を語り、生徒たちは中学入学直後から、東大を身近な存在として意識し始める。

学力向上目覚ましい生徒たち

 6月に実施した塾長対象説明会で、中学の生徒自らパワーポイントを操作しプレゼンテーション。学校生活の魅力を語った。会場後部には作品やレポートも展示。「ロボットチャンピオンシップ」に出場してメカニカル賞を受賞したロボットなど、1年間の成果は注目を集めた。
「塾の先生方からは『胸を張って、堂々と発表できるのが素晴らしい』『学習や行事に積極的に取り組んでいるのがわかる』とお褒めの言葉をいただきました」。宇野教頭は目を細める。
  実際に、生徒たちは入学後目覚ましい成長を遂げている。
中学では6月に英検4級に28名、3級に10名が合格。4級合格者の中には、入学して日の浅い1年生も多かった。保護者会で、「4月にABCを習い始めたばかりなのに」と歓喜の声も上がった。
2年生を対象とした英語コミュニケーション能力判定テスト、CASEC(Computerized Assessment System for English Communication)を6月に実施したところ、1000点満点で477点をトップに7名が300点以上を獲得。 2年修了時点の目標300点を早くも1割近くの生徒が上回った。また数学では、中学1・2年生対象の「ジュニア広中杯」に、11名が出場。うち1名が全国大会出場を手にしている。
「毎朝10分間の英語リスニングタイムなど、これまで実践してきた成果が数字となって表れてきています」。

世界の頂点に触れさせる

 同校は6年一貫カリキュラムを組み、中学3年次で高校1年の学習内容を終了する。そのため高校進学後も、外部募集の生徒とは別クラスを編成する。またクラス担任も変わらない。
  週3回の放課後補習タイムや1泊2日で学校に泊り込む勉強合宿も実施。学力向上をアシストしている。生徒に成績の伸び悩みが見られた場合には、毎朝30分間の復習タイムを設けて指導するなど、きめ細かなフォローも万全だ。
「世界のリーダー」育成プログラムのひとつとして、世界を代表する一流企業の協力を得て、研修を実施している。2泊3日で出かけたホンダの「ツインリンクもてぎ」では、グループ研究の成果を全員の前で発表する「提案型プレゼンテーション」を体験。また、IBM研究所も見学した。今年は新たに東京電力や東芝などの見学研修も予定されている。「最先端の技術や研究者に接することで、勉学のモチベーションも高まります。最初から頂点を見せるというスタンスです」。  
  年に10回催される講演会にも、様々なジャンルで活躍している人を講師に招いている。今年5月には、宇宙物理分野でトップレベルにある東大助教授が「宇宙の神秘と階層」をテーマに講演。講演後は生徒から「ビッグバン」や「タイムマシン」について次々と質問が発せられ、講師はそのひとつひとつに真剣に答えてくれた。

保護者とともに子どもを育てていく

「保護者の皆さんにも積極的に行事に参加していただいています」と宇野教頭は感謝を表す。
  文化祭では延べ130人もの保護者が協力してのカレーづくり。保護者がセッティングして、教師たちとの昼食会も開かれた。なかには講演会の講師も引き受けてくれる人も。
「獣医学の先生や週刊誌の副編集長など、それぞれの専門について講演をしていただきます」。
  学校と保護者は常に緊密なコミュニケーションを保っている。
  宇野教頭は「子どもから大人への入り口に差し掛かっている中学生は、難しい年頃です。しかし、問題が起こればすぐに保護者と連絡を取り合いますので、早く解決できます」と確信を語る。
  そして「学校と保護者がタッグを組み、ともに子どもを育てていく関係が築かれています」と言葉を結んだ。

 
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